こんにちは

トータルコンディショニング研究会の代表の奥川です。

 

さて、前回の第一回「トレーナー&施術家 真剣!しゃべり場」ですが、無事終了いたしました!

 

使用していますウェビナープログラムの「ネクプロ」「顔出し不要」「身バレ」しないシステムだという事もあり。

かなり本音の質問が飛び交う良いイベントとなりました。

 

近くダイジェスト動画などシェアしようと思います、今回は写真ですが当日の様子です。

 

さて、急遽ですが第二回を開催したいと思います!

 

第二回のテーマは「新型コロナウィルス渦の2年間で良かった事や苦労した事、学んだ事」などについて話合えればと思っております。

 

というのも、私は整体院を経営しているのですが…正直とても大変でした!

 

色々と考えさせられる事の多い2年間でしたが…

当然良い事もあれば、悪い事もありました。

 

ですが、ポジティブに捉えるなら学びの多い2年間だったと思っています。

 

しかし、振り返るとなんだったのか?この2年間と思うような事も多いですよね?

 

なかなか話題が話題だけあって、お客さんとは話難い内容ですよねぇ~。

とはいえ、同業者同士もなかなか話しにくい事もあります。

 

しかし、しゃべり場で使用してる「ネクプロ」社のウェビナーシステムはこんな感じで

 

チャットで「顔出し無し」でしかも「名前」など身バレ情報が出ないので、本音で語り合えます!

 

この新型コロナウィルスですが、武漢株からデルタ株・・・そして、今はオミクロン株となって、弱毒化が進み、先日はWHOのテドロス氏も

ワクチン接種状況次第では今年中の収束もあり得ると言ってますね。

 

賛否は色々とありますが…以前の状態に戻りつつある昨今、あえてこの2年間を総括し、新しいアフターコロナの時代をリスタートするのに

同業者で本音で思いっきり語り合うべきでは?と思いました。

 

コロナ渦で大変だった事や良かった事、または感染拡大防止の状況下で仕事上の取組みで成功した事や失敗した事なども話合えると嬉しいです!

 

もしかすると、7波、8波も考えられますから…今のうちに情報交換も兼ねていかがでしょうか?

 

ご都合良い方は今回は参加費 無料で開催しますので!気軽にご参加ください!

*ちなみにウェビナーは「アプリ登録不要」「途中入場退場可」ですので、気軽にご参加くださいね!

 

以下、詳細です!

 

イベント名称:

トレーナー&施術家 真剣!しゃべり場 第二回 

テーマ「コロナ渦での仕事で困った事、良かった事」

 

開催日時:令和4年2月27日(日)12時10分~13時(ウェビナールームの開放は12時~)

 

参加費:無料

 

場所:今回はウェブのみでの開催ですので、ネクプロウェビナールームで実施です。

 

 

*お申込み締め切りは2月26日(土)23時59分までとさせていただきます。

 

<当日の議題(予定)>

・コロナ渦の2年間で苦労した事を語り合おう

・コロナ渦の2年間で良かった事を語り合おう

・コロナ渦の2年間で学んだ事を語り合おう

・ぶっちゃけ日本政府や分科会ってどうなのって語り合おう

・一体この2年間はなんだったのか?語り合おう

・このコロナ渦で取り組んだ新しい仕事の成功例、失敗例

 

などなど

 

皆さまのご参加心よりお待ち申し上げております。


 

皆さん、こんにちは! TC研究会 理学療法士の梅澤です。 

今回もコラムに興味を持って頂き本当にありがとうございます。

今回のコラムの内容は『寝返り』について第2回目のお話させて頂こうと思います。

 

 

前回の1回目の内容では“姿勢制御”についてなどを簡単に述べさせて頂きました。

まず、前回のおさらいになりますが、一般的に私たち人間の生活の基本は“直立二足歩行”で、その直立二足歩行の基本が“寝返り”です。 ということを述べました。

 

そして、それを可能にしているものとして姿勢制御予測的(フィードフォワード)反応的(フィードバック)などが正常に作用することが大変重要であるということをお話させて頂きました。

 

また、皆さんが普段接しているクライアントさんの中でもこれらの機能を大きく障害されていなくとも、姿勢の崩れなどにより徐々にこれらの機能が障害されることにより身体全体の機能を悪くしている可能性があるということをお話しました。

 

そこで本日はまず、寝返り時にとる姿勢についての特性をお話させて頂きます。

今回は相としては、背臥位・側臥位・腹臥位とします。

 

<背臥位の特性>

クライアントは股関節、腰椎、頚部、肩甲帯の遠心的な長さをつくれるならば、伸展性の特性を持ちます。

 

支持基底面は広く、重心は低く、筋緊張は緩み 四肢はわずかに外転、外旋、伸展の傾向をとります。前腕は正常な範囲内の回内位、肘は軽度屈曲位となります。手は床に接触することで環境と身体の相互作用や正中軸の感覚を促通できます。

 

背臥位姿勢は身体構造上、腰椎が過前弯位で背部の支持基底面は減少しやすいため、私がリハビリをすることのある脳卒中の患者さんなどの場合、腰椎の過前弯や骨盤前傾が助長されやすく、支持基底面が狭小化することにより、頭部、仙骨部、上肢、踵などで床面を押し付けてしまう傾向があります。

 

そのような時はポジショニングが重要で、下肢の重量サポートや肩甲骨・手への接触を多くして支持基底面を広げることが必要な場合もあります。 これは高齢者の方や姿勢の崩れがある方などにも同様の配慮が必要だと考えます。

 

また、これは臥位姿勢全般に言えることですが、姿勢トーンが基本的に低いため、重力に対抗していく初期活動、つまり筋収縮の動員が難しくなる可能性があります。 

臥位における幅広い接触領域は、多くの摩擦や慣性の要素に打ち勝つ必要性があります。 何かしらの問題があるクライアントでは位置関係への適応を無視して動く代償戦略を用いていることが多いため、それらを観察することも重要となります。

 

<側臥位の特性>

側臥位では、下側の荷重側は伸展に反対は屈曲を強めやすくなります。支持基底面との相互作用によって荷重側に床反力が集中するため、安定性が要求されます。

 

姿勢アライメントは、股関節軽度屈曲・内転・内旋で、肩関節も同様になる傾向があります。

側臥位は歩行に必要な股関節伸展や足関節、膝関節、股関節、体幹などの運動連鎖を構築させる治療肢位として導入しやく、例えば歩行場面において下肢や体幹への重心移動を促通したい場合、足底から圧を加えながら立脚周期の股関節伸展と同じような感覚情報を伝えることができます。また呼吸コントロールや肋間と骨盤の分節性の促通にも用いやすい肢位とされます。

 

<腹臥位の特性>

腹臥位では呼吸の問題もあり通常頭部は一側に回旋します。腹臥位では肩甲帯は前方突出し、上肢は屈曲・内旋・内転位のリラックス姿勢になります。骨盤は前傾し、股関節はわずかに屈曲・内転・内旋位となり、足部は底屈位となります。 また、腹臥位では屈曲の過緊張のコントロールにおいて有益に働く場合があります。そのため例えば脳卒中の患者さんの股関節屈曲を改善させ、立位の適切な可動域や筋緊張を確保できます。

 

そして腹臥位ではうまく姿勢適応ができていれば、腹腔内圧を高め、コアスタビリティを促通できます。それにより股関節伸展や肩関節伸展、肩甲骨の下制・内転などの誘導ができます。 疾患などによっては背臥位や座位で一日過ごすことも多いため、背筋群を緩めることが少なくなる方もいます。そのような方には少しでも腹臥位となることで、背筋群が緩まり呼吸が楽になったりもします。

 

逆に姿勢適応ができず、腰椎過前弯してしまうと腹腔内圧を高めることができないこともあり注意が必要な場合もあります。

 

 

以上が寝返りに必要な構成要素である、背臥位・側臥位・腹臥位の特性となります。

今回の内容は少し当たり前のことのように思われたかもしれませんが、わりと普段見逃しやすい所なのではないかと個人的には思っております。この辺のことをより丁寧に観察・分析していくと普段の皆さんのクライアントへの効果もあがるのではないかと考えます。

 

次回は寝返りと体幹機能についてお話させて頂こうと思います。

本日もコラムを読んで頂き本当にありがとうございました。

 

コラム執筆者紹介

梅澤拓未(うめざわたくみ)先生

理学療法士として、急性期病院・認知症専門病院・片麻痺リハビリ専門クリニックなどで13年勤務。

資格

理学療法士

呼吸療法認定士

認知症ケア専門士

介護支援専門員(ケアマネージャー)

福祉住環境コーディネーター2級

日本コアコンディショニング協会マスタートレーナー

こんにちは、TC研究会代表の奥川です。

さて、今回は理学療法士の梅澤先生のコラムです。

 

人間の歩行動作とも関連の深い「寝返り動作」を取り上げてくださいました。

「寝返り動作」はアメリカ人の理学療法士でありトレーナーでもある、FMS(ファンクショナルムーブメントシステム)の考案者グレイ・クック氏がトレーニングの世界に導入した事から、トレーナーの世界でもアセスメントやコンディショニングの一環でクライアントに実施する先生も増えましたが

リハビリの世界では以前から、人の歩行動作を始めとした運動制御、その土台になるCPG(セントラルパターンジェネレーター)にも関連あると注目されていたと存じております。

 

今回より数回に分けて(2~3日に一回更新予定)その「寝返り動作」について急性期病院での外傷患者のリハビリから認知症専門病院でのリハビリ、片麻痺専門クリニックでのリハビリと非常に臨床経験豊富な理学療法士梅澤拓未先生にお話をしていただこうと思っております。

施術家、治療家の方はもちろんの事、少し他に差を付けたいというトレーナーの方にもおすすめの内容です。

 

是非ご覧ください!

以下本文です。

 

【寝返りの重要性と必要な要素①】

 

皆さん、こんにちは! TC研究会 理学療法士の梅澤です。 

今回もコラムに興味を持って頂き本当にありがとうございます。

 

今回のコラムの内容は『寝返り』についてお話させて頂こうと思います。

今さら と思う方もいるかもしれませんね!

実は以前のコラムにも寝返りの内容を挙げさせて頂きました。 

前回の内容では“寝返りと歩行の関係”と“寝返り動作のパターン”についてなどを書かせて頂きました。

 

今回は寝返りに必要な要素などについて、数回に分けて述べさせて頂きたいと思います。

一般的に私たち人間の生活の基本は“直立二足歩行”ですが、その直立二足歩行の基礎が“寝返り”ですよね。 何せ一番最初の移動手段ですからね。 生まれてから一般的には私たちが最初に必ず出くわす難しい課題です。

 

生まれてきて私たちは赤ちゃん時代に、この寝返り課題をクリアするために約半年もかけるわけです。

生まれたばかりの頃は、一日の起きている殆どの時間を目で色々なものを追ったり自分の手を舐めては ながめたり少しずつ自分の身体の感覚と運動をすり合わせていきます。そして手足を沢山動かすことで体幹機能や重心移動の練習も行っているわけです。

 

これらは寝返り(その後の直立二足歩行)のための準備をしているわけです。

大人になって寝返りがスムーズに行えていて、歩行がしっかり行えないという人は殆どいません。

 

但し、逆はありますよね 特に高齢者の方は体幹の回旋など殆ど行わずに手で柵を持ったりして強引に寝返っている様子などよく病院の患者様では見かけました。この様な方でも何とか歩行はできる方は多くいらっしゃいます。

 

更に言うと寝返りができなくても歩行(?)はできてしまうという方も中には時々います。この様な方は特別で手の力が強く手で引っ張る力で直線的に起きて強引に座り手の力を最大限に使用し起立し歩行器など使用して歩くわけです。

 

もちろんこれらを直立二足歩行とは言わないのでしょうが。

今は高齢者の方のお話をしましたが、このコラムを読んで頂いている方はトレーナーの方や施術家の方が多いと思いますが、実は皆さんのクライアントでもこの寝返りがしっかりと行えるようになることで、問題が解決することも多くあると思います。

 

例えば、肩や腰が痛いやもっと引き締まった体になりたいなどの望みなどです。

これらの根本の原因が、寝返りに必要な分節的な脊柱の回旋や体幹筋の使用が行えていないことが多いため、これらを解決することでクライアントの望みがかなう可能性があるというわけです。

 

本日の内容としては、寝返りを可能とするための重要な要素である、姿勢制御について簡単にお話させて頂きたいと思います。

先に述べますと この姿勢制御は 寝返りだけに必ず必要というわけではなく、私たちが地球上で重力に抗して生活するために必要な機能となります。

 

身体に障害のない方などはこの内容は最初はよくわからないかもしれませんが、実は通常は姿勢制御のために感覚、知覚、認知、運動システムが、体の筋骨格系との相互作用を通して働いています。

 

例えば、 新宿を歩いている時には、 道の幅・傾斜・明るさ・騒音・前から来る人・地面の素材などと自分の体の状態を統合する必要があり、これらに自分身体の質量中心(身体重心)を合わせた姿勢制御が重要となります。これらを殆ど無意識化に行っているわけです。

余談になりますが、皆さんは都会住まいの方が多いのであまりわからないかもしれませんが、私は埼玉の田舎に住んでおり時々しか新宿には行かないので、新宿に行くだけで実は結構疲れる感じがします。

 

特に人にぶつからにように歩いたり、周囲の人や物が速く動いているのでそれに気をはらったりしているためではないかと自分では考えています。

寝返りに話を戻しますと、上記のような時に身体の状態を安定させるために私たちが無意識的に作用させているものとして、フィードフォワード制御というものがあります。

 

これは今までの経験などによるものを元に、あらかじめ目的とする運動に必要な運動指令を脳内で計算しておき運動を遂行する制御です(予測的)。

都内住まいの人が新宿でスムーズに歩けるのはこのフィードフォワード制御の機能のおかげかもしれません。

 

一方私はというと、フィードバック制御というものに頼っていることが多いと思います。 これは予測的ではなく、その都度反応して対応する制御方法で、フィードフォワード制御に比べ各段に反応は遅れてしまいます。 その為私は時々人にぶつかりそうになったりするのではないかと思います。

 

私が中国や急性期病院で担当してきた脳卒中の患者様はこの様な機能 両方に大きな問題を抱えていたわけですが、皆さんのクライアントはそうではない方が多いと思います。

但し、身体の構造の変化などに問題が出てきて、これらと似たような問題が出ているクライアントは実は多いのではないかと考えます。

確認として一番わかりやすいのは “姿勢” をしっかりと評価することだと思います。

 

ここに問題があるということは、骨の位置 関節の位置 筋の長さや角度 に大きな影響を及ぼしているわけですから 姿勢制御及びフィードフォワード制御・フィードバック制御は正しく機能しないことがわかります。

 

寝返りで言えば 背臥位 側臥位 腹臥位 の姿勢を確認することが必須となります。

ここを改善することで寝返りやその後に続く起き上がり、起立、歩行も効率良く楽に行えるようになる可能性も大きいと思います。

 

今回の内容は、かなり抽象的な内容になっていますがトレーナーの方や中枢系の患者様をみない方にも実は必要な要素となっていると思いますので、興味を持った方は専門的な本などを読んで頂くと良いと考えます。

 

次回は寝返りと体幹機能との関係などについてお話させて頂ければと思います。

本日もコラムを読んで頂き本当にありがとうございました。

 

コラム執筆者紹介

梅澤拓未(うめざわたくみ)先生

理学療法士として、急性期病院・認知症専門病院・片麻痺リハビリ専門クリニックなどで13年勤務。

資格

理学療法士

呼吸療法認定士

認知症ケア専門士

介護支援専門員(ケアマネージャー)

福祉住環境コーディネーター2級

日本コアコンディショニング協会マスタートレーナー