生活学舎桃土(ウズラは栗が好きです・170930)
2017年9月30日(土)晴、ウズラは栗が好きです。とりわけ土佐山の道淵で拾ってきた栗をゆがいて、保育器のキッチンスペースに入れてみましたら、喜んで食べています。
話しは、さかのぼりますが、夏から秋にかけてのランニングで、私たち夫婦にとっての大敵は、栗です。その中でも、シバグリと呼ばれている山栗です。
ランニング中、アップダウンの山道のコースには、崩れてきた小石や風で飛ばされた枝が落ちていますので、注意が必要です。高齢者でなくとも、脚を取られて転ぶことがあります。
また、虻や蜂にも注意が必要です。マムシや毒蛇の被害を上回っているという統計があります。蜂に刺されて死亡にいたることもよく聞かれるようになりました。
ねんねん増えている蜂の被害、そのなかでもスズメバチは、怖いものです。
ランニング中では、馬路村の心臓やぶりフルマラソンで、魚梁瀬の集落から戻ってくるときに刺されたことがありました。
まだ、タイムを気にして走っている頃でしたので、我慢して完走しました。
鏡地区のリオから、土佐山直売所までの往復コースで、仲間内が刺されたこともありました。
天候の急激な変化も苦しいものです、朝の走り始めは、16℃から日が差し出すと、30℃近くまで、グングンと気温が上がります。水分の補給がそれに対応していないと、脱水状態になります。気持ちも萎えて、手足もしびれて、ふらふらしながら走ることになります。
というようなランニングを妨げるものを上げましたが、やはり、何と言っても、大敵は山栗です。
ランニング途中の脚を完全に止めてしまいます。
道の真ん中に栗がひとつ落ちていますと、止まって、かがんで、拾ってしまいます。
そこで、やめておけば、いいのですが、周りにも落ちていないかを見渡して、次々にひろってしまいます。
こうなるとランニングは、完全に中止です。コースの途中で落ちている場所について、栗の種類について、時季について、栗を拾いたいモードのコンピューターがフル稼働し始めます。
ランニングパンツのポケットに拾った栗を入れ、入らなくなると、両手に持ち、さらに持てなくなると、ランニングパンツを脱いで脚の部分を結び袋にして下げて、持ち帰ることになります。
勿論、下にはスパッツを履いていますので、安心してください。
これでは、30数キロを走っている方に、20数キロの者が、置いて行かれ、帰りに抜かれるのも当然です。
私たち、夫婦で走っていましても、丹波栗のような大きい栗が、落ちている所で、ビニール袋がいっぱいになります。
私が、その袋を帰り道は持って走り、「僕はいいから、あなたは大事な試合が近づいている。先に走って。」ということになります。
試合の時に、栗が落ちているのを見た時には、ひらいたい、という気持ちを抑えるのに、勇気がいります。
四万十ウルトラマラソンの100キロのコースで、21キロの山越えが過ぎて、十和村に向かう途中では、かがもうものなら、脚が、身体がつって、けいれんを起こしてしまいます。
そのような思いの中で、得た栗を、ゆがいて、ウズラにおすそ分けしたことでした。
大きい栗は、渋皮煮にもします。これは、鬼皮をむいて、渋皮ごと煮いて、食べることができます。
リトルキィちゃんズは、ゆがいた栗のかけらを入れると、次々についばんでいます。