『仙台藩丸森鉄砲隊』の旗揚げ式の現場調査 | todou455のブログ 火縄銃ときどき山登り

todou455のブログ 火縄銃ときどき山登り

火縄銃を切り口として
日本人を考えるブログ
です。

        

  金山城伊達・相馬鉄砲館のある宮城県丸森町にも,やっと春が訪れた。昨日は散歩にGOの日だったから,金山城下を散策し『仙台藩丸森鉄砲隊』の旗揚げ式の現場調査を行った

  まずは,金山城の筆頭家老職の武家屋敷を訪ね,『仙台藩丸森鉄砲隊』の宣伝用ポスターの撮影位置などを検討した。旗揚げ当日は,この門前に女性隊員をずらりと並べ,写真を撮影する予定なのである。

 

金山城の筆頭家老職の武家屋敷

この門前に女性鉄砲隊を並べて撮影する。

 

 

門の右わきには桜の老木が直立している。撮影当日までにこの古木に花が咲けば女性鉄砲隊と艶を競えるのだが,はたしてどうなることやらだ。

 その後は,金山城大手門へ続く坂道を見分し,撮影イメージをカメラマンと語り合った。幕末には,この坂道の両側には重臣の屋敷がずらりと軒を並べていた。だが,今では二件の武家屋敷と石垣遺構や土塀などがわずかに残るばかりである。

 

 

坂道頂上付近の武家屋敷

 

  明治の廃藩置県以降,多くの武家屋敷が取り壊され,更地になった屋敷跡も少なくない。その更地の石垣だけが当時の風情を伝え,梅の木や忘れな草が花を咲かせて春の到来を知らせてくれていた。しかしその花の賑わいは,諸行無常のあわれをより強く,私に感じさせるのだ。胸がキュンとなり,わずかに心がくもった。