蔵主にインタビュー | 東海醸造(三重県鈴鹿市)味噌道探究中

東海醸造(三重県鈴鹿市)味噌道探究中

三重県鈴鹿市にある300年の老舗企業「東海醸造」
豆味噌とたまり醤油を真面目に真面目に真面目に作っています。
「感謝感謝のお金道~循環経済へ~」
の著者インタビュアー恵子が大好き過ぎて
ファンサイトを作っちゃいました。




株式会社東海醸造  金菌アップ味噌と金菌アップ溜まり新発売!

蔵主  本地猛

300年江戸時代中期より継承され続けている蔵を守り次世代に継承していくこと、それが私の使命です

恵子  こんにちは。今回は東海醸造さんにお邪魔しています。私の本「感謝感謝のお金道~循環経済へ~」の中でお味噌を紹介させていただいています。諭吉さんにお味噌のことを伺っている件があるんですが、半分は蔵主本地さんから教えていただいたお味噌の知恵です。今日はよろしくお願いします。

蔵主  味噌のことを理解してくれて本にも書いてくれて本当に嬉しいです。ずっと味噌蔵にいて、菌たちと対話しながら味噌を生産していますが本物を伝える手段を模索していた時に百聞食堂の話を伺って味噌のレクチャーをさせていただいたときのお客さんが恵子さんだったんですよね。

恵子  そうでしたよね。百聞食堂とはマーケティング総合サポートの吉澤俊昭氏が主催の本物の食を伝えて実践するワークショップです。亀山にある月の庭を中心に月に1回開催されていて、8月に開催された時の講師が本地さんだったんですよね。そこで味噌の話を伺って衝撃を受けました。

蔵主  そうでしたね。そこで中学の同期の仲が良かった北岡君の嫁さんと聞いてご縁の深さに3人で驚愕でしたよ。

恵子  私も旦那さんもびっくりでしたが、味噌の話はもっと衝撃的でした。あまりにも知らなさすぎることがいっぱいでした。

蔵主  味噌は日本人の大切な大切な文化にも関わらず最近の味噌事情を鑑みるとあまりの杜撰さに本物の味噌を作っている私としては消費者に対してどのように伝えていったらいいのか模索していた時期だったから百聞食堂の講師の件はぴったりでありがたい経験でした。

恵子  味噌は生きているから本物の味噌は冷蔵庫保存が必須だということ、常温で袋詰めされている味噌は殺菌されているからだと伺ってスーパーでいつも味噌を買っていた私は衝撃でした。菌が死んでいた味噌を食べていただなんて・・・。菌が死んでいた味噌を使った味噌汁では消化能力が雲泥の差であることも伺って実験でも見せていただき、学校でも社会でも習ったことがなかった真実がそこにあったんだと深く感銘を受けました。

蔵主  そうなんですよ。東海醸造に住んでいる菌は江戸時代からずっと同じ製法で作られているので国菌と言われるアスペルギルスオリゼーや長生きな乳酸菌、酵母菌、チロシンなど人間業では作れない工業製品では絶対に作れない歴史と共に育ってきた菌が宝物です。その菌たちが熟成という時間という魔法をかけられて発酵をしていくんです。

恵子  工業製品だと一定の温度で早期熟成するのに対して東海醸造さんは暑さ寒さをともに乗り越えた味噌であるというのが当たり前ですがびっくり致しました。江戸時代から変わらない製法って今なら絶滅危惧種指定じゃないですか?

蔵主  そうです。鈴鹿地区だけでも約20件もあった蔵が今はたった1件しかなくなってしまって危機感を感じています。うちの東海醸造の蔵も存続の危機がありましたが、立ち行かなくなってしまったら味噌蔵の伝統文化が廃れていってしまうと感じながら使命感を持って仕事にあたっています。先人の知恵を受け継ぐ術を失ってはいけないという危機感を常に感じながら、本物を未来へ向けて発信していきたいと切磋琢磨しています。

恵子  その心意気を感じました。味噌が日本人の健康を左右していた大事な大事な腸内細菌を活発化して腸を元気にしていくものだというのはお話を伺うまで知りませんでした。

蔵主  そうなんです。生きている菌でしかも長生きで日本人にぴったりの菌は味噌や漬物などの発酵食品にたくさんあるんですよ。昔の諺に「医者に金を払うよりも味噌屋に払え」という文言も残されていて、天下統一した徳川家康はこの豆味噌がお気に入りで1日に3杯の味噌汁を飲んでいたと文献にもあります。米と味噌は日本人を形成してきた大事な大事な食べ物です。

恵子  そうなんですよね。特にこの東海3県だけしか作られていない豆味噌の文化は貴重な貴重なものなんですよね。

蔵主  そうなんですよ。放射能を体外から排出してくれる効果も期待できたり、熱も添加物も余計な手を一切加えることなく袋詰めしてお届けしているので菌が生きていることはもちろんですが、チロシンという物質がそのまま味噌の白い部分に残っているんです。

恵子  そのチロシンというのを検索して調べてみたんですが、チロシンだけを抽出したサプリメントもあって、うつ病や不眠症、白髪などの改善も期待できると書かれてあってびっくり致しました。本地さんはマラソンもされていつも健康的で若々しいのはこのチロシンがたっぷりと生きているお味噌を召し上がっているからなんですね。

蔵主  そうかもしれません(笑健康に良いのはもちろんですがとにかく美味しいんです。味わい深いという言い方が最適ですが食べた時に自然に馴染む味がします。味噌もお勧めですが、この味噌の全体量からいったら1パーセントくらいしか作ることが出来ない味噌の副産物「溜まり」が絶品なんです。

恵子  そうなんですよね。初めて蔵にお邪魔して溜まり醤油をいただいたときはあまりの美味しさに体が震えました。甘み、酸味、うま味、苦み、塩味の味の五原則を全て兼ね備えたバランスの良い調味料がこんなに身近なところにあったという事実にびっくりでした。煮魚、煮物、焼きおにぎり、刺身など醤油のお料理に必ず使っていますが今まで使ったどの調味料理よりも美味過ぎてびっくりです。この美味しさ知らずに生きていた自分がもったいなかったってなんだか最近思っています。

蔵主  そんなに喜んでもらったら作ったかいがありますよ。でもとにかく知られていないことが危機だと感じていてこれは私たち蔵からの情報発信不足だと感じています。最近は蔵を時々開放して味噌の話を聞いていただいて味わっていただけるような蔵見学会も開催して消費者と近づく企画もしています。

恵子  そうですよね。夏にお邪魔した時は菌たちが動いている様子がとても感じられたんですが、冬はしんと静まり返っていましたよね。そんな季節感も味わえるとますます菌たちの活動にも注目したくなってくるし本物を知る楽しさも感じられて自分自身の経験を重ねる楽しさも加わりますよね。

蔵主  知って体験したらそれが生きて行く道標にもなっていくんだと最近感じています。そんな本物志向の消費者の方々と繋がっていきたいと思うし、本物の味噌をもっともっと一生懸命作ろうという気にもなります。
そんな味噌がこの度パッケージを変えて新発売なんですよね。ネーミングは「金菌アップ味噌」と「金菌アップ溜まり」これは腸内細菌が活性化されると元気になって元気になると仕事をする活力も湧いてきてお金もまわってくるということを伝えたくてこのネーミングにしました。

恵子  このネーミングはいい得て妙だと思います。今まで眠っていた腸内細菌がこの味噌のおかげで立ち上がってきた感覚がありました。今までは眠っていた元気がなかった私のお腹にいる善玉菌がこの味噌のおかげで同窓会が始まった気がしたんですよ。あんた元気に頑張らなくっちゃって言われている気がしました。そして次の日のトイレに行ったらびっくりしました。便秘解消にも味噌ですし、便秘が解消したら肌も綺麗になっていくし良いことづくめなんですよね。

蔵主  そうなんですよ。だから金菌アップ味噌というネーミングはぴったりですよ。日本中に本物の味噌を拡げて杉桶の本物の味噌文化を再度見直すきっかけになってほしいと思っています。杉桶で作っていて杉のエキスもたっぷり含まれているので最近は杉花粉症にも良いのではという研究もされている本物の味噌。そして本物の味噌から生まれた溜まり。発酵食品をたくさん摂取している人は発光力があるといわれてオーラも強くなっていくと感じます。日本人ですから、日本人の伝統文化を大事にしながら健康食品として味噌のことを改めて見直すきっかけになれば嬉しいと感じます。

恵子  本当にそうですね。味噌や菌のことについてはもっと詳しく本に書いてあるので是非読んでいただきたいですね。諭吉さんご推薦の味噌ですから金運アップ間違いなしの味噌。これからもお世話になります。

蔵主  こちらこそ、味噌文化をどんどん広げて健康で活気あふれる菌たちのような日本人とたくさん会いたいですね。今日はありがとうございました。金菌アップ味噌と溜まりよろしくお願いします。