金沢城を出て北西へ進むと伝統環境保存区域(3)の十間町・尾山地区がある。
景観特性として金沢町家等の歴史的建築があるという。
金沢市は歴史景観計画として景観形成区域を設定して地域の環境を保護・創出をする取り組み
を行なっている。
旅人にすれば、気持ちのよい町と感じられるということだろうとおもいますが、通行中に
町家が気に入ったので、写真を撮って来ました。
《2014.12.13 周南市 東郭》

最初に、目に付いたのが屋根の上の天窓です。なにかで聞いたことがあったなと思って
みると、あちこちに櫓を建てたような構造物が屋根の上につき出しています。
町家というのは、主に商家ですが大きな建物では、明かり採りとして天窓をよく設置して
あります。金沢のそれは、この櫓形式の天窓が特徴です。理由は簡単で雪が積もるからです。
現在は、ガラスが見えますが昔は格子や障子紙のようなものであったのでしょう。
採光と喚起装置の役目もする優れ物です。創業300年というこの町屋は総二階で幅が10間
あります。十間町というのは、此処から命名されたのかとも思いましたが、昔は10軒しか
なかったからと聞きました。表周りの格子などは、風情があって昔の面影がよく残っていま
す。実は金沢でもっとも古い旅館ということです。

左の町家建物も、金沢風櫓天窓がついています。赤い格子と二つのショーウィンドウが
洒落ています。この町家は、創業110年の歴史を持つ金沢有数の骨董店です。


金沢名物のお菓子を土産にしようと和菓子屋さんに寄ってみました。
創業明治44年の暖簾がみえます。

驚いたのは、和服姿のお姉さんでも、お菓子でもなく後ろの金屏風の時代絵です。

買い物は、女性に任せ屏風の絵ばかり眺めていました。

屏風には、金沢の賑やかな様子が溢れています。よくみると商店の実名も出ています。
このコマだけで70~80名が描かれていますが、屏風全体では数百人の町人・武士、
男・女、子供から爺さんまで果ては犬や籠まで江戸時代を再現しています。
和服の店員さんに、”このお店は出ていないの?”と問うと、”家は、まだ出ていなかった”
と言っていました。

金屏風の時代絵を見ていますと、江戸時代の金沢風景がよくわかります。
店員さんも家人も私に試食を勧めてくれますが、味も解からないほど熱中して
写真を撮っていました。”どう?” と聞かれるので、どれも”旨い!旨い!” と生返事を
していたら、両手一杯に土産の袋を掴まされました。


金沢名物近江町市場へ到着しました。
近江町市場は、”おみちょ” とHPに書いてあります。
「元禄3(1690)年 袋町の魚市場が、さらに享保6(1721)年に犀川口の市場がそれぞれ
近江町に移り、併合されて近江町市場の原型ができたらしい。」
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近江町市場というのは、大規模ですねぇ~
鮮魚・青果・精肉・飲食・衣類・身の回り品・飲食料・食堂・銀行などが
地下一階から地上五階まであるようですが、主には一階のこういうお店です。
通路も縦横数本あるようで、全容は掴めません。
とにかく、ざっと数えただけでも150店舗はあるとおもいます。

横にも路地があってお店が続いています。

ハタハタ¥200、タイ頭¥100

えび¥550

ボイルホタル¥350 ウニ¥2300

サザエ¥200、天然ホタテ¥250、あさり¥300、イワガキ¥550~¥650

姫サザエ¥150(3ヶ)、ハマグリ¥300(一皿)、ホタテ¥100、ムール貝¥100

本まぐろ¥60,000(片身)

お刺身用天然真鯛¥1300(一尾)、お刺身用サヨリ¥500(一本)

のど黒¥1300(一尾)、刺身用梅貝¥600(一皿)

刺身用ヤリイカ¥800、赤イカ¥800、メイカ¥600(一盛)

刺身用ヤリイカ¥800、赤イカ¥800

酒屋

日本酒


立山、神泉があります。

立山、加賀鳶は美味しいです。

武士の一献

白山は、美味しい。

果物屋さん

芝居役者

昼食前の密談

役者の勧誘

情報交換

テレビにも出たとか!?

記念の一枚


他人のも一枚

人と品物が溢れていました。

近江町市場エムザ口
☆金沢には、素晴らしいところがいっぱいありますねぇ~
今回はこれで終わりますが、来年からは北陸新幹線が金沢駅に止まります。
そうなると東京から金沢間の所要時間は2時間28分です。
観光客など金沢を訪れる人は、倍増するに違いありません。
これからも金沢の発展を祈っています。《東郭》