東海醸造(三重県鈴鹿市)味噌道探究中 -27ページ目

東海醸造(三重県鈴鹿市)味噌道探究中

三重県鈴鹿市にある300年の老舗企業「東海醸造」
豆味噌とたまり醤油を真面目に真面目に真面目に作っています。
「感謝感謝のお金道~循環経済へ~」
の著者インタビュアー恵子が大好き過ぎて
ファンサイトを作っちゃいました。



 

諭吉 そんなことは思い込みだよ。明日から泥んこで遊ばせなさい。赤ちゃんが舐め舐めするのを禁止させる行為も最悪だ。本能で撫で回して耐性菌を入れているのに汚いからダメでしょというのは最悪な育て方。どうぞドンドンお舐めくださいっていう姿勢で臨まなきゃ。トイレのスリッパや病院関連以外の全て舐めたいという欲求があるものに対して禁止することはとても危険なんだよ。

恵子 そうだったんですね。菌から逃げようと思っていても駄目ってことですかねえ。子どもの成長のために舐め舐めの時期は舐め舐めが大事だったんですね・・・。汚いから駄目よって取り上げていたんですが…娘に申し訳ないです…。

諭吉 そうなんだ。菌はたくさん空気中にもいっぱいいるんだから仲良くしたまえ。除菌除菌って言っていると自分がジョキンって切られちゃうぞ。それに発酵食品をたくさん食べている人はオーラが違うんだよ。発光って言うだろう?

恵子 諭吉さんちょいちょいいわなくてもいいこと挟んで来ますがこれは受けた方がいいのかスルーしたほうがいいのか。除菌とジョキンを引っ掛ける辺りが親父ギャグ満載なんですが。発酵食品を食べたら発光だなんてオーラが強くなるって。でもなんかだ信じちゃうじゃないですかあ。

諭吉 ほおおおおおおお。じゃあこれはどうだい?菌を身体に入れると金運アップだ。

恵子  それは諭吉さんがいうと説得力ありますね。金運アップしたいから菌をいっぱい摂取することにします。

諭吉  じゃあ大事な発酵物味噌を説明するが、味噌を作る過程からまずはいってみよう。味噌は何から出来ている?

恵子  なんだかいかりや長介さんみたいになってきました?それではってみようって。味噌を作る材料は大豆と塩と麹です。

諭吉 そうだね。あと水も大事だよ。大豆を煮て柔らかくするには、水が不可欠なんだ。その4つを混ぜてただただただただ寝かせておけば味噌が出来るんだ。その時に働くのが、麹と呼ばれるお米に菌をつけた発酵物なんだ。その麹にアスペルギルスオリゼーという国菌と呼ばれる国の宝がて熟成を促すんだ。

恵子  国菌だなんて日本人とは切っても切れない菌ですね。

諭吉 そうだよ。アスペルギルスオリーゼのおかげで本物のみりんや、酢、お酒などが出来るんだし、鰹節や関西地区で使われている熟成昆布もこのアスペルギルスオリーゼの働きに他ならないんだよ。

恵子 生活に根差した菌ってことなんですね。大事に守っていく必要がありますねえ。

諭吉 乳酸菌や酵母菌など名もなき善玉菌が大豆に擦り寄って行って仲良くしましょって声を掛け合ってアプローチが成功してまぐわっている状態を続けて、ドンドン仲良しが進むのが発酵なんだ。それには時間という調味料が何よりも大事なんだ。五年物の味噌なんかは国宝級だ。



 

諭吉 悪玉菌。いわゆる腐敗菌といわれる物で、カビを生やしたり生ゴミが臭くなってくるのも悪玉菌の仕業。腸内で悪玉菌が増えてくると便秘になったりガスが臭くなったり、それが続くと大腸ガンと呼ばれるようになったりするんだ。

恵子 さっき菌は種類あるっていいましたよね。もう一つは何ですか?

諭吉 もう一つは日和見菌というんだよ。この日和見菌がなかなか曲者なんだよ。自分の意思が殆んどなくて、善玉菌とも悪玉菌とも仲良くするし、でもすぐに裏切るという菌なんだ。でも発酵が腐敗に変わってしまうのを食い止めるのも日和見菌の働きがなくてはならないんだよ。

恵子 意志が無いんですか?どちらか強い方になびく菌が、日和見菌なんですね。

諭吉 そうなんだよ。だから、この日和見菌達に好かれると発酵が成功したというように呼ぶんだ。でも悪玉菌が好きになると腐敗に傾いてしまうんだ。菌はバランスの世界なので少しでもいい菌が繁殖し出したら一機に良くなり、またその逆に悪玉菌が勢力強くなるとタガが外れてバラバラになって崩壊してしまう。菌の世界ってこんな感じなんだ。働き蜂や働きアリの割合も同じだよ。二対七対一で、善玉菌、日和見菌、悪玉菌なんだよ。

恵子  じゃあ。日和見菌凄く大事なんですねえ。どっちにもなびくって。

諭吉 そうだよ。日和見菌侮れずだ。そして悪玉菌は不要のような気がするかもしれないけど、一切なくすと今度は菌のバランスが崩れて来て日和見菌が悪玉菌に変身するんだよ。

恵子  えええ。悪玉菌を排除しようと頑張って、抗菌抗菌ってやっているじゃないですかあ。

諭吉 あれは生命力を弱らせるよ。悪玉菌だけを叩こうとするから日和見菌が悪玉菌に同情してバージョンアップしてしまうんだ。菌を排除しようとする行為は一見良さそうに見えてこれもまたトラップなんだ。

恵子 出たああ。またトラップですかあ。子どもたち、幼稚園でしっかりと手を洗った後に消毒液を振りかけられているんですが幼児虐待ですかねえ。

諭吉 まったくだよ。子どもに良かれと思いながらの虐待だ。子ども時代は泥んこで遊んで、いろいろな菌と戯れて仲良くなっておくのが大事だよ。大きくなってからその菌たちが変な菌たちが入って来た時に追い出したりする役割をしてくれるんだから。除菌除菌言っているお母さんは、子どもの未来を間違いなく潰しているよ。

恵子  でも菌ってよくないっていうイメージしかないんですが。



 

諭吉 そんなお店がどんどん広がるといいなあ。最近は有機栽培のお野菜を扱う宅配も流行しているが、そこよりも新鮮なものが早く店に並んでいるってことだなあ。

恵子 そうです。三重県内の商品で限定しているので、物流コストも三重県内で済みますし、生産者さんがしっかりと分かるので安心です。それになんといっても生産者さんが若くてイケメンが多いのが私の好みなんですよ。地域のスーパーと変わらない値段で品質はかなり上ですから。それに地産池消ですから。

諭吉 地産池消は新しい言葉だが昔は「身土不二」という言葉もあったんだよ。地元の旬の食品や伝統食品が身体に良いという意味なんだが、なぜ地元のものが良いのかというと、土についている微生物が住んでいるところが近ければ近いほど同調しやすく吸収しやすいからなんだよ。それに野菜はある一定期間その土にいて育つから風雪に耐えた情報を持っているんだよ。だからなるべく住んでいるところから近いものを食べることが何よりも健康維持の秘訣なんだよ。

恵子 そういうことですよねえ。くるるさんのお野菜は本当に地元のものばかりでお仕事させていただきながら喜びに包まれています。

諭吉 それは何よりだよ。喜んで働くということが何よりも素晴らしい。話は戻って、発酵食品の話に戻そう。牛乳がヨーグルトに、大豆が納豆に、お米がお酒に、大豆が味噌に、大豆と小麦が醤油に、お米が甘酒に、野菜が漬物に、天然酵母で起こすパンだったり、私たちの生活は菌と密接で仲良く暮らしているんだ。今は微生物の働きに注目が集まり出している良い兆しを感じて嬉しい傾向だ。だが何度も言うが私が食べられないのは残念だ。

恵子 諭吉さんのおかげで食べれるんですから何度もお礼言っておきますからそんなに拗ねないでくださいよーー。そいえば発酵食品を積極的に摂取しようとう菌活がブームになっているって雑誌見ました。菌は別名微生物とうんですよね。でもいまいち菌のことわからないんですよお。

諭吉 やれやれ。君は現代っ子満載だなあ。じゃあまずは菌の話から。菌には三つの種類があるんだ。一つは善玉菌と呼ばれる先ほどいった発酵を促して生活に豊かさをもたらしてくれる善玉菌。先ほど挙げた発酵食品が出来上がるのは、全てこの善玉菌のお陰なんだよ。この善玉菌が腸内に入った時に、お腹にある菌たちと仲良くなって腸の働きを良くしてくれるなくてはならない菌なんだよ。

恵子 善玉菌ってよく聞きますねえ。テレビのCMで菌が生きて腸まで届くとかっている菌ですよねえ。

諭吉 赤ちゃんのうんちくんには善玉菌がいっぱいいるから匂いが臭くないとうか酸っぱい感じだろ?それはなによりも元気な証拠だ。うんちくんは別名大便。身体からの大きなお便りで、身体全体の状態を教えてくれるお手紙が大便なんだよ。

恵子 へええ。大便、小便は小さなお手紙フロム身体って感じなんですね。それと真逆なのが悪玉菌。