おはよう御座います
どうも、無職のくいしんぼうやです。
さて、昨年、落語家の柳家小三治師匠が亡くなりまさした。師匠の言葉に、
お客さんもただ笑えばいいもんじゃない
噺家を育ててやって下さい。
噺家もお客さんを選びなさい。
そんな事を出てくる度に言ってました。
この言葉を聞くたびににやはり、蕎麦屋と落語は
江戸の食文化が盛り上がりをみせた頃から、切っても切れない程の共通点があるなと思い毎日蕎麦を打ってはきりもりしていました。
としぼうを8年6ヶ月営業しながら、このブログでも敵を作る覚悟で、他人では言えない事、沢山紹介してきました。ひとえに手打蕎麦が好きで、手打蕎麦がどんなモノかを書き下ろしただけです。
僕もサラリーマン時代は1000円する手打蕎麦の
意味はわからなかった。
昨年、衆議院議員選挙がありました。
友人で再び永田町へのバッヂを奪取しようと
奮闘している奴がいます。
たまたま僕の住んでいる場所が彼の立候補の選挙区もあり、時々選挙の手伝いをしている。
選挙期間中は元より、時々彼が駅前で演説をしている。アホな僕には何言ってるのかサッパリ。
まぁ、世の中アホばかりなのか?忙しいのか?
彼の話に足を止めて聞き入る人など皆無に等しい。特に朝の通勤時間帯など尚更である。まぁ、それでも全く意味がない訳ではない事位はアホな俺でもわかる。
先の衆議院議員選挙、21時過ぎだったろうか?
ボランティアの人達も帰り、彼はマイクも使えない時間に入ったのにも関わらず1人で駅前でビラ配りをしていた。選挙は色々と制約があるから
どの候補者もこの様な光景はあるかもしれない。
この夜も、普段の駅前演説にせよ、彼の所属している政党の政策やら彼の政策をマイクを通じて訴えて続けています。誰も立ち止まらなくとも、ブレる事なく、時には他の政党支持者から野次もあるでしょうが、それでも自分の信じた国の舵取り方法を訴えている。
今回の選挙で感じたのでは無く、前から彼のこんな活動を見ていて、手打蕎麦屋とそっくりだなぁと思いながら、毎日蕎麦を打っていました。
蕎麦粉の入っていない蕎麦は蕎麦では無い。
鰹風味の蕎麦汁って身体にいい訳無い。
その差が、立ち食い蕎麦が¥300、次は¥600の蕎麦屋。
としぼうは¥800。
鰹風味みたいな化学調味料は一切使わない。
枯節という最高級の鰹節で毎朝出汁を引く。
蕎麦はニ八のみ(小麦粉2:蕎麦粉8)
蕎麦粉は契約国産農家さんからしか取り寄せない。勿論、蕎麦打ち、茹で、洗いは店主以外には触らせない。
口と頭は悪いが、腕のいい職人だった。
それでも、としぼうの蕎麦は高いと言われる事、数えきれず。
価値観の違いと、聞き流せば良いのだが、真面目な性格故、蕎麦に真摯に向き合っている故、黙っていられない。
落語も手打蕎麦も政治家も難しい職業と思います。僕は落語と政治家の事は全く分かりません。
手打蕎麦の事はわかります。
わからない人が1番横槍、口出しされやすいのが、蕎麦屋だろうな…。
政治家も公共の立場だから、言われ易い。
落語家に素人が文句を言うだろうか?
二流、三流の飲食店にはジャンジャン意見を述べるのもいい。一流店、それを目指す店に素人が口出しは言語道断だと今でも僕は思う。
嫌なら黙って出て行かなきゃいい。
作り手が自分の実力を1番わかっている。
何処かの政党が是は是、非は非、選挙戦を戦っていました。いい言葉ですね。
旨いもんは高い、不味い又は体に悪いもんは安い。コレ、飲食店の常識です。
高いと文句を言う。
不味いと文句を言う。
ただ食べればいいもんじゃないよ。
よく考えてたべろ。
白は白、黒は黒。
としぼうでは白一辺倒でやってきた。
次はお客さんに少し賢くなって頂きたく、
白黒両方楽しめる店づくりを目指す。
でも、お客さんが楽しめる店づくりは勿論続ける。
ここまで読んだ方、素晴らしい根性ですね。
明日には笑えるように
では