春休みを間近に控えた3月中旬、地元の小学校から可愛いお客さんが来館されました。
資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。
三重県四日市市富田2丁目にある、鳥出神社(とりでじんじゃ)です。


主祭神に日本武尊を祀り、古くから三重県四日市市富田の氏神として、武運・豊漁・豊作・繁栄をもたらしてきた神社です。8月に行われる鳥出神社の鯨船行事はユネスコの無形文化遺産に登録されています。

絵馬にも、鳥出神社の鯨船行事が描かれています。
鳥出神社の鯨船行事は、北勢地方に分布する全国的にも珍しい陸上の模擬捕鯨行事の中で最も古来の様式を保持した典型的な祭礼行事です。




行事は4つの組(北島組・中島組・南島組・古川町)からそれぞれ1艘ずつの豪華な彫刻や幕で飾られた鯨船山車(神社丸・神徳丸・感應丸・権現丸)が出され、これで張りぼての鯨を追いかけ、反撃を受けては再び追い詰めてこれを仕留めるという一連の演技を繰り返し行うものです。
毎年8月14日と15日に行われ、14日に町練り、15日には鳥出神社への練り込み(本練り)が行われます。この行事は鯨を大漁や富貴(ふうき)の象徴と見なし、これを仕留める演技を行うことによって豊穣を祈願する行事として民俗学的に注目されています。
鳥出神社に残る鯨船行事の由緒書きには、天明元年(1781年)から行事が始まったと書かれているそうです。
名古屋市熱田区神宮1丁目にある、熱田神宮(あつたじんぐう)です。



三種の神器の一つ・草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)を祀り、昔から「熱田さま」と親しまれている熱田神宮。境内は広く、本宮のほかに別宮が1社、摂社が8社、末社が19社祀られています。
また、熱田神宮は、刀剣をはじめ、絵画や彫刻など幅広い宝物を所蔵することでも知られます。それらを保管・展示している「宝物館」「草薙館」も、有料で拝観することができます。
ちなみに、熱田神宮や伊勢神宮、明治神宮などの名前にある「神宮」とは、神社の称号の一種です。皇室とゆかりの深い神社に「神宮」が用いられます。

永禄3年(1560)、信長は桶狭間の戦い出陣の際、熱田神宮に願文を奏して大勝しました。その御礼として奉納した瓦ぶきの塀が信長塀と呼ばれます。
信長塀は土と石灰を油で練り固め、瓦を厚く積み重ねて作られています。当時は全長400メートルあったといわれますが、現在は120メートル程です。西宮神社の大練塀(兵庫)、三十三間堂の太閤塀(京都)と並ぶ日本三大土塀の一つとして有名です。


資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。
愛知県名古屋市昭和区御器所2丁目にある、尾陽神社(びようじんじゃ)です。



ご祭神には、
「天照大神(あまてらすおおみかみ)」
「徳川義直(とくがわよしなお)」(尾張藩初代藩主)
「徳川慶勝(とくがわよしかつ)」(尾張藩最後の藩主)
をお祀りされています。

江戸時代が終わって明治の世になったとき、旧尾張藩士たちの間で義直を祀ろうという話が持ち上がり、明治8年(1875年)に義直を、明治31年(1898年)に慶勝を、それぞれ名古屋東照宮に合祀したのが尾陽神社の始まりで、明治43年(1910年)名古屋城築城300年を記念して創建されました。



絵馬は、寅年の開運干支絵馬、摂社として祀られている、栄世稲荷神社(えいせいいなりじんじゃ)と久延彦神社(くえひこじんじゃ)の絵馬3題です。

栄世稲荷神社は、昭和48年(1973年)に、久延彦神社は、昭和51年(1976年)に祀られました。

















