諭吉 そんなお店がどんどん広がるといいなあ。最近は有機栽培のお野菜を扱う宅配も流行しているが、そこよりも新鮮なものが早く店に並んでいるってことだなあ。
恵子 そうです。三重県内の商品で限定しているので、物流コストも三重県内で済みますし、生産者さんがしっかりと分かるので安心です。それになんといっても生産者さんが若くてイケメンが多いのが私の好みなんですよ。地域のスーパーと変わらない値段で品質はかなり上ですから。それに地産池消ですから。
諭吉 地産池消は新しい言葉だが昔は「身土不二」という言葉もあったんだよ。地元の旬の食品や伝統食品が身体に良いという意味なんだが、なぜ地元のものが良いのかというと、土についている微生物が住んでいるところが近ければ近いほど同調しやすく吸収しやすいからなんだよ。それに野菜はある一定期間その土にいて育つから風雪に耐えた情報を持っているんだよ。だからなるべく住んでいるところから近いものを食べることが何よりも健康維持の秘訣なんだよ。
恵子 そういうことですよねえ。《くるる》さんのお野菜は本当に地元のものばかりでお仕事させていただきながら喜びに包まれています。
諭吉 それは何よりだよ。喜んで働くということが何よりも素晴らしい。話は戻って、発酵食品の話に戻そう。牛乳がヨーグルトに、大豆が納豆に、お米がお酒に、大豆が味噌に、大豆と小麦が醤油に、お米が甘酒に、野菜が漬物に、天然酵母で起こすパンだったり、私たちの生活は菌と密接で仲良く暮らしているんだ。今は微生物の働きに注目が集まり出している良い兆しを感じて嬉しい傾向だ。だが何度も言うが私が食べられないのは残念だ。
恵子 諭吉さんのおかげで食べれるんですから何度もお礼言っておきますからそんなに拗ねないでくださいよーー。そういえば発酵食品を積極的に摂取しようという菌活がブームになっているって雑誌で見ました。菌は別名微生物というんですよね。でもいまいち菌のことわからないんですよお。
諭吉 やれやれ。君は現代っ子満載だなあ。じゃあまずは菌の話から。菌には三つの種類があるんだ。一つは善玉菌と呼ばれる先ほどいった発酵を促して生活に豊かさをもたらしてくれる善玉菌。先ほど挙げた発酵食品が出来上がるのは、全てこの善玉菌のお陰なんだよ。この善玉菌が腸内に入った時に、お腹にある菌たちと仲良くなって腸の働きを良くしてくれるなくてはならない菌なんだよ。
恵子 善玉菌ってよく聞きますねえ。テレビのCMで菌が生きて腸まで届くとかいっている菌ですよねえ。
諭吉 赤ちゃんのうんちくんには善玉菌がいっぱいいるから匂いが臭くないというか酸っぱい感じだろ?それはなによりも元気な証拠だ。うんちくんは別名大便。身体からの大きなお便りで、身体全体の状態を教えてくれるお手紙が大便なんだよ。
恵子 へええ。大便、小便は小さなお手紙フロム身体って感じなんですね。それと真逆なのが悪玉菌。