なると君へ | けいせつ基金 〜空の下でハミング♫〜

けいせつ基金 〜空の下でハミング♫〜

茨城県を犬殺処分ワーストから脱却させるために立ち上げた基金です

“なると”君のことを心配してくださった皆さん
情報の拡散にご協力くださった皆さん
本当にありがとうございました。
また、残念な報告になりましたこと
申し訳なく思います。

飼い主さんが“なると”君を迎えてから2週間
「お散歩をした」
「お風呂に入れた」
日常のなんでもないような1つ1つを、幸せそうな表情を浮かべる“なると”君の写真と一緒に、いつも報告してくれていました。

「買ってきたベッドがとてもお気に入り」
そんな写真が最後になりました。

“なると”君がいなくなってからの10日間
毎日毎日、泣き腫らしたような目で

「私が悪い」「私が悪い」
「ごめんなさい」「ごめんなさい」

そんな言葉を繰り返しながら
しかし、塞ぎ込むような暇は当然なく
寝食を忘れて、“なると”君を探していました。

今晩は、“なると”君を真ん中に、ご夫婦と3人、川の字になって寝るのだと聞いています。

なると君
これは僕から君への手紙です。

なると君
君は、糞尿と、死んでしまった仲間たちの身体の一部が一緒になった、あの場所に生まれ育ちましたね。
君もみんなも、ガリガリに痩せていましたね。

なると君
今のママとパパは、そんな中から君を出してくれました。
そして、素敵な名前をもらいましたね。

僕は君を、ママとパパにお届けした日のことをよく覚えています。
いくつか候補を考えていたようでしたが、君を目の前にした時
「うん、“なると”にしよう!」
と嬉しそうな声を出したのはパパでした。

なると君
君は、お散歩、美味しいごはん、きれいなお水、お風呂、君の名前を呼ぶ優しい声、君のからだを撫でる優しい手…一度にたくさんの幸せを手に入れましたね。
嬉しすぎて、びっくりしたよね、きっと。

なると君
鉾田のあのドロドロの、四角い場所しか知らなかった君は、生まれて初めて外を見たんだね。
楽しかったかい?
はしゃいだかい?
でも外は危ないから、みんな心配していたよ。

なると君
君といる時、ママもパパもとっても幸せだっんだよ。
もっともっと続くと思っていたんだよ。

この2週間、どんなに愛されていたか、君は知っているよね。

そのあとの10日間、ママとパパがどんなに心配していたか…これはきっと神様が、これから君に話してくれると思うよ。

「私が悪い」「私が悪い」
「なると、ごめんなさい」
ママはとても自分を責めていたよ。

この10日間、パパにもらった素敵な名前。
日本中で君の名前が呼ばれたよ。
みんな君の帰りを待っていたんだよ。

とても短かかったけど
とても幸せだったと僕は信じてる。

なると君

なると君

君の名前を、みんな忘れないよ。