いくつかの点で「ちょっと面白いな(´艸`*)」と思った投資信託があったので、ご紹介を……
S&P500、NYダウ、NASDAQ100全部入り投資信託、登場。第一印象「は?」と思ったが笑、ふざけてるわけではありませんでした。3指数の組み合せを毎月選び、比率変えてS&P500の上を狙う。三井住友DSは、三井住友DCつみたてNISA全海外株インデックスが純資産2100億円(2011年設定、0.275%、3/13現在) pic.twitter.com/ZMESGEbvrq
— 綾小路麗香/マネー編集者 (@reika_amoney) March 13, 2024
まずネーミングがユニークですよね。
「米国株式これ1本」って( ̄▽ ̄;)
「これ1本」で検索するとまず引っかかってくるのがコレ。
あと、醤油もありますねぇ……
最初、この投資信託の名前を見たとき、これに寄せたのかと思ったんですが……
製品名には「これ1本」というフレーズは無いんですね(;^_^A
さて、それはさておき……
僕は各指数や為替なんかをチェックするときはこのサイトを見ることが多いんですが、「これ1本」で対象としているS&P500、NYダウ、NASDAQ100って結構値動きが違いますよね。
同じ米国株式でも上昇、下降真逆の動きをすることも多く、これの組み合わせを調整して高い成績を目指すというのはなかなかにトリッキーな感じはします。
最初、冒頭のツイート見たときは、バランスファンドのように3指数を組み込みつつ、その構成比率を調整していくのかなと思ったんですが、目論見書を確認するとさらに尖った運用な感じですね。
交付目論見書よりキャプチャ
ベース配分として1/3前後をS&P500に投資したうえで、「セクターアプローチ配分」「局面アプローチ配分」という異なる評価軸において、3指数のどの指数に投資するか選択して、ベース配分同様1/3前後をそれぞれ投資するということなんですね。
1/3がS&P500、残り2/3がNASDAQ100という配分になったり、極論では全配分がS&P500になったりする可能性もあるということですね。
この調整を毎月行うということですから、これを個人でやるとなると結構手間がかかりそうな話です。
ということで、米国株をメインに据えて、複数の指数を組み合わせたポートフォリオを指向して、かつその内容を適宜調整するというような投資をしたいという方にとっては結構刺さる商品になりそうな感じはしますね。
ただし、上の図にも「魅力度の分析」や配分比率に関して「定性判断」といった記載があることからもわかりますが、投資対象は指数ではあるもののアクティブファンドに分類されるものですし、信託報酬も0.6875%(税抜き0.625%)(実際にはこれにETFの管理費用が加わり、概ね税込で0.7~0.8%程度の負担となる)と昨今のインデックスファンドのそれと比べれば若干お高めですね。
投資信託協会が公表しているNISA成長投資枠のリストにも入っていますね。
つみたてNISA枠では対象外です。
ただし、年1回分配金が出るタイプの投資信託のようです。(まだ設定されたばかりで実際に分配金が出るのかはわかりませんが)
仮にNISA成長投資枠で保有した場合、分配金は非課税ですが、それを再投資した場合はその分枠を消化してしまうので、(投資信託内で再投資するタイプのファンドと比べた場合)非課税枠の有効利用という観点からは不利になりますね。
交付目論見書よりキャプチャ
また、上記の図の通り分配金が支払われる場合、実際にそういった運用をするかどうかはわかりませんが、いわゆるタコ足配当(収益以上の分配金が支払われる=元本の一部が分配金として支払われてしまう)が可能な投資信託ですから、資産形成の商品として妥当かどうかはちょっと微妙な感じがします。
ともあれ、ちょっと面白い投資信託だなとは思うので、今後の(どのくらい資金を集められるかも含めて)パフォーマンスがどうなるかは興味ありますね(*‘∀‘)
さて、変わった名前の投資信託といえば、愚者小路さんが過去にブログで書いていたなと思い出したので、ご紹介。
この「米国株式これ1本」は4つの珍称タイプで言えばダジャレ型に近いのかなぁ……ダジャレ寄りの大風呂敷型かも。(そもそも「珍称じゃない」と怒られるかもしれませんが(;´Д`A ```)
と……改めて記事を読み返すと、これ『愛称』が珍称だという話なんですね。
このファンドは、正式名称が「米国株式これ1本」なわけで、新しいスタイルと言えるのかもしれませんね(´艸`*)
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