水中のカワセミ | 周南市 東郭の世界

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おはようございます!
西光寺川に飛び込んだカワセミです。
なんという、華麗な水の飛沫なんでしょう!、それに水中のカワセミも写っています。
角度もわりと上からなので、手前の岸に近い所に飛び込んだものと思います。
 
それにしても、スズメ程のカワセミがこんな飛沫をあげ、水中に飛び込むなんて驚きです。
カワセミは、この時すでに魚を射止めています。
正に、職人の技というべきか、神技というべきか、プロ中のプロの妙技であります。
おそらく、自然の美とはこういう情景をいうのだと思います。
 
♪~感動しました。
   カワセミ君、有難う!!!
イメージ 1
 
 
 
イメージ 2
 
水中のカワセミ小太郎は、しっかりと魚をくわえています。さっそく向こう岸の戻るのです。
 
写真技術はさておき、実にいい写真であります。
 
何故いいかと申しますと、カワセミは実を表現しています。虚ではありません。
 
カワセミは、魚を獲って食べなければ死んでしまいます。真剣なんです。
 
いわば、ハングリー精神から出てきた生きる為の美です。
 
カワセミ自身は、そんなこと毛頭なくてやっているわけですが、この種の生産性のあるものと
 
して19世紀フランスのバビルゾン派画家ジャン・フランソワ・ミレーの種まく人や落ち穂拾いが
 
あると思います。毎日の生活の中で高度な技術であるにも拘らず、さりげなく淡々とこなしている
 
職人の技なんかは、それを絵画で表現していることに感動するんだと思います。
 
 
話しは変わりますが、台北の故宮博物院で話題に「翡翠の白菜」と「豚の角煮」を見て参りまし
 
た。それは見事なものでしたが、もう館内は本土中国人で超満員でした。
 
2011年は一日で10,500人、2012年は一日当たり11.900人であり、2013年は、まだ多くなります。
 
2014年には東京と九州にそれぞれやってきますが、翠玉白菜H=18.7cm、W=9.1cm、
 
D=5.07cmで小さいものです。肉形石の豚の角煮は、H=5.73cm、W=6.6cm、
 
D=5.3cmで微細彫刻です。こんな顕微鏡でなければ微細な部分が判らないほど彫った職人も
 
すごい技術ですが、テーマを白菜や角煮にしたところには、感心します。
 
白菜も角煮も本当に身近な日常的な食材です。毎日、一万人以上の人々がこれを見る為に
 
長蛇の列を為すのは、理由があります。
 
感動を得るためといってしまえば、そうですが、やはり人間に日常行為であり食べる事の食材
 
を扱っているのが親近感を覚えるのです。さらには、白菜にとまるコオロギ?の髭や角煮の
 
毛穴まで彫った技術です。人々はそれらを総合し、多くの時間を費やしながら、彫り続ける職人
 
の姿を想像しているのだろうと思います。 
 
画家が一筆一筆塗りあげて芸術性高い作品を仕上げる姿勢や白菜や角煮を一刀一刀彫り
 
あげている職人の取りくみ姿勢は、まったく同じものであり高貴で美しいことであります。
 
カワセミにしても、魚を獲る一連の工程やその動作は、まことに真剣であり同じ取り組姿勢で
 
あることに違いありません。そしてそこに美があると思うのです。
 
                                        《2013.11.27 周南市 東郭》