以前私は、整体、カイロ、マッサージをしていて、
色々な技術やテクニックを追い求めていました。
後に、カイロプラクターや整体師、鍼灸師やマッサージ師、柔道整復師など、全国から集まるセミナーの講師をしていた頃、そこに集まる先生方もやはり「治せる先生になりたい」とテクニックを追い求めていた先生達が多くいらっしゃいました。
施術家であれば誰でも一度は考えるであろう「誰も治す事が出来ないものを治せる様な凄い先生になりたい」と。
でも、実は凄い先生っていうのは、私が思うに、
教科書通りの事をやっている先生ではなく、教科書にある「○○なら、こうだ」みたいな定義(教科書に出ているのはあくまでもエビデンス、科学的根拠のある物も有りますが、統計学的な物でもあり全ての人に当てはまる訳ではありませんし、勿論教科書にそのクライアントさんが出ているわけでもありません)を鵜呑みにせず、
流れで施術を行う訳でもなく、
目の前のクライアントさんがどんな事に悩んでいて、客観的に見て今、どんな状態なのか?
最初や前回と比べてどのように良い方向に変化して来ていて、
何処が良くなって来ていて何処が残っているのか?
前回よりも悪くなってはいないか?など客観的に見る事が出来て、常に基本を忘れず、向上心に満ちて精進している様な先生だと私は思います。
しかし、人間は誰でも魔法を探してしまいます。
魔法の様な凄い技術を・・・
これはクライアントさんも同じです。
痛みを取る事は簡単ですが、例えばその場で太い脚が
別人の様に半分くらいにほっそりするものだったり・・・
人は誰でも無意識に人生が一変する様な物を追い求め、願ってしまう。
でも、
残念ながら魔法はこの世にはありません・・・
しかし、私は魔法をかけられた様に変わる人を沢山見てきました。
中には1回で魔法をかけられたかの様に変わる人も沢山いますが、
本当に大きな変化を遂げる人は、
コツコツと小さな所から改善をしていき、
それは癖に対する意識だったり、考え方だったり。
小さな事を続けていく事が、結果的に大きな魔法を生む事になります。
変化に気付いていても、
改めて
自分のビフォーアフターの写真を見ると
皆、ジワーッと笑顔が浮かび
驚きと喜びに声があがります。
私にとって
これが
嬉しい“幸せ”の瞬間です。