今年も梅の実が手に入りました。
梅の品種は白加賀で、木で熟したものを選んでいただいています。
初めてこの梅に出会ってサンプルとして車で持ち帰る途中、その香りが車の中に広がり、このような梅もあったのだと驚いたことが想いだされます。
梅の実はへたをとり、水から沸騰するまで湯がいた後、冷水でさらします。
そして種を除いてボールの中で潰します。ふたたび大鍋で砂糖を加え、灰汁をこまめに取りながら煮詰めます。
浮かんでくる灰汁も少なくなった時、柚子酢を加え、よくかき混ぜながら、塩を入れます。
艶が出てきたらできあがりです。
梅は、高知市土佐山の嫁石での梅祭りで，目も心も楽しませてくれたものを使っています。
山の中の谷間ですので、平野部より、３週間くらい遅れて収穫されます。
柚子酢は、(財)夢山地とさやま開発公社のモコモコグループによって農薬を使わずに丹念に育てられた柚子実から作られたものです。
できあがった梅ジャムは、合併によってなくなった村名を残し、「土佐山村梅ジャム」と名づけています。
勿論、増粘材や香料、保存料などの添加物は一切使っていません。
甘酸っぱく、味わい深く、懐かしく、村人は「初恋の味がする」と言い伝えています。
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