会津若松 七日町通り
行楽の秋である。私は日本の城下町では会津若松を好む。会津観光といえば,鶴ヶ城や白虎隊の飯盛山が定番コースだ。それに異論があるわけではないが,私が会津若松に行くと必ず訪ねるのは,「七日町通り」だ。
藩政時代,七日町には、日光街道、越後街道、米沢街道が通り、城下の西の玄関口として問屋や旅籠、料理屋が軒を連ねていた。特に旅籠の数は多く、明治時代初期まで30軒の旅籠があったという。今は銀行になってしまったが,新撰組の土方歳三が泊まった清水屋旅館もこの通りにあった。
寛政6年(1794年)創業の「鶴乃江酒造」。この酒蔵の会津中将は,
幕末の会津藩主松平容保公の官職を冠した銘酒である。
嘉永3 年(1850 年) 創業の末廣酒造
会津若松駅から,只見線に乗り換えると5~6 分ほどで七日町駅に着く。七日町の名は、毎月七の日に市が立っていたことからだそうで,昔は経済力があり繁華な町だった。今でも江戸時代の香りと大正ロマンの感じさせるお洒落な街並みがよく残っているから,私のお気に入りの場所である。七日町を訪れれば,満田屋で田楽料理を喰い会津新撰組記念館で往時をしのぶのを,私は好んでいる。
天保5 年(1834 年) 創業の味噌屋 満田屋
満田屋の奥は囲炉裏を切った食事処があり,味噌田楽を
供している。1本250円くらいだったような気がする。
味噌田楽の写真については,満田屋ホームページのものを引用した。