「論理(ロジック)はどうやったら学んだら(鍛えたら)いいですか?」とセッション中にご質問を頂きましたのでこちらでも回答します!
先に回答しますと、何で?、何故?、それは本当か?と「ツッコミ」を入れろ!ということになります(^^)

2chやTwitterの140文字以内主張(クレーム)攻撃が日本中で流行している中、たった140文字のデータや論拠のない主張を信じてしまうというのは問題かもしれません。現実問題として主張だけを信じてしまうことでのTwitterのデマ問題というのは日常茶飯事になっています。
yahooニュースや日経新聞などの情報源も同じです。もちろん、知識とは非単調性を持つものですから、今日正しい知識が明日は正しくなくなる可能性が重々あることは前提ですから、まず前提知識の確認です(^^)
知識には非単調性があります。
簡単に言えば、正しい、正しくないが覆るということです。例えば、アメブロ集客の知識は10年後にアメブロが無くなったら埃に埋もれるようなものです。そういう意味では「縁起」のような抽象度の高い情報は10年、20年で覆ることはおそらくありませんから、そういった抽象度高い知識を学んでいくことをオススメしてはおきます!
さて、「なかだ」自身は「主張(クレーム)」、「論拠(ワラント)」、「資料(データ)」のトゥールミンロジックというディベートの思考形式が身体に入っていることと、もう少しシンプルに「ツッコミ力」があるので拙い主張(クレーム)攻撃やAmazonレビューに騙されることもあまりありません。
せっかくですので、ツッコミの実例をしてみましょう。
例えば、著苫米地英人 夢を叶える方程式のAmazonレビューをたまたま開いたので見ていきましょう。
(引用開始)
分かりにくい
「まずは親を超えなさい」の改題版。
同書を読んだことがある人には不要だろう。
あるいは読んだことがない人にとっても不要の本だと思う。
まず何と言っても読みにくい。
「ブリーフがその人のパフォーマンスを制約します。
認知的不協和をなくそうとするセルフ・レギュレーションは、
無意識における自然で生得的なホメオスタシスの活動です。
現状を維持するために、ブリーフに違反する新しいアティテュードと行動は、
それがどのようなものであれ意識に現れることはありません。
ホメオスタシスのセルフレギュレーションに基づいて維持される現状のことを、
コンフォートゾーンと呼びます」
カタカナばっかりで何を言っているのやら。
内容もイマイチ。
「現実の世界」よりも「イメージした理想の世界」の方のリアリティーを高めて、
脳に「イメージした理想の世界」の方が現実だと勘違いさせることが前提の方法論。
著者は催眠や自己暗示とは違うと言っているが、洗脳でもしない限りムリだろう。
(引用終了)
このレビュー者の主張(クレーム)は、分かりにくい、読んだことがある人も読んだことがない人にとっても不要、読みにくい、内容もイマイチという幼稚園児並みの主張ですね。笑現代のiPadを使いこなす彼ら彼女に失礼か。(冗談です?)
これがレビュー者の主張(クレーム)です。
読んだことがある人もない人も不要という主張は雑すぎますね。
反論をあげるとすれば、家に飾っておきたい人もいるでしょう。笑
主張の論拠はカタカナばっかりで何を言っているのやらになると思います。資料(データ)はカッコ内ですね。
さて、それに対して反論をしていきましょう。
カタカナばっかりは論拠になりませんから、レビュー者のIQの低さが伺えるでしょう。カタカナを読むことが難しいのならば、ブリーフを信念と訳してみるのもオススメだったのかもしれません。それと漢字なら読めたのでしょうか?
また、漢字やカタカナというより言葉を知らないと読めないものがあります。例えば、書いてあっても読めないといえば、シュメール語や数式がよい例でしょう。ですから、今回は専門用語が出てきて読めなかったということだと思います。でも、書籍内にはカタカナ単語の説明も書いてあったと思いますが。
「現実の世界」よりも「イメージした理想の世界」の方のリアリティーを高めて、脳に「イメージした理想の世界」の方が現実だと勘違いさせることが前提の方法論。
どこにこの前提が出てきたのでしょうか。
それに加えての洗脳でもしない限りムリだろうという素人が決めつけたような論理の飛躍もありますね。何故洗脳でもしない限りムリなのでしょうか。これはリアルだと思ったものが我々のリアルであるという小説で涙を流す問題で反論可能でしょう。それにただの光の点滅にすぎない映画の例を考えてみては?
まとめると、分かりにくい、読んだことがある人も読んだことがない人にとっても不要、読みにくい、内容もイマイチという主張は資料も、論拠もないので信頼に値しないと切り捨ててよいのではないでしょうか。
というように、140文字主張(クレーム)攻撃の典型でしたが、反論を考えたり、ツッコミを入れていくことで、主張(クレーム)だけ攻撃から身を守ることができるようになり、論理力が鍛えられるのではないでしょうか。
もちろん、人の命のように相対化してはいけないものはあるのですが(^^)
ツッコミを入れてみてください!

【参考書籍】
ディベートで超論理思考を手に入れる 超人脳のつくり方・増補版 DVD付/サイゾー

¥1,620
Amazon.co.jp
入門!論理学 (中公新書)/中央公論新社

¥799
Amazon.co.jp
論理学をつくる/名古屋大学出版会

¥4,104
Amazon.co.jp