怠け者をコントロールするコツ〜怠け者のコントローラーとあるノーベル賞論文の話〜 | 最新の認知科学に基づいたコーチング&ヒーリングを同時にマスターできる世界に1つだけの習得レッスンとは?

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怠け者をコントロールするコツ~怠け者のコントローラーとあるノーベル賞論文の話~

さっそくですが、シンプルな問いを送ります。


せーの!


バットとボールは合わせて1100円です。
バットはボールより1000円高いです。
ではボールはいったいいくらでしょう?



答えを出してから、下を読んでくださいね。





そうそう、あなたにはある答えが直感で浮かんだと思います。
その答えはボールの値段は100円ですね。


え?

簡単すぎる?

ラクショーですか?


でも、ボールの値段の正解は50円なんですよ。


ボールが50円で、ボールはバットより1000円高いので1050円。
で、ボールとバットの合計は1100円ですね。


( ・´ー・`)ドヤ顔


「なかだ」さんは意地悪という声が聞こえてきそうですね。


でも、この実験は2002年ノーベル経済学賞を受賞した認知科学者ダニエルカーネマンのファスト&スローP70に実際に載っている実験なんです。ノーベル賞論文に載っている1つの実験です。

一言で言えば、我々の脳は手を抜くという実験です。

本気で取り組めば誰でも分かる答えなのに、一生懸命取り組まなかったために全体の誤答率が80%を超えるという面白い実験です。


カーネマンはこの実験のあとに、手厳しい一節を書いています。


この人たちは、ぱっと頭に浮かんだもっともらしい答に飛びつく誘惑を避けられれば、もっと難問だって解くことができる。

安易に満足して考えるのの止めてしまうのは、大いに大問題だ。

知的怠惰の罪を犯さない人たちは、より「まじめ」だと言える。つまり注意深く、せっせと頭を使い、うわべは魅力的な答に安易に満足せず、直感に対してより懐疑的である。


ボールとバット問題は身を以て知るには面白い質問だったと思います。

え?「なかだ」さんはどうだったんだって?


ボール?100円でしょ?余裕やで。(関西の人が怒る関西弁の真似風)

と言って間違えましたよ。


カーネマンにボコボコにされました。
カーネマン恐るべし。

また、自分のおおむね正しい直感と怠け者の推論の安易さに気づけて良かったです。


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