宮城県丸森町にある私設博物館『金山城伊達・相馬鉄砲館』の日本庭園は，実にみごとだ！当館は個人住宅の一部だけをお借りして運営している。庭園は通路部分を共用させてもらっているだけだから，正確には大家さんの庭園である。
この庭園には，様々な木々が植栽されているから，年間を通して花が絶えることはない。極寒の二月でも，サザンカの赤い花が庭中を明るく照らし出してくれるのである。
雪とサザンカ
東北の春は，一気に花開くというが，まずは，名残の雪をものともせずにナノハナが咲き，モクレンが蕾を大きくさせる。そうなれば，いよいよサクラの出番である。ツバキが大きな花を付けハナミズキやシャクナゲが花をつける頃，サクラが散り出す。今度はシダレザクラが満開となり，八重ザクラが蕾を開きだす。そして，ツツジにサツキと次なる主役が出番待ちをしているのだ。
雪とナノハナ
木蓮のツボミ
花木の女王とも称されるシャクナゲ
桃の花
ツツジ
サツキ
東北の五月は実にいい。ハイネが花も恋も花開く美しい五月と賛美したのはドイツの春ではなく，東北の五月だったのではないかと思いたくなるほどだ。
今日は5月21日。いよいよ今年の五月も，あと10日ほどだ。梅雨に入る前に今日は，ハイネの五月を存分に楽しもうと思う。