「箱館新選組和歌集」、もう少しお付き合い下さいませ
私的にはけっこう興味深いのですが、飽きた方はスルーして下さいね
二十首目
石井貞行
詠むれば月はさやけく澄しかと 我身のうきはいつ晴ぬらむ
名前解説には「桑名藩士指図役・石井勇次郎 箱館新選組 二十九石 弁天台場で降伏」とあります。
「箱館新選組」と書かれている人といない人の線引きは、なんなんだろう… (独り言です)
「二十九石」というのは、安政元年に家督を継いで、御馬廻役(二十九石三人扶持)のことですね。
それはともかく、私の「150年前のその日」の記事の中でも、時々史料引用させてもらった「戊辰戦争見聞略記」の執筆者です。
本編中にもちょくちょく石井さんは登場していたので、説明は略。
石井さんの箱館でのエピソードで好きなのは、これ。
殿(定敬さん)大好きな感じが伝わる…
たしか殿に栗毛の馬を贈ったこともありましたよね。
歳様戦死の報を聞いた弁天台場の隊士たちの様子を、彼はこう伝えています。
「赤子の慈母を失ふか如く悲嘆して止す(戊辰戦争見聞略記)」
ちょっと似た言葉、ありましたね。
「赤子の母を慕うか如し」
これは中島登さんの「戦友姿絵」ですよ~。
「新選組検定」受ける人は要チェック かも
二十一首目は、やはり元桑名藩士の山脇さん。
山脇正勝
むすぼれていたゝる糸の青柳は しつけきかぜの吹わけるらん
解説には「桑名藩士・山脇準太郎 弁天台場で降伏 三菱社員・長崎造船所長」とあります。
彼については、「ファミリーヒストリー」で森さんが取り上げられた時の記事に関連して書いております。
そして二十二首目は新選組ファンには少し名前が知られる方。
ですが、ちょっと(結構 )ややこしい隊士(笑) なので、記事を改めます m(__)m
令和2年陽復(ようふく)28日 汐海 珠里