【98】ティファニーで朝食を(トルーマン・カポーティ)(訳:村上春樹) | 秋風の読書ブログ (ameblo.jp)
以下、収録されている『クリスマスの思い出』より
P236
「布団の中で目を覚ました時からもうわかっていたよ」と彼女は言う。
こうこなくっちゃと目を輝かせて、窓辺からこちらを振り向く。
郡庁舎の鐘の響きがきりっとして冷やっこかったもの。
鳥の声だって聞こえなかった。
そうだよ、みんなもっと暖かいところに移っちゃったんだよ。
ねえバディー、いつまでもパンなんて食べていないで私たちの荷車をもってきておくれよ。
私の帽子も捜しておくれ。
これから三十個もケーキを焼かなくちゃならないんだよ」
毎年これが繰り返される。
十一月のある朝がやってくる。
すると僕の親友は高らかにこう告げる。
「フルーツケーキの季節が来たよ!私たちの荷車をもってきておくれよ。私の帽子も捜しておくれ」と。
まるで自分のその一言によって、胸躍り想いふくらむクリスマス・タイムの幕が公式に切って落とされたかのように。
P252
「すぐそこだよ、バディー。ほら、匂いがするだろう?」と彼女は言う。
まるで海にでも近づいているみたいに。
(省略)
「ツリーは子どもの背丈の倍はなくちゃいけないよ」と僕の親友は思慮深く言う、「そうでなくちゃ、子どもはてっぺんの星を取っちゃうからね」。
ここで言っている『フルーツケーキ』はシュトレンのことかな??
日本では『シュトーレン』って発音されているけど、本場ドイツではシュトレンが正しい発音。
今さら聞けない クリスマス菓子「シュトレン」の正しい食べ方 日本で流行した要因も(Hint-Pot) - Yahoo!ニュース
本来は、ちょっとずつ切って、クリスマスに食べきるのが伝統スタイル。
切るときは端からではなく、真ん中から切って、
断面をくっつけてラップにくるんで保管するのがベスト。
難しいレシピではないので、是非伝統に則ったレシピで一度作っていただきたい。
クリスマスが楽しみですね!!!本当に!!!
今年は年末年始が仕事になってしまったので、
何としてでもクリスマスイヴに休暇を取得してやろうと、
この記事書いている時点(12月12日)では必死です。
果たして休みになるのでしょーか!?
いいねえ、フルーツケーキ焼きたいねぇ!!!