大雄山 最乗寺(2)奥の院へ | 光をあつめて

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スピリチュアルな視点で見た日常や不思議話を綴っています。

理由あって平日にお休みをいただき

大雄山に御祈祷に伺うことになりました。

 

今回は特別なお願い事があり、奥の院を目指します。

 

 

まずは御真殿で特別祈祷を受けます。

 

これまでお正月の初詣シーズンしか訪れたことがなく

御真殿はいつも多くの人で溢れていましたが

この日は平日、梅雨の最中だったせいか、

貸切で御祈祷を受けることができました。

 

 

御祈祷が始まり、大勢の僧による大般若経の転読が始まると

何か「気配」が私たちの元に近づいてくるのを感じます。

 

大きくて黒い、重厚感のある気配が5,6体

気配は横や背後から私たちを取り囲みます。

読経はクライマックスを迎え、わけもなく胸の中から

安堵に似た感情が込み上げて、涙があふれてきました。

 

隣で御祈祷を受けていた家族も

何故か胸が一杯になって涙ががあふれてきたそうです。

 

 

思い切って、人の少ない平日に来てよかったです。

御祈祷で心洗われ、足取りも心なしか軽やか。

 

 

 

石段の両脇で睨みを利かせる大天狗と小天狗像

 

 
大天狗像
より強力な神通力を持つとされる山伏姿の鼻高天狗像。
 

 

小天狗像
別名烏天狗。烏のような嘴(くちばし)と

黒い羽毛に覆われた体を持ち、自在に飛翔することができます。

 

 

354段の階段を登って奥の院(慈雲閣)へ。

 

 

奥の院(慈雲閣)

 

 

奥の院には十一面観音をお祀りしています。

観音様の前で無心に祈っていると、

 

つ、つ、つ・・・

上方から雫形をした赤い光が

ゆっくりとこちらに向かって降りてきました。

 

 

この雫型の赤い光は、鎌倉の杉本寺

十一面観音様のところでも目撃しました。

観音様の慈悲の光、こちらでも授けていただき、感無量です。

 

 

大雄山の杉の木は樹齢500~600年

下に私が写っていますが、大きさが分かるでしょうか。

 

 

 

今回、本気の御祈祷なので

自然霊のお力を分けていただきます。

 

 

上りは石段でしたが、下りは坂道を選びました。

 

 

坂を下りきったところに

ひときわ目を引く紅白の布がありました。

 

慧春尼(えしゅんに)堂です。

 

 

ここは了庵慧明禅師の妹の慧春尼(えしゅんに)が祀られています。

慧春尼は大変美しい女性だったそうですが、30歳を過ぎたころ、

兄・了庵慧明に出家をしたいと言います。

 

女性は通常「尼寺」に入るのが常で、出家は男がするもの

女性が厳しい修行に耐えられるかと言う懸念と、

美しいため、他の修行僧の修業の妨げになるという理由で

最初は断られたそうです。

 

そのため、慧春尼は火箸にて自分の顔を縦横に焼き、

これで美しくなくなったと、覚悟を示したそうです。

それでも天性の美は覆いがたく、ある日の夜、

若い僧から誘われると「約束しますから後日に」と言って

後日、100人が集まった説法会の場で、

自ら裸になってその若い僧に欲望を達せられよと、

きりかえしたと言う逸話もあります。

 

 

慧春尼火定跡とも呼ばれるこちらのお堂、

火定とは火の中で座禅を組み瞑想するという意味で

慧春尼は火の中で瞑想をしながら息絶えたとされています。

 

女性からの信心もあつく総受付で「慧春尼様はちまき」を購入し

願い事を書いて奉納すると、願いが叶うとされています。

 

静かで、それでいて力強いエネルギーを感じる場所でした。

 

 

天狗様、十一面観音様、そして自然霊、

それぞれからお力を授けていただき

 

もう大丈夫、きっと、大丈夫。

 

参拝を終え大雄山駅ビルの

「はつ花そば(※土日は行列ができます)」で

お蕎麦をいただき帰宅しました。

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。