歩行周期におけるスタート地点である「踵接地」について
踵接地時
重心は、最高点から一気に最下点へと落下する。
この落下は2cmと言われている。
重心の2cmの落下は、ものすごい衝撃となり身体に伝達される。
もし、この衝撃が一切吸収されずに、身体が衝撃を受けてしまった場合身体はどうなるであろうか?
・骨
・関節
・内蔵
・脳
その為、踵接地時に活動するほとんどの筋が
遠心性収縮を行い衝撃の吸収に動因される。
・前脛骨筋
・大腿四頭筋
・ハムストリングス
・脊柱起立筋 など
これらの筋の遠心性収縮の作用により、
通常の歩行では衝撃が体重の1.2倍ほどに抑えることが出来る。
しかし、活動する全ての筋を衝撃の吸収の為に動因され、遠心性収縮をしてしまうと、身体は前方に回転することができず、
踵接地をするたびに重心が一旦静止
↓
再度、身体重心を前方に回転する
というぎこちなく、効率が非常に悪い動作になってしまう。
しかし、上記でも説明した通り
踵接地直後は、遠心性収縮で全ての筋が動因されている為、関節周りで、前方に回転させる運動を作り出すことができない。
では、どうするか?
ここで重要になってくるのが、踵の形状である。
この踵の丸みを帯びた形状を使い、前方への回転を作り出すのである。
『10月20日 新宿 『歩行分析』初めの一歩!勉強会』
⇒ https://ameblo.jp/totalconditioning/entry-12521023321.html
この記事で紹介した機能は、重要な歩行のバイオニクスに位置づけられるロッカーファンクションと呼ばれるものです。さらにその中の、3つの機能のうちの1つです。
歩行について興味がある!
という方、ぜひ上記のブログをご覧ください!

