手打ち正麺 Hachimitsu 八光
品川区（大崎広小路、五反田）
【メニュー】特製白だししなそば
【価格】1150円（特製分300円含む）
[訪問時期] 2023年5月中旬（平日） 昼
[注文方法] 券売機にて
[スープ] 鶏＋魚貝/清湯
[味] 塩
[麺] 手打ち極太麺（150g位）
[トッピング] チャーシュー、鶏チャーシュー、あさりワンタン、メンマ、紫玉ねぎ、ネギ、味玉
[卓上] ホワイトペッパー
行こうとしていた朝に「今日の一杯」に上がって、並びが心配になる「あるある」。
お店は五反田から徒歩4分ほど、イチコクと山手通りの交差点角の地下1階。
おそるおそる11時半着で5番手。ﾎｯ
地下への階段はまだ暗く、階上に並んで開店を待つのだが、遮るものが無いから夏は大変だろう💦
開店時には15名ほど。
麺メニューは基本「しなそば」の醤油と白だし2本立てで、あとはトッピングアレンジ。
白だしと聞くと白醤油？と思ってしまうが、店頭のA看板では「塩ラーメン」という言葉を使っている。
もちろんそちらを特製でチョイスしたが、特製で1150円だとお値打ち感がある時代になった。
セルフ給水を経て「へ」の字型がクールなカウンター席へ。
席はゆったりと7席、背後にテーブルもあるが使っていないようだった。
目の前に麺カッター台が置かれ、店主さんが手打ち麺帯をトントンと手切りの上で計量し、軽く手もみして奥のテボへ。
ロット3杯スタートのようだ。
麺の都度切りに始まり、調理もほぼワンオペだから多少時間がかかる。
2ロット目、着席から15分ほどでご対麺。
■ スープ
いかにも貝が強そうな色合いのスープ。
ほぼホタテ、アサリという貝出汁は感覚的にはアサリ感が強く、それと一歩下がった鶏が押したり引いたり絡み合う、複層感溢れる極上出汁。
奥には昆布や煮干しあたりも見え隠れする。
塩気は今の時代に珍しいほど穏やかで、初動はもうちょい輪郭を決めて欲しいなどと思うのだが、すぐにアジャストしてからは、ビンビンジワジワな出汁感に舌と鼻腔を委ねるのみ。
やがて満載の具や麺からの旨味・塩気も加わる展開に、もう完飲まっしぐら。
幸せな余韻が伸びていく。
■ 麺
手打ち、手切り、手もみによる極太縮れ麺。
このタイプの麺には珍しい小麦ふすまの斑が目立つ。
ブルンと暴れながら口に入り込み、粘り腰とモチモチ感はもう堪らないのひと言。
麺味の口溶けも速く、この麺には文句なしにハートを鷲掴みにされた。
■ トッピング
まあ1150円で良くぞこれだけと嬉しくなる。
チャーシューは豚肩ロースと鶏ムネ肉が2枚ずつ。
大ぶり肉厚な豚はハッとするようなエロピンクで、スープ熱を十分入れてからいただいたが、ワイルドで肉肉しく旨味もたっぷり。
鶏に至っては厚み1cm超の極厚で、レア感程々なふっくら食感にナチュラルな旨味が詰まっている。
どちらも秀逸だと思うけど、何だろう、特製に豚鶏のレアチャーシューを4枚並べるところに、今時少し在り来たりな感じがしてしまう。
2個のワンタンはアサリの剥き身がそのまま？入り、予習していてもウォ！となるぐらい味わいも完全にアサリ。
スープとの相性は抜群だし、個性的で推しだけど、出来ればもうちょいチュルトロに茹でていただければ万全かな。
サクコリ食感のメンマも非凡、それに比べると味玉はやや平凡に映る。
■ 感想など
スープと麺は特級品。
トッピングもかなり秀逸に思えますが、チャーシューにもうひと捻り加わると盤石な感じです。
まあ今時この特製が1150円のお値打ち価格で、かつ目の前で麺切りパフォーマンスから見られる訳ですから、トータルの満足感はハンパなく高いです。
才能あふれる新店が続々誕生する昨今ですが、また秋の賞獲り合戦の有力店が登場してきましたね。
出来れば背脂バージョンや、別スープという醤油も食べてみたいですね。
ご馳走様でした。
オープンおめでとうございました㊗️
