東海醸造(三重県鈴鹿市)味噌道探究中 -26ページ目

東海醸造(三重県鈴鹿市)味噌道探究中

三重県鈴鹿市にある300年の老舗企業「東海醸造」
豆味噌とたまり醤油を真面目に真面目に真面目に作っています。
「感謝感謝のお金道~循環経済へ~」
の著者インタビュアー恵子が大好き過ぎて
ファンサイトを作っちゃいました。



 

諭吉 伊勢うどんいいねええ。溜まりの真黒なおつゆ。味わい深いんだよなあ。伊勢に行ったらぜひ味わってほしいねえ伊勢うどん。東海地区にはたまり醤油とは対照的な白醤油っていうのがあるんだよ。きしめんに使われているんだが実に食文化が豊かな地区だと感じるよ。

恵子 伊勢は私も大好きな場所です。ご案内もさせていただきますので全国の方々とお参りに来て、一緒に伊勢うどんをいただきたいですね。

諭吉 そうだね。本物の発酵し続けている味噌や溜まりを使って美味しい和食を食べていたら病気なんかならないよ。そして今までお米の話と微生物の話をしてきた総まとめで絶対に欠かせない日本人が大事にしてきた食品をいわないといけないんだが何だと思う?


恵子 今まで聞いてきたお米とお豆と微生物に関わると言ったら納豆ですねー。


諭吉 ピンポン。納豆に使われる納豆菌というのは収穫が終わったら稲の藁にたくさん潜んでいるんだよ。そしてその中に蒸した大豆をしまっておくだけでネバネバが付着してうまみを増して発酵食品としての素晴らしき働きをしてくれるんだよ。


恵子 日本人くらいですからねえ…納豆を喜ぶのは・・でも関西や関東でも消費量に違いがありますがやっぱり納豆は関東圏の方が圧倒的に人気ですよね。


諭吉 そうだなあ。東北地区の郷土料理だったが、最近は全国的に栄養価の高さとお値ごろ感が評価されて食べる人が増えていることは望ましいよ。できたら本物の藁にくるまれている納豆が菌としては複雑な発酵をしてくれるからお勧めだが、大豆の摂取という意味でもぜひ納豆をチャレンジしてほしいもんだよ。


恵子 そうなんですね。実は私納豆食わず嫌いでして…でも三重県の小杉食品という納豆メーカーさんに納豆の工場見学に伺って社長さんの話を聞いていたら美味しそうに思えてきていただいてみたら美味しくて…。今まで食わず嫌いでいたのがもったいないなあと思えてきました・・・。


諭吉 何でもチャレンジして自分の器を広げることは何よりも大切なこと。納豆克服おめでとう。それに発酵食品を食べている人は自然と発光するんだ。いわゆるオーラが強い人は発酵食品をいっぱい摂取している人ってことだな。


恵子  ワオ。そこが味噌なんですね。ってそれさっきも聞きました。発酵と発光、菌を食べるとキンだけにお金が溜まる、諭吉さんいっぱいの親父ギャグありがとうございます。


諭吉  いや…別におやじギャグで生きて行こうとは思っておらんが(笑

     米も味噌も全てが大きな循環の中にあってその循環の中で君たちが生かされているということが理解してもらえただろうか?人間も大きな営みの一つ、自然の一部だと思って生活をして行ったら自然と謙虚な思いもわき、感謝の思いでいろいろなものを見ることが出来るはずだよ。お金も循環していく、君たち人間も自然の一部として循環していく、そのことを常に考えながら私たちお金を使ってほしいと心から願っているよ。





 

諭吉  ところで「タガが外れるってことわざがあるけど聞いたことあるかい?

恵子  はい。「タガが外れる」って聞いたことありますけどそのタガって何なんですか?

諭吉  タガってうのは、味噌蔵の杉の桶を纏める竹で編んだものなんだ。その竹が緩んでくるとバラバラになって中の味噌が飛び出てくるとう例えから、「タガが外れるう慣用句が出来上がったんだよ。生活に根ざした言葉と言ってもいいだろうなあ。

恵子 へえええ。そうなんですかあ。凄く生活感がある言葉なんですね。タガが外れるって。顎が外れるの親戚かと思っていましたがちょっと違うみたいですね。

諭吉 そうだよ。ちなみに伊勢の外宮さんの階段を上がった一番上の多賀の宮は、自分自身のタガを外すには最高の場所だから枠がありすぎて窮屈に生きている人は参拝してタガを外してくるといいよ。

恵子 諭吉さん、日本語って面白いんですねえ~タガが外れる多賀の宮。

諭吉 タガを外したら次はまたはめないといけないから、不要な枠は取っ払ってタガを外し、大事なものを詰めてまた、タガをはめなおすのも大事なことだよ。伊勢神宮のテーマ復活というのはここでもみられる大事なことだよ。タガはまたきちんとはめるんだぞ。

恵子 はい。しっかりとはめます。

諭吉 生きている味噌は腸内発酵が盛んになるから美肌になるし、便秘知らずだし、元気な身体を作るのに欠かせない大事な日本の宝だよ。稽古照今な味噌。それも本物の味噌をもう一度思い返す頃に来たんじゃないかなあ。今復活させないと味噌蔵がなくなってしまう。ただでさえ絶滅危惧種指定されているような味噌蔵なんだから。

恵子 分かりました。美肌のために味噌汁作って、家族にも飲ませます。昔からの伝統食みそですもんね。

諭吉 そうだよ。三英傑で特に長生きだった徳川家康は「五菜三根」のみそ汁を一日三杯飲んでいたという記録があるんだ。健康に良いみそ汁とたっぷりの野菜は今流行の高いサプリメントを買うよりもずっと日本人に適しているんだよ。

恵子 サプリメント結構飲んでいっぱいお金使っていますが、これからはお味噌にお金様を回します。東海醸造さんのお味噌をいっぱい使います。サプリメントって実は結構無駄な買い物だったんですね。

諭吉 そうだよ。江戸時代から「医者に金を払うよりも味噌屋に払え」という言葉があるくらい味噌はなくてはならない大事な日本人の宝だよ。

恵子 東海地区に住んでいるから豆味噌が主流なんですが、豆味噌って極陽性なんですよね。米味噌や麦みそと比べてもはるかに陽性度が高いんですよね。その味噌のおかげで伊勢うどんのたまり醤油が出てきたり、文化に根差していますよね。





 

恵子 まぐわうだなんてまた淫靡(いんび)な響きですね。熟成って菌たちと仲良くするってことですもんね。

諭吉 そうだよ。古くからある味噌蔵には江戸時代や明治時代もずっと生き続けている長生きな菌もいるんだよ。その菌はかなり熟成度が高いから麹を入れなくても発酵が進むんだ。蔵の中に住み続けている証拠だなあ。

恵子 ここでもまた稽古照今な発想が出て来ましたねえ。

諭吉 稽古照今」このキーワードこれから「お金道」と一緒に流行語として取り入れたいなあ。で、その味噌を寝かしている時に副産物として出て来る底の方に溜まっている汁を溜まりと呼ぶんだよ。味わい深い醤油だけど醤油の域をはるかに超えた別の調味料とっても過言じゃないねえ。

恵子 さっき出てきた溜まり醤油ですね~。

諭吉 そうだよ。一本でかなり味わい深いんだよ。豚の角煮や肉じゃがブリ照りヒジキなどにはこれ一本で十二分に美味しいんだよ。そして菌が生きているから冷蔵庫保管せずに火のそばに置いていたら菌が活性化して蓋が開いてきてしまうほど元気があるんだよ。そしてこの溜まりは薄めていない底引き溜まりという桶から出たてのフレッシュな香りがたまらないんだよ。味の五原則を全て網羅しているこの溜まりを食べずに一生を終わったら後悔がいっぱいで成仏できるかどうか。調味料が良いと変な小細工が要らないから調味料にお金かけるの大事だよ。

恵子 そうですかあ。お料理上手になれそうですもんねえ。鈴鹿市のくるるで取り扱っていますから買いに来てくださいねーーー。

諭吉 君、さっきもそれ言ったから。宣伝が上手なんだから、でも良いものが普及していくのは何よりも大事なことだからどんどん宣伝したまえ。

恵子 フフフ。ありがとうございます。味噌は五百グラム五百円。溜まりは二百ミリ七百十円なんです。遠くの方には宅配便でも送っています。それからくるるオリジナルでこの絶品味噌を使った味噌マフィンも絶品なんですよ。マクロビの先生三谷直美さんが作ってくれました。

諭吉 これだけ宣伝したらくるるさん行列で入りきれなくなるけど大丈夫か?

恵子  店長に言っておきます(笑