今日は、パニック障害などの症状として知られている
「過呼吸」
についてです。
名前を聞いたことがある人は多いと思いますが、原因や対策についてはよく知らないという人も多いと思います。
「過呼吸」とはどんなん??
「過呼吸(過換気)」とは、1回の呼吸による換気量が増加してしまう状態をいいます。
私たちは酸素を吸い、二酸化炭素を吐くことで呼吸をしていますよね。
過呼吸が起こる原因は?
過呼吸を引き起こす原因はいくつかあります。
過呼吸を症状とする病気は複数あります。
そのため、これらの病気にかかっている人であれば、必ずとは言えないものの、過呼吸の症状が現れる可能性はあります。
どのようなことが原因になるのでしょうか??
過換気症候群について
過呼吸発作が起きているのに、検査をしても異常が見つからない場合、「過換気症候群」と診断されることがあります。
過換気症候群になり過呼吸が起こると、息苦しさや動悸、心拍数の増加が起こります。
また、身体がアルカリ性に傾くことによって、口や手足のしびれ、吐き気やめまい、けいれんなどの身体症状が現れます。
発作が起こると、本人は死の恐怖さえ感じますが、実際に病院で検査しても異常は見つかりません。
過換気症候群は、不安、恐怖、緊張、過労、高温、過度な運動など心身のストレスが原因で呼吸に関わる自律神経や呼吸中枢が異常をきたすことが原因と考えられています。
過呼吸を引き起こす病気として、パニック障害やうつ病、自律神経失調症などがよく知られていますが、これらはどれもストレスが発症に関係しています。
過呼吸(過換気症候群)の正しい対策
過換気症候群は心身のストレスが原因であるため、ストレスをためやすい人や先ほど挙げたような疾患(パニック障害、うつ病、自律神経失調症)を持つ人は注意が必要です。
予防法としては、リラックスする時間を持つなど、ストレスを発散することが大切です。
もし、過呼吸が起こってしまった場合は、腹式呼吸をするようにしましょう。
発作中はどうしても「吸う」ことを意識しがちですが、「吐く」ことを意識するようにしてください。
過呼吸のときは呼吸が早くなっています。
通常の呼吸は、吸気と呼気の割合が1:2で呼気が長くなります。
これに対して過呼吸の時は、呼吸の割合は1:1となり、通常よりも吐く時間が短くなっています。
本人は苦しいので息を吸おうとしますが、息を吐かないと吸えないため、息を吐くことを意識して腹式呼吸を行う必要があります。
少し前までは口に紙袋を当てて呼吸をする「ペーパーバッグ法」が行われていましたが、最近では低酸素状態を招くことが分かってきたため、推奨されていません。