『中止』という言葉の重さ。の方法。 | 谷口敏也のカケラ探し

谷口敏也のカケラ探し

自分が感じた事、書き残したいこと、どこか足りてないカケラを探す記録。

皆様おはこんばんにちは。

今月末に本番を控えておりました
「アマテラスドライブ -イデア-」の公演中止が
公式Twitterより発表になりました。


僕の想いは「悔しい」でいっぱいです。
確かに今世界を襲っているコロナウィルス。
その打撃や予期せぬ影響を様々な業界が
くらっている。

自分にはどこか遠い話だったのかもしれません。
周りに感染者もない、自分もコロナにたいして
何かがある訳でもない。。。
ただ世界が大変なことになっているという事を
テレビの向こうと、ドラッグストアの
空になった棚を見て感じていた。


それがまさか自分にこんな形で影響してくるなんて
思いもよりませんでした。
しゃーない。なんて言葉では片付けられない。
こんなご時世だからというのも分かる。
理解出来る。でもそれでも、、、
この作品で皆さんと相対することが楽しみで
仕方なかった。。。

板の上が自分の生きる場所だと思っているからこそ
「悔しい」でいっぱいになった。

楽しみだと言ってくれていた方々の前で
思い切り黄昏として生きたかった。
プロトのあとどうなるの?と
この1ヶ月を心待ちにして下さっていた方々、
クラウドファンディングで支援してくださった方々、
皆様の前で板の上に立ちたかった。。。

そして溝口さんが紡いだ物語を演じたかった。
この作品は同じ座組でやることは二度とない。
舞台はその瞬間の生ものだから、、、時が経てば
風味も鮮度も落ちる、繊細なもの。
溝口さんの物語が世に出ないというのが
「悔しい」
初めて自分の関わる作品が
お蔵入りになりました。

いつか溝口さんからイデアについて
語ってもいいと言われたら
黄昏のその後について話せたらと思います。

殺陣も付けたのになぁ、、、ショボーンショボーンショボーン

心にぽっかりと穴が空いた感覚です。
皆さんと繋がれる僕にとって大切な場所に
今回は辿り着くことが出来ませんでした。。。

でも忘れないでください。
アマテラスドライブ-イデア-という物語が
存在していた事を、そして僕という存在も。。。
役者とは不思議なもので
誰かに認識して貰えないと
その職業である事を名乗れない、、、
僕はそう思っております。

僕の存在を皆さんが認識してくださるからこそ
僕は板の上に立てる、、、

失ったものは大きいです。
次に座組の皆と会えるのはいつか分かりません。
あの稽古は夢だったのではないかと思うくらい
遠い昔のように感じてしまいます。

この感覚から抜け出し、また皆さんの前に
現れる事ができますように、、、

いつか黄昏という存在を全うできる日が
来ますように。


くそぅ、、、ほんまに悔しいなぁ。