先月、ご紹介というか……

こんな投資信託あるけれど、今保有している日本株高配当ETFとどっちの方が良いかなぁ、と雑に検討してみる記事を書きました。

 

 

これですね。

 

 

この記事中、ルール的には(ETFとは異なり)タコ足配当(元本を取り崩しながら分配金が支払われる)も可能な内容になっており、特に資産形成期において保有するのには不適な可能性があるということを書きました。

 

 

この投資信託、SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)ですが、初回の分配金に関してのリリースが先日出ていました。

 

 

リリース文(pdf)がこちらなんですが……

https://www.sbiglobalam.co.jp/release/pdf/prs240410_01.pdf

 

この中で「今回の分配金は本ファンドの受取配当金等の収入の範囲内で支払わ れるもので、ファンドの元本および値上がり益(有価証券売買等損益)から支払われるものではありません」とあったことから、タコ足配当では無かったので、資産形成にも適した投資信託だったねという話をSNSで見かけたりしました。(まあ、そこを懸念していた人はそれなりにいたということですね)

 

ただ、ちょっと気になったのが「この度、4 月 10 日の決算日におきまして、本ファンドは、10,000 口当たり分配金(税引前)として 140 円をお支払いすることになりました。これは 4 月 10 日現在の分配金落ち前の基準価額 11,985 円に対 して 4.67%に相当(年 4 回換算)……」という部分。

年4.67%(年4回換算)に相当ということは、4回とも分配金140円程度は出すということが前提になっています。(140円×4回

=560円は11,985円の4.67%になります)

 

僕が保有している高配当ETFも年4回決算なんですが、組入れ銘柄の決算時期が3月と9月に偏っていることから、分配金も4月と10月決算分が厚めで、1月と7月決算分は額は小さくなります。

 

また、このファンドの月報を見ても、組入れ銘柄の配当利回り4%台後半以上の銘柄は4社にとどまりますから、仮に年4%台後半の分配金を出すということになると、1月と7月の分配金はタコ足になるんじゃないのかなぁ……という懸念は残りますね。

ここのところは、一年を通してどのくらいの金額の分配金がどこから出てくるのかというところを注意しないといけない(今回の分配金だけでは判断できない)のではないかと思います。

 

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もっとも、タコ足配当であるか否かとは別の話として、分配金を出さずに(ファンド内で再投資して)基準価額を上げるような投資信託(多くのインデックスファンドがそうですが)の方が税金の面やNISA枠の効率的な利用という点で資産形成期に適しているというのは異論のないところでしょう。

 

逆に言えば、こういった分配金が出る投資信託が向いている人というと、売却とは異なる取崩しの仕方=分配金という形で定期的に老後資金を得ていくスタイルを志向する人ということでしょうから、(実際にそうなのかはまだ判断できませんが)タコ足配当で何が悪いという話ではあります。

 

ましてや、日経平均やTOPIXよりも配当込みで安定的にアウトパフォームできるのであれば、元本やキャピタルゲインも含めて安定して取り崩していくというタコ足配当的な投資信託というのも、老後の資産のあり方として悪くはないとは思うんですよね。

(もちろん、分配金=元本やキャピタルゲイン分を取り崩したものが含まれているというのを投資家が理解しているということが前提です)

 

ただ、この投資信託に関するトピックということで言えば、初回がタコ足配当では無かったからと言って、ファンドの方針としてタコ足配当はしないとは言えないし、分配金を出すことを売りにしている以上、今後の運用結果次第では(分配金を少なくすることが運用上難しいのだとすれば)元本を毀損するような運用にならないとも言い切れないので、注意が必要かなと思う次第です。

 

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