気功師をしているとサイコパスに出会うことがあります。先生会ったことがあるんですか?と言われればたまに会うよと回答します。サイコパスやソシオパスには気をつけねばなりません。容赦なく放り出す心構えだけは持っておいてください。
というか、我々は知らないうちに出会っています。100人に1人はサイコパスであり、経営者の100人に4人はサイコパスという興味深い統計もあります。この統計データでいえば、100回施術すれば1人はサイコパスに当たり、メルマガ読者さんが100人ということは1人はサイコパスということですから、ファミリアになりませんか?覚えておいて損はないでしょう。
ノーベル経済学賞受賞の経済学者・認知科学者のダニエル・カーネマンは著書でこう書いています。
君たちのところに患者がやって来て、これまで受けた治療はどれもまちがっていた、などと興味をそそる話をすることがあるかもしれない。その患者は、これまで何人もの医者にかかってきたが、どれもだめだったと言い、医者がどう誤解していたかを要領よく説明する。そして、今度の先生を見た瞬間に、これまでとはちがうとわかりました、先生とはフィーリングが合います、先生なら私をわかってくれ、助けてくれるでしょう、などと言う」そこで教授は一段と声を張り上げて断言した。「そうなったら、その患者を診ようという気さえ起こしてはいけない。そいつを放り出せ。そいつはまずまちがいなくサイコパスだ。サイコパスを助けることはできない」43P ファスト&スロー 上巻 著 ダニエル・カーネマン
もちろん、カーネマンは患者に対する感情をつねに疑ってかかれ、と教えてくれたわけでもはなく、我々がこの患者に強く惹かれるのはミュラー・リヤー錯視のような認知的錯覚であり、錯覚を信じたり、それに従って行動したりしないよう、と助言されているわけです。(cognitive illusionと言います)

※有名なミュラー・リヤー錯視。これは視覚の錯視の例ですが、カーネマンは認知的錯覚について書いています。我々の感覚とは、意外と脆いものです(^^)
では、サイコパスの定義とは何でしょうか?
サイコパスに共通して見られるのが良心の欠如です。そして、これに関して、法や倫理に反することを行っても罪の意識を感じないという点です。
もちろん、サイコパスだから猟奇殺人者ばかりということはなく我々のような日常生活を送っている人もいます。
我々的に言えば、ヒーラーショッピングをしていて、過去丸々では結果が出なかったので~と要領よく説明し、先生なら私を分かってくれる助けてくれると言う人です。我々はSystem1で興味を惹かれますが、良心が欠如しているので放り出すSystem2(冷静さ)だけは持っておいてください。
カーネマンに何度か救われたことがあります。何にせよ、この記事を読んでいればそういう事例もあるんだ、頭に片隅においておいて気をつけようと思えばおkです。
そして、気功・ヒーリングの施術も指導もビジネスでやっているお金を介在させるというビジネス的な視点を構築しておけば、共依存も含めて未然に防げることは多いように思います。

※実力が付いてくるとこういう例もありえます。大阪のスクールや本日のシークレット講座も楽しみです!
ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)/早川書房

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