3月に「米国株式これ1本」という投資信託を紹介する記事を書きました。
ネーミングもちょっと変わっていますが、その内容も面白いなと思ったんですよね。
ざっくりと説明すれば、投資対象とする指数はS&P500、NYダウ、NASDAQ100の3つ。
ポートフォリオの1/3前後でS&P500に投資するのは不変ですが、それ以外の部分を2つの分けてそれぞれ独自の評価軸で、3指数のどの指数に投資するか選択して1/3前後をそれぞれ投資するというもの。
ということは……
投資対象はインデックスであるけれど、その配分はアクティブ的に変動させていくという投資信託ということになります。
冒頭の記事の最後の方で、(変わったネーミングというところから)愚者小路さんがそういう変わったネーミングの話を書いておられた記事をリンクさせてもらいましたが、その愚者小路さんがこの投資信託について、これは「インデックスなのかアクティブか?」という記事を書かれていましたので、改めてご紹介させてもらいます。
まあ、結論としてはこのファンドはアクティブファンドということですね。
「たとえ扱う素材がインデックスでも、それをマネージャーの裁量で配分比率を動的に変えていくとそれはアクティブ投資となる。」「マメに配分比率を変える事はマメに売買しているのとほぼイコールだ。」
愚者小路さんも言及されていますが、投資対象はインデックスであったとしてもアクティブファンドである投資信託はあるし、投資信託でなく個人投資家であってもその運用のしかたではアクティブ投資となるということですよね。
それ自体がダメということではないと思いますが(愚者さんもそうは言っていません)、「大半がインデックスに対し長期的には劣後してしまうでおなじみの、アクティブ投資」であるということを意識しておく必要はあるでしょうね。
逆に言えば「インデックスに投資している」こと自体は、その投資スタイルが必ずしもインデックス投資とはならないことは留意しておく必要があるのかなと思います。
能動的にインデックスファンドの割合を調整した場合はアクティブファンドになるということですね。
例えばですが、国内株式・先進国株式(除く日本)・新興国株式に投資すること自体は全世界株式インデックス的なセルフ・オルカンポートフォリオという感じですが、今後の成長を見込んで新興国を多めにしておこうとかやり始めたり、世界の経済情勢を見ながらそれぞれの比率を調整し始めたら、それは全世界株式インデックスに投資するスタイルからは乖離していくということです。
ただし、それがオルカンに投資することに必ずしも劣後することにはならないですし、より良いパフォーマンスで運用できる可能性はもちろんあると思いますが、インデックスに投資するということとは違ってくるよねということは意識しておく必要があるのかなと思います。
まあ、日本株でも米国株でも世界株でも、インデックスに投資することが必ず最高の成果を約束するものではないですが、市場の平均点を取るというのがインデックス投資の根幹である以上、最高点も最低点も取らないというメリットを目指すのがまあ良いという基本を再確認する意味で良い題材となる投資信託ではありますね。
(この先、この投資信託のパフォーマンスが良いか悪いかはわかりません。ただ、インデックス投資ではないということ自体は認識しておく必要がある、という趣旨です)
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