Autumn Leaves (1945)
"Les Feuilles mortes" (1945)
music by Joseph Kosma
lyrics by Jacques Prévert
Lyrics in Englsh by Johnny Mercer
Artist:Edith Piaf
曲名:色のうつろい
美艇香津 訳
The falling leaves drift by the window
落ち葉散る、窓辺に、
The autumn leaves of red and gold
輝く、赤く、金色に
I see your lips, the summer kisses
その唇、真夏のキス
The sunburned hands I used to hold
焼けた手を、握りしめた
Since you went away the days grow long
もういない、日々は過ぎ
And soon I'll hear old winter's song
聞こえる、冬の歌
But I miss you most of all, my darling
思うのは、あなただけ
When autumn leaves start to fall
秋の葉が落ちる
(in French)
C’est une chanson, qui nous ressemble
歌うのは、私たちのこと、
Toi tu m’aimais et je t’aimais
あなたとわたし、愛した、
Et nous vivions, tous deux ensemble
一つになり、過ごした、
Toi qui m’aimait, moi qui t’aimais
愛され、愛した
Mais la vie sépare ceux qui s’aime
愛しあって、別れた
Tout doucement sans faire de bruit
そっと、騒ぎもなく
Et la mer efface sur le sable
海の波は砂に消す
Le pas des amants désunis
別れた恋の足跡
[バース]
Oh je voudrais tant que tu te souviennes
思い出して欲しい
Des jours heureux où nous étions amis
友だちだったあの日
En ce temps là, la vie était plus belle
生きてる素晴らしさ
Et le soleil plus brûlant qu’aujourd’hui
日は輝く、今よりも
Les feuilles mortes se ramassent à la pelle
落ち葉になり、片付けられ、
Tu vois je n’ai pas oublié
忘れていないのに
Les feuilles mortes se ramassent à la pelle
落ち葉になり、片付けられる
Les souvenirs et les regrets aussi
思い出と悲しみ
Et le vent du nord les emportet
北風に飛ばされ
Dans la nuit froide de l’oubli
寒い夜、忘れること
Tu vois, je n’ai pas oublié
忘れていないのに
La chanson que tu me chantais
あなたの歌を
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Edith Piaf Juliette Greco Charles Aznavour
この歌は、「枯葉」という名曲ですね。シャンソンのフランス語詩と
英語詩を訳してみました。ジャズで言うバースは英語詩っぽくて、
コーラスはフランス語詩の感じがします。
ピアフは両方の詩を歌ってくれていて、さすがですね。
この詩を読むと、思い出の中身は、まだ、はっきりと記憶され、強く
感情を揺すぶるようです。何もない、今の、寂しく虚しい、枯れた心境
というよりは、西洋人の人生の香りがします。
この曲は、今、夏の盛りに聞くと、意外に心地よく、涼しいのに驚かされます。
聞くと、というのは、歌ってみると、ですが。
もし、これが女の歌なら、恋をして、小気味よく別れた女の、気概とも
言うべきところも感じられます。そんなこともありで、敢えて、
曲名を「色のうつろい」にしました。
ふと思いついたのが、藤原敏行の、よく知られた名歌です。
『秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる』
別れることは、思ってもいないことだけど、もし、風の音が聞こえたら、
それは分かっていることですよね。そんな感じです。
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(2017.8.5土)フランス語の最初のフレーズを修正変更しました。
これまで、「この歌、思い出の」としていたのですが、「思い出の」が
安易過ぎるかなと気が付き、仏語の「qui nous ressemble」を、
このように捉えました。(BTE)
「バース」とは言わないでしょうが、前歌のところを訳しました。フランス語だけですね。
ここまで歌ってくれると、気持ちよく、涼しくなります。(BTE)
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(2017.8.26土)フランス語の最後のフレーズを修正変更しました。
これまで、「恋人たちの足跡」としていたのですが、「別れた恋の足跡」としました。
仏語の「désunis」を忘れていました。この言葉で、聞く人は秒殺です。(BTE)
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Edith Piaf
Juliette Greco
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