黄色い新幹線ドクターイエロー、昨日の続きです。
ところで、JR東海の700系が引退するのに伴い、923形ドクターイエローも引退するのでは
ないかと囁かれていた件につき、今年の株主総会(6月22日)で2020年度も運行を続ける
と発表したという報道はご存知ですよね。と申しますのも2019年度末に東海道新幹線
700系は引退が決まっており、700系をベースにした923形では、相応しくないとの技術的
課題があったようです。N700系・N700A系に向上させた点検機能を取り付けたが、精度の
高い点検には、ドクターイエローが必要だとの見解らしいです。
ところで、今月13日トルコのアンカラ駅で高速列車と整備用の機関車と衝突し、9人死亡、
47人が負傷した事故は、同一線路上に整備用機関車が停車していたのが原因のようです。
事故原因は、調査中以外に報道はありませんが、鉄道会社の3人が拘束されたとの報道もあり
それも注意義務違反の嫌疑とかだそうですが、普通考えられない事と専門家の話もあります。
考えられないといえば、周防大島の大島大橋に衝突し逃げた船長らは、30mの橋桁を40mの
高さの(マストやクレーン)貨物船を航行させていました。
昨年12月11日、東海道・山陽新幹線「のぞみ34号」が走行中に異常音や異臭などの不具合が
生じ、名古屋で運転を中止した鉄道重大インシデントでも、人災とされています。
人間のちょっとした見過ごしや勘違い?などが、途方もない数の人々に迷惑をかけることが
あるのは、恐ろしいことであります。
今月16日に42人が重軽傷を負った札幌の爆発事件は、不動産店の従業員が120本の除菌消
臭スプレー缶のガスを一度に抜いて、ガス湯沸かし器を点火した時、爆発したようです。
これなんかも、考えられないことをやっていたのですが、みんな自分のことだけ考えて、
他人に重大な被害を与えることなど念頭になかったからです。勿論、事の重大さが判って
いないから事故や爆発に繋がったのですが、余りにも情けないと言わざるを得ません。
基本的な人間の考え方がなにか変わってきているのでしょうかねぇ~
《2018.12.18 周南市 東郭》

新幹線923形電車
新幹線923形電車
概要
922形T2・T3編成の老朽化や、300系以降の250km/h超の車両増加などにより、270km/hでの走行が可能な車両として1998年6月に制作が発表され、700系をベースに開発された。
2000年10月にJR東海所属の0番台T4編成が登場し、922形T2編成を置き換えた。当初はJR西日本所属の922形T3編成との持ち回りで検測を行っていたが、2005年にJR西日本所属の3000番台別T5編成が登場。922形T3編成も置き換えられた。
ドクターイエローの運用について、区間や走行時刻などの詳細は全く公表されないため、「ドクターイエローを目撃すると幸せになれる」とも言われている。中々出会えない車両であることと目立つ色合いで人気が高く、プラレールや鉄道模型といった関連商品が多く発売されている。
なお、923という形式称号は2代目にあたる。先代はレール探傷車が名乗っており、2代目923形が登場した時点ではJR西日本に923-2が在籍していた。

新幹線923形電車
車内
1両ごとに違った用途で使用されており、1- 3号車と6号車が電気測定関係、4号車が軌道測定関係の車両となっている。
長時間にわたり測定することを考慮し、人間工学に基づき測定員が疲れにくいデザインとし、測定室は明るいナチュラルグレー系のモノトーンで構成され測定装置と色調を合わせているほか、室内色が単調にならないよう手すりの色をブルー、窓下の空調の吹き出し口をダークグレーとしアクセントがつけられ、測定員の目の疲れの防止が図られている。
営業用車両とは異なり、車内の防音設備はあまりなく、連結部の幌の内側はケーブルが剥き出しになっている。

新幹線923形電車
運転室
ベース車両である700系に準じたものとなっているが、左側に測定用パンタグラフの昇降スイッチが設けられているなど、測定装置などの一部機器についてスイッチが設けられている。
1号車
1号車は電気検測室となっている。電気や信号、通信関係の測定台があり、走行中モニターに出る信号・通信・変電所・電車線の各状態の測定結果を検測員がチェックしている。
客室スペースの床には絨毯が敷かれ、左右中央部に前後で分かれたコンソールが配置され、突き当たりの壁面には2台のビデオデッキが埋め込まれている。
2号車
2号車は電力・集電状態(トロリ線摩耗)の測定を行い、パンタグラフなどから電気設備の測定データを製作する高圧室などがあり、測定員が乗り込むスペースはない。
車内に搭載されている「トロリ線摩耗レーザー装置」は、車内から架線に向けてレーザー光を照射し、その反射光の強度と幅で架線の残存直径を計測する。
3号車
3号車は電力関係の測定を行い、屋根部分にパンタグラフなどをチェックできる観測ドームが設けられ、専用の座席がある。そこにあるカメラの映像はビデオによって録画され、1号車「電気検測室」のモニターに送信される。また観測ドームには、ワイパーなどのスイッチもある。観測ドームの反対側には測定用電源と大容量のバッテリーが設置されている。また観測ドームを流線型にすることで、騒音の低減が図られている。
そのほかデータ整理室が設けられ、テーブル、椅子、ロッカーが置かれているほか、東京方の車端部には700系のものと同じ洋式便所と流し台が設置されており、床下には汚物処理装置と水揚装置がそれぞれ搭載されている。
4号車
4号車は軌道検測車で、軌道検測室がある。測定用台車を履くため唯一付随車で、床も他の車両よりも少し高くなっており、乗降口にステップが設けられている。
車両中央部海側に向かって広々としたコンソールが配置され、軌道の状況を測定・解析している。また前方監視装置の映像も確認可能なほか、背面の壁上部には営業用車両と同じLED式のスクロール表示機があり、現在位置や速度が確認できる。
また4号車にもデータ整理室が設けられ、山側に向かって円卓状に机が配置されている。
5号車
5号車も3号車と同じく観測ドームが設けられているが、階段周辺の構造が若干異なっている。
また休憩室が設置され、背もたれを倒して補助椅子を使うことで横になることもできる。
こちらも3号車と同じく東京方車端部にトイレと流し台が設置されている。
6号車
6号車はミーティングルームが設けられ、各種打ち合わせなどに使用される。
またパンタグラフなど交換用の部品や、検査作業に必要な道具や緊急時に復旧資材を載せる長さ7.4mにも及ぶ資材搭載スペースがあり、資材の出し入れがしやすいよう、乗降口のドア幅が広くなっているほか、レールやクレーンといった重量物に耐えられる構造になっている。
そのほか、電力関係の測定機器室や高圧機器室が設置されている。
7号車
7号車は各種添乗、視察などに対応した添乗員室となっており、700系に準じた「3-2」配列の座席が10列配置され、定員は50名。また大型モニターも設置されている。
《出典:Wikipedia》

新幹線923形電車