神奈川県にある大雄山・最乗寺は、
箱根・足柄山の中腹にある曹洞宗の名刹。
最乗寺は祈祷寺として有名で、
(1)の記事では冬の陣、こちらで行われている特別祈祷と
パワーウォーターに触れてみます。
我が家ではこちらで毎年特別祈祷を受けるのですが
最乗寺は曹洞宗の三大祈祷所、迫力ある御祈祷を
一度体験したら、他では物足りなくなります。
境内に湧き出るパワーウォーター、金剛水。
名の通り硬水のような口当たりです。
結界門と御供橋。
門の両脇には結界を守る天狗像。
境内の堂塔は30以上あり、
境内を流れる水は辺りの空気を洗い浄めながら
勢いよく流れ、奥に進むにつれ空気の質が変わっていきます。
ここでは道了尊をご本尊として、脇には大天狗と小天狗がお祀りされ
色々な願い事をかなえてくれるご祈祷が行われます。
特別祈祷(一万円~)を受ける方のみ御真殿に入場できます。
御祈祷は、法螺貝と大きな太鼓の音で始まり
高僧と若い僧侶6~8人が猛烈な速さで般若心経を唱えながら、
大般若経600巻を転読します。
転読とは一枚につながった経本の表紙と裏表紙を持ち、
アコーディオンのように弧を描きながらページを
めくっていきます。山のように積まれた経本が次々と転読され、
大きな掛け声とともに読経はクライマックスへ・・・
は~今回もすごい迫力でした~。
ここでは参道を歩きながら、または御祈祷の最中に
何かが剥がれ、取り去られる感じを受ける人も多いそうです。
御神殿脇に奉納された大下駄。
導了尊様。
了庵慧明禅師の弟子だった道了尊は、師匠の
了庵慧明禅師が最乗寺を建立することを聞き
近江の三井寺から天狗の姿になって飛んできて
神通力を使って谷を埋めたり、
岩を持ち上げて砕いたりして寺の建設を手伝い、
了庵慧明禅師が75歳でこの世を去ると、
寺を永久に護るために天狗の姿に化身して舞い上がり、
山中深くに飛び去ったといわれ、
以来、寺の守護神として祀られています。
道了尊様は十一面観音様の化身といわれているそうです。
(2)夏の陣につづきます