井口俊和のブログ -3ページ目

井口俊和のブログ

MISSIONは、
「人々とコミュニティの自尊心を最大限高めるための支援をすること。」
VISIONは、
「人々をスポーツで繋ぎ、自尊心を保ちながら生活できる社会にする。」
CORE VALUEは、
「個性を聞き出し、メディアを通じて社会とのコミュニケーションを構築できる。」

自分を中心としたソーシャルグラフを描く。
これが起業であると以前も人と人とのつながりで述べました。

それではいったいどのようなソーシャルグラフを描くことが大事なのでしょうか?
ブッダは「自分より性格の良い友を持つ」と言います。
そして「性格の悪い友といるくらいなら独りで歩む」とさえも触れています。

自分自身、小田原に来て1年以上が経ちました。
人が溢れかえる東京から離れて、自分自身を見つめ直すことが目的でした。
最初のうちは、新たな出会いもあり、自分自身の心の余裕もあったため、人と触れ合うことの幸せを感じました。

それでもやはり同じ日本の中にいて、価値観や環境が大幅に変わることはなく、同じような苦しみを感じることもありました。
そしてその苦しみの源は、自分自身の中の人に頼りかかろうとする甘えにあったように思います。
どこにいても結局は独りでいることができなかったのです。

ブッダの「いっそのこと、独りぽっちも清々しい」という言葉をしっても、一日として、誰とも話さずに過ごすことはできなかったのです。
結局は友を選ばずに一緒にいることで、また苦しみを生むというネガティブなスパイラルを描いていたように思います。

そこに気づいたときから、友を選ぶという意識が芽生えたように思います。
これまではどこかで周りに流されながら、人のせいにしながら、誰かと一緒にいたようにいます。

行きたくない飲み会、行きたくない会社、行きたくない学校、行きたくない部活、行きたくない集まりに、結局は自ら選択して行っていたのです。

本当に自分が一緒にいたい人とだけ一緒にいる。
これを毎日、人と会うときに考えるようになりました。

具体的な指針として、ブッダの言葉を参考にしてみました。
・口先だけで何もしてくれない人は友ではない
・実質のない空虚な言葉を吐く人は友ではない
・借金を踏み倒す人を友としてはいけない
・君のことを品定めしない人を友とする
・心の整えられた人同士でともに暮らす
・君に財産の在りかを教えてくれる人

これまで仲が良かったり、親密にしていた人、強いては家族や好きな相手さえもこれにあてはまるかどうかを改めて見つめ直しました。

そうすると改めて人と一緒にいる理由やその人の良さも自然と浮き出てくるもので、ポジティブなスパイラルを描けるようにさえなりました。

結局のところ、自分独りでは何もできません。
これから起業したとしても、それは変わりません。
ですから、自分自身も他人のためになるビジョンを掲げて中心にいるとともに、心の澄んだ人とともにいることで、ポジティブなソーシャルグラフを描ければと思る。



超訳 ブッダの言葉/ディスカヴァー・トゥエンティワン
¥1,785
Amazon.co.jp
「トライブ」という言葉を初めて耳にしたのは、EXILEのライブツアータイトルだった。
EXILEはご存知の通り、HIROという絶対的なリーダーの元に集まるエンターテイメント集団。
メンバーはどんどん増え、ファンはもちろんのこと、次々とデビューするアーティスト、ダンススクールの子どもたちなどを含めて、EXILEに共感した人々が集まる場所をEXILE Pyramidと読んでいるそうです。

次に目にしたのは書店でした。
勝間和代さんが翻訳されている「トライブ」という本。
本国では2009年に発行され、日本でも先月ようやく発売されました。
両者に相関性があるのかどうかはわかりません。
いずれにしても、ちょうど注目をしていた「人と人のつながり」を解説する書籍として、一気に読むことができました。

「トライブ」とは、「何らかの共通の興味を持ち、互いにコミュニケーションの手段が『ある』ことでつながっている集団」を指すそうです。
もともとは地域ごとの集合体「トライブ=部族」という意味です。
著者のセス・ゴーディンは、インターネットやSNSを使用することで「誰でも、どこでも、自分のトライブをつくることができる」と唱えています。

これまでは人々が自らメディアを持つなんてことはできませんでしたから、限られた人々の間でマスメディアは管理されてきました。
そのなかでリーダーシップを発揮したものが絶大な影響力を得ていました。
テレビに出てくる人であれば、政治家、タレント、アイドル、芸人、アスリート、さらにはアナウンサーまで。
その限られた枠を皆で争うのが芸能界というものととらえています。

それがインターネットの登場によって、始めは著名人のものだった個人サイト、ブログ、ツイッター、フェイスブックが、いつの間にか誰でも自分のメディアを持つことができるようになりました。

本書には「トライブ」の率い方とその意義が述べられています。
つまり誰もがトライブのリーダーになりうる可能性があるということです。
それはリーダーの信念、意志に左右される要素が大きいようです。

人と人のつながりについて触れたときも、財務諸表は人と人のつながり(取引、契約)を数字にしたものと述べました。
そして友だちの数でも触れたように、その数についても、SNSを通じてこれまでの数十倍の人と繋がることができるようにもなりました。

最終的にはその中心に自分自身がたち、その信念や意志によって、トライブと呼ばれるコミュニティを形成することが出来るようにもなったのです。

「リーダーシップの7つのポイント」が記されていましたので共有します。
1.リーダーは、現状を打ち破る
2.リーダーは、目標のまわりにカルチャーを築き、そのカルチャーに人を巻き込む
3.リーダーは、変化をもたらそうとする世界に、並外れた好奇心を抱く
4.リーダーは、カリスマ性によってフォロワーを惹きつけ、やる気を刺激する
5.リーダーは、将来のビジョンをフォロワーに示す
6.リーダーは、ビジョンの実現に真剣に取り組み、実現に向けた決断を下す
7.リーダーは、フォロワー同士をつなぐ 



トライブ 新しい“組織”の未来形/講談社
¥1,260
Amazon.co.jp
「ダンバーの定説(ダンバー数)によると、人間がもっとも安定した関係を維持できるのは150人かそこら」だという。
それが、インターネット並びにSNSの登場によって数千人、数万人、著名人に至っては数百万、数千万人と繋がることが出来るようになった。
Lady Gaga はfacebookに5,000万人もの友だちがいる。

事実、facebookの友達数の平均は日本では約100人、アメリカでは約130人。
これくらいの友達数に留めている人は恐らくリアルな人間関係とfacebook上の関係を連動させているのではないか。
これを越える数、例えば数百、数千人と友達になっている人はSNS登場前には繋がりきれなかった人との関係も築き始めている人といえるだろう。

例えば、ビジネスやパーティで名刺交換をしただけの人、合コン街コンで知り合った人など、今までであればそこから友だちになり長い付き合いになるにはどんどん可能性が低くなっていた。
それは相性以前の問題で、単純に接触する時間の長さに比例していた。
さらに大抵の人はすでに100~150人の人と付き合いがあるので、その枠を削って新たな人を追加するのは単純に面倒なのだと思う。

実際、自分も10年近く社会人として過ごす間に、数千人の方と名刺交換をする機会があった。
恐らく、社会人の人の平均よりは多いペースで名刺交換をしていたと思う。
なぜなら、著名人に同行していたためである。
そして大変残念ながら,そのほとんどの方の顔も思い出せない。

恐らく著名人の方々のほとんどはそうだろう。
著名になればなるほど、周りに関わる人は当然増える。
はじめはこちらから営業をして、お仕事をもらっていたのが、TVで見て問い合わせがくるのだから当然だ。
全く知らない方からの問い合わせの割合が多くなり、携帯に一日中、知らない番号から電話がかかってくる生活をしていた。
すると自分の150人のキャパシティは途端にオーバーしてしまう。
なるべくこの150人の中で事を済まそうとしたくなる。
当然、初めて電話を頂く方とこれまで何度も顔を合わせている方とで対応が変わってしまう。
心理学でいう単純接触回数の法則だろう。
その人が好きというより、その人と何回接したかによって好意につながる。

さらに言うと同じ初めての問い合わせでも、対応が変わってくる。
もちろんこちらの話を聞いてもらえる方が、その場での感触は良い。
だが、実際には何度もしつこく接触してきた人の仕事を渋々受けていたようにも思う。

これも単純接触回数の延長で、営業電話は回数を増すごとに成立するパーセンテージはあがるそうです。
特に5回目以降がぐっと確率があがるというのです。
確かに5回もしつこく電話してくる人というのは、ほとんどいませんし、すでに嫌悪感も生まれています。
それでも、気持ちよくはないものの、初めて電話してきた人よりは近くなってますし、話しやすかったりします。
恐らくここで人間の心理が揺らぎ、気づくと150人の中に入っていたりするのです。

上記のような話は稀だと思います。
実際はこれまでの人生や環境によって、近くにいる150人とつきあって行くことがほとんどだと思います。
これが facebook や twitter の登場によって、劇的に変化しました。
会ってその日に「 facebook やってます?」という一言で友だちになることができるようになりました。
その後も、一日のうちの数分だけ iphone をチェックするだけで、その人の近況を見たりコメントしてコミュニケーションが取れるようになりました。

先ほどの話でいくと、単純接触回数を増やすチャンスが容易になったのです。
実際、自分は一日に午前と夕方、2回の SNS チェック時間を設けています。
それぞれ長くても15分くらいでしょう。
その間に500人近くの友だちのタイムラインをチェックして、「いいね」を押すことができます。
これを継続すると、その友だちに関する情報がどんどん増えて行きます。
1年に1回しか会わない友人や2回目に会う友人の近況を毎日のように知ることができるので、次に会ったときにまわりくどい話を飛ばして会話が進むのです。

逆に facebook 上で、自分の素性を明かしていない人は、普段何をやっていてどんな人なのかを知る機会が圧倒的に減ってしまいます。
まだまだプライベートを明かすのに抵抗がある人や、実際に著名人の被害などを見ていて及び腰になっている人も多いと思います。
かわいい女性等はストーカー被害につながることもあるので、その不安は人一倍でしょう。

さらにオープンにしすぎることも様々な弊害を生むこともあります。
自分自身、離婚やうつの現状をそのままオープンにしたところ、様々な反響がありました。
もちろん、人に迷惑をかけてしまった点は反省すべきこともあると思います。
逆にいうと、どこまでをオープンにするとどんな影響がでるのかをリアルに体感することもできました。

実はここにマーケティングとブランディングの違いが現れたりします。
広告やPRというのは基本的にマスをターゲットとするため、認知度向上のためどんどん情報を発信します。
情報の発信回数にともなって、接触回数が増え、親近感につながるというこれまでも触れた法則ですね。

それとは逆にブランディングというのは、情報を必要以上には出さず良いイメージを的確にターゲットを選んで情報を発信することが必要です。
場合によっては、謎が多いことの方が興味関心を得たりすることにも繋がります。

サニーサイドアップ中田英寿のマネジメントで常にジレンマを抱えていた点もここにあったように思います。
PR会社であるサニーサイドアップの精神には、常に情報を発信して興味を引くというPRマンの魂が入っています。
社長の次原悦子自身のtwitterを見ていればすぐに理解できるでしょう。
それに対して、中田英寿をブランディングしていく立場のフジタミナは、必要以上の情報発信を制限することで、イメージを保ち、スポンサーやメディアとの仕事を成立させていました。
当然、ここでマーケティングとブランディングの対立する場面は多々発生します。
 
このバランスをうまく保ち、マネジメントできていた時、中田英寿の価値というものが最大化されたようにも思います。

ここで話が終わってしまうと、結局は著名人にしかできないことのように感じられます。
それでも先ほど記したように、これまで150人しかつきあうことのできなかった人間が、SNSを使用することで数千人とつきあうことができるようになりました。
これは何を可能にしたのか。
実はこれはいままで企業や組織に属していないと相手にすることができなかった数の取引や契約を一人で出来るようになったとも言えるのです。

そしてこれはフリーランスにとって非常に大きな変化をもたらしているように思えます。
さらに、ちまたで騒がれているノマドという言葉に象徴するようにインターネットが繋がる環境にさえいれば、どこでもコミュニケーションも取れるようになったと言えるのです。

実際にこの変化を目の当たりにしてきた状況では、24時間地球上どこでも仕事が可能になってしまったため、仕事から離れられなくなったとネガティブに捉えることもありました。
ポジティブにとらえると、自分で自由にアクセスする時間場所を選んで、生きることができるようになったと言えるのです。

自分自身ここに可能性を感じていますし、これまで間近でみることのできたマーケティングとブランディングの絶妙なさじ加減を駆使して、事業を成立することができるのではないかという期待感もあります。



パブリック―開かれたネットの価値を最大化せよ/NHK出版
¥1,890
Amazon.co.jp
パーソナル・マーケティング/ディスカヴァー・トゥエンティワン
¥1,512
Amazon.co.jp