ドゥラメンテの死去に際し

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こんばんは。

 

昨夜から噂が飛び交っていましたが、とうとうJRA所属騎手からもコロナ陽性者が出てしまいましたね。

流行開始から1年強、今まで出なかったことは不思議な程ではありましたが、まずは騎手自身の無事を祈りたいと思います。

 

そして、個人的には、週末の愛馬たちの出走状況がやはり気になってしまいます。

 

出走枠にまず入る、土曜日の新潟のラヴォルタ@戸崎騎手、日曜日の小倉のダグザ@松山騎手、抽選ではありますが新馬想定の日曜日の新潟のサーマルウインド@川田騎手、いずれも先週の日曜日に新潟競馬場での騎乗が合った為、検査結果もそうですし、体調も気になるところ。

 

全体検査の結果は明日出るようで、場合によっては出走確定時刻が遅れる旨も報じられていますが、大事には至らず、無事に出走確定、そして、開催が行われることを心より願っています。

 

愛馬の出走状況が定かではなかったので、今日は記事を書くつもりではなかったですが、昼間、仕事中に入った訃報が、どうしても頭から離れず、筆を執りました。

 

2015年の皐月賞、ダービーを制したドゥラメンテが、9歳という若さで8月31日に亡くなりました。

1週間前程に蹄冠部外傷を負ったものの、良化傾向にありましたが、前日の30日から腸炎を患い、そこから容体が悪化、死因は急性大腸炎とのことでした。

 

 

 

最近は社台SSを見学時は1人で、常に話すことに精一杯。

彼のまともな写真は、眠そうなものばかりだったのは悔やまれるばかり。

 

血統は、90年代から競馬を始めた人間にとって、父系も母系も宝石箱のようですね。

ダイナカール、エアグルーヴ、アドマイヤグルーヴと社台グループで半世紀弱育まれた最高の母系に、社台SSで繋養されたその時々のリーディングサイアー経験種牡馬の、ガーサント、ノーザンテースト、トニービン、サンデーサイレンス、そしてキングカメハメハがサイアーラインに名を連ねます。

 

自分が競馬を始めるきっかけになったゲームの世界でしか存在しないようなベストトゥベストな配合。

グループとしては間違いなく1番の宝物を失ったような感覚ではないでしょうか…足繁く通わせていただいている私自身は、そんな感じです。

 

競走馬として印象に残っているのは、やはり皐月賞ですね。

 

コーナーを曲がり切れないのであれば、インから一直線に大外に出せば良いというミルコの破天荒な騎乗も然りですが、馬なりでリアルスティール、キタサンブラックを容赦なくちぎり捨てた豪脚は、形容する言葉が見つからない程、素晴らしいものでした。

 

ミルコが入線前から首を振って悦に浸っていたシーンも印象的です。

 

ダービー制覇後の6月末に両前脚の骨折が判明し、半年以上の休みに入りますが、その時点で、まだダートしか走ったことのない準OP馬の愛馬リアファルが、まさか最後の1冠で、リアルスティールやキタサンを差し置いて1番人気になるとは夢にも思いませんでしたし、彼の存在がドゥラの戦線離脱の喪失感を当時は埋めてくれましたが、年が経つに連れ、あの年はやはりドゥラが3冠馬になるべき年だったと、思い返すことが増えてきましたし、この訃報に際し、その思いはより一層強くなりました。

 

記憶には残りましたが、記録にも、しっかりと残しておきたかった、ダイナカール牝系の最高傑作でしたからね。

 

遺された産駒は僅か5世代。

産駒2年目の今年は、絶好調のシルバーステートを抜き、2歳リーディングに輝いていますが、気性的に前向きな(前向き過ぎる)馬の牽引に因るところが多い印象で、それをポジティブに捉えて良いかどうかは、種牡馬自身のポテンシャルを考えると、個人的には疑問を持っています。

 

近代競馬の主流血統が全て入っているだけに、やはり現世代での配合は相当難しく、ディープにつける為に輸入した良血牝馬は大丈夫でも、歴代紡いできた自家生産の良血牝馬との配合は難しく、5年くらい経過し種牡馬としても油が乗って来た時期になれば、牧場側も積極的に導入している外国産の種牡馬を緩衝材として経由した牝馬も増えて来て、ある程度自由につけられるので、その頃が種牡馬としての大勝負の時期…と思っていただけに、この早過ぎる死は本当に悔やまれます。

 

競馬界は、出会い以上に別れが付き物の世界ではありますが、大きな存在で有れば有る程、その別れは辛いものですね。

 

愛馬では、2歳のピュアブリーゼの牝馬、ヴィルトブリーゼがドゥラの産駒。

今年のキャロの募集馬にも、良い馬が1頭いますが、かなり人気を集める馬だと思うので申し込みは断念しますし、この後も縁はおそらく無いかな…と感じているだけに、父譲りのお転婆娘の同馬を、忘れ形見の1頭として、応援していきたいと思います。

 

謹んで、ご冥福をお祈りいたします。