人間国宝 二世 野村 万作さんの長男狂言師野村萬斎の「マクベス」を見てきました。

過去記事の遠隔気功のススメ~現状のリアリティから離れる、古い知識を捨てる~の記事では萬斎さんのインタビューなどを紹介しましたよね。
今回の公演のみ公演後に萬斎さんの座談会が30分間開かれました^^
萬斎さんといえば、気功師的にいえば、映画「陰陽師」でしょうか?
座談会では、映画「陰陽師」の話も聞けました。

・大学で教鞭を取っている以外にも、世田谷パブリックシアターの芸術監督もされているんですね。
50代とは思えない、若さとかっこよさと色気でした。
女性が多かったのですが、フランス人をはじめ、外国の方も多かったです。「すべて観に行きます!」という女性の猛者も座談会で質問をしていて、国際的な熱気も感じました!
僕の視点でいえば、
萬斎さんの大人のジョークがCoolで、大人の魅力満点でした^^
シェイクスピアの「マクベス」や能や狂言については素人なので、中途半端には語れないなーとは思っていますが、
あえて語ると、
萬斎版マクベスでは、Fair is foul, and foul is fair(キレイは汚い、汚いはキレイ)という魔女の言葉や、最初の雨と終幕の雨などの演出表現で、
萬斎さんも言っていましたが、円環の理や宇宙を表現していたのかな?と読みました。ここら辺は黒沢明監督に影響を受けていますね。きっと。
猛者の方達は衣装の素材について質問をしていたり、途中の刀から長刀に変ったのはどういう意図ですか?表現ですか?と萬斎さんに質問をしていました。
全国を回るからセットは出来る限り少なくしつつ、戦場を表現したいから、刀から長刀に変える表現を採用したようです。
刀から長刀に変る表現1つとっても、「能」の論理で採用していたんですよね。
「能」の世界、特有の台の使い方も面白かったですし、
というか、構成の練り上げ方がハンパなかったです。
舞台は色々な見方や解釈ができますが、
僕は表現の中で「空」の構造が見えました。
「空(サンスクリット語ではsunya、クウ)」とは、有と無の包摂概念のことを言います。
「あるともいえるし、ないともいえる」ということです。
まあ、こういうものは劇場に行って、
見て、聞いて、空気感を体感してくるべきだと思いますので、
劇場であなたは萬斎版マクベスに何を感じ、何を読みますか?
【参考映画】
陰陽師 [DVD]/東宝

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