先月、iDeCoの上限引き上げ検討という報道がありましたね、というのを記事に書きました。

 

 

その続報が出てきましたね。

 

 

先月時点では、ある程度まとまった量の記事としては日経しか書いていなかったので、日経お得意の飛ばし記事の疑いもちょっと盛っていたんですが、他メディアでも報道されたので、「検討」していること自体は間違いなさそうです。

 

 

まあ、おそらくは引き上げということになるでしょうし、あとはどの程度引き上げられるのかというところに注目ですね。

ただ、今年からのNISA拡充に加えてiDeCoも充実するという方向性は、「老後資金については自助努力でよろしくね」という政府からのメッセージとも取れるわけで……

まあ、投資について「やるorやらない」という判断は各自でしないといけませんが、僕自身は「踊らにゃ損々」とばかりに活用できる範囲でしっかり活用していこうと思います。

 

さて、そのiDeCoについて、NightWalkerさんが先日ブログで触れておられました。

 

 

この記事の後半で、公的年金控除(年金で受け取る場合に使える所得控除)をフル活用するために、厚生年金を70歳からの繰り下げ受給にして、60歳から70歳までの間にiDeCoを年金として受け取ることで最大850万円まで非課税で受け取れるという方法を紹介されています。(NightWalkerさん自身が実際にそうされているようです、詳しくは上記リンク先を読んでください)

 

今まで、65歳で定年退職して退職金を受け取り、それに合せてiDeCoを一時金として受け取って退職所得控除を使うのが一番有利かなと思っていたんですが、今回報道されているiDeCo上限の引き上げもその引き上げ幅によっては、退職金との合計で退職所得控除を上回る可能性があると思っていたんです。

 

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仮に、当初の日経の報道で「そういう声もある」的な話として書かれていた現行の上限額を倍増(早くても再来年以降?)ということになった上で、順調に運用できたとしても850万円までは行かなそうな感じですので、この厚生年金の受給繰り下げ+年金受取という方法ならフルに非課税で受け取れそうです。

 

死亡する年齢によっては繰り下げた分を取り戻せない可能性もありますが、70歳まで繰り下げれば厚生年金の受給額も増えますし、一考する価値は十分ある方法かなと思いました。

まあ、その場合は定年退職から厚生年金受取までの5年間の費用をどうするかという問題が出てきますが、その時点でiDeCoから年金として受け取れる額やその他の資産の状況にもよっては特に問題にならないかもです。

 

あとは、年金として60歳から受け取り始めると、そこからは新たにiDeCoに拠出することができなくなるので5年分の非課税投資枠が無くなってしまうことと、(65歳の定年までは働く予定なので)所得控除が使えなくなるので、そこの損得勘定も含めて判断する必要があります。

 

どうだろ……

最終的にiDeCoの評価額がどの程度になっているか、自身の退職金がいくらなのか、にもよりますし、拠出上限がいくらくらいになるのかというのも現時点で不明ですから、あくまで仮の話として考えてみます。

仮に、上限額が倍増してそれなりの利回りで運用できて、かつ退職金が現時点で考えている程度まで支払われるとして、合理的かなぁと思うのは以下のような感じでしょうか。

 

・65歳(定年退職時)で一時金を受け取る

・一時金として受け取る金額は、その時点での評価額から公的年金控除×5年間を引いた額(①)

・公的年金控除満額(110万円)×5年間を年金として受け取る(老齢年金と老齢一時金の併用)(②)

・厚生年金は70歳まで受給を繰り下げる

 

たぶん、このパターンだとiDeCoにまつわる所得税が発生しないのではないかなと思います。

①の金額と退職金を合せても退職所得控除は上回らないと思われ、また厚生年金を繰り下げているので公的年金控除額満額②を受け取っても年金としても所得税は発生しない、んじゃないかなぁ……(イマイチ自信なし)

 

これで行けば勤務している間はiDeCoへの拠出金の所得控除も受けられますし、最終的に受け取り完了する70歳まで運用を続けられますので(拠出は65歳で終了)ある程度の運用益も期待できますね。

 

厚生年金の繰り下げに伴い65歳から70歳までは厚生年金なしでやりくりすることになりますが、iDeCoからの年金受取分(公的年金控除額=110万円)プラス他の資産の取り崩しを併用すれば、厚生年金を繰り下げても必要な資金は賄えるるかなと思いますし、もともと65歳以降は資産の取り崩しを始める予定でしたからそこもそれほど問題にはならないと思います。

 

70歳まで繰り下げ受給とすれば、繰下げにより厚生年金が42%増額(繰下げ1月につき0.7%なので、0.7%×12ヶ月×5年)になりますから、70歳以降の取り崩し額は当初想定より少なくても良くなる分、その分を先取りして取り崩していると考えることもできます。

 

参考 ⇒ 年金の繰下げ受給|日本年金機構 (nenkin.go.jp)

 

といった感じかなと思いますが、いずれにしても受取開始をするのはまだもう少し先の話です。

したがって、制度改正がどうなるか、運用状況はどうなのか等々、様子を見ながらどう受け取るか決めていくことにはなると思いますが、厚生年金繰り下げ+年金で受給というのは一つの方法として覚えておこうと思います。

 

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先日読了した本ですが、投資入門書としてわかりやすかったです。

もちろんiDeCoについても解説されています。(*‘∀‘)