ミッション:インポッシブル2 (9点) | 日米映画批評 from Hollywood

ミッション:インポッシブル2 (9点)

採点:★★★★★★★★★☆
2000年9月1日(映画館)
主演:トム・クルーズ
監督:ジョン・ウー

 

【一口コメント】
 「
フェイス・オフ 」に引き続き、ジョン・ウー監督の斬新なアイデアの盛り込まれたアクション大作!!


【感想】

 パート1では道具を使ったアクションが主流だったこの作品だが、監督がジョン・ウーに代わり、体を使ったアクション・シーンが格段に増え、緊張感が増した。
 岩屋までのロック・クライミングに始まり、崖っぷちでのカーチェイス、ヘリコプターからビルのダクトへのダイブ、敵のアジトから脱出し、バイクによるチェイス、そして最後海岸での人間対人間の素手の戦い、と何から何まで今までにない斬新なアイデア満載の映画。正確に言うなら、アイデア自体は斬新ではないかもしれないが、その1つ1つのシーンの撮影の仕方が斬新である。

 キメラという新型ウイルスが盗まれ、それを取り戻すのが今回の任務。パート1と同じく、チームのリーダーはイーサン・ハント(トム・クルーズ)で、誰もが驚くような作戦を立て、"

インポッシブル"な作戦を成し遂げていく。敵はイーサンの行動を知り尽くした男で、イーサンに変装したり、イーサンの作戦を読み、待ち伏せしたりして、イーサンを追い詰めていく。そこに今までのジョン・ウー作品にはなかった恋愛関係も含まれてくる。

 数多い映像作品の中でも印象深いのが最初のロック・クライミングのシーンと最後の格闘シーン。ロック・クライミングのシーンはどうやって撮ったのか?と考えると、CGを使っただとか、合成したという話は聞いたことがないので、非常に困難な場所で困難な方法で撮影されたに違いない。これこそ"ミッション・インポッシブル"。
 そしてもう1つ海辺での格闘シーン。もっとも印象に残ったのが、ナイフが眼球の数ミリ手前で止まるシーン。今まで見たこともないスリル満点の映像で、さすがジョン・ウーとうなってしまう瞬間だった。
 スパイ映画のいいところの1つは続編が作りやすいところ。007がその典型的な例であり、このシリーズもパート3の制作が待たれる作品であり、自分としても早く第3弾が見たいものです。