麺屋 上々
台東区(蔵前)
【メニュー】鴨塩味玉
【価格】900円(味玉分100円含む)
[訪問時期] 2022年1月下旬(平日) 昼
[注文方法] 券売機にて
[スープ] 鴨/清湯
[味] 塩
[麺] 細麺(150g位)
[トッピング] 鴨チャーシュー、メンマ、小松菜、黒ナルト、ネギ、柚子おろし、味玉
[卓上] ミル挽きペッパー、一味唐辛子、山椒ピュアオリーブオイル、土佐醤油、穀物酢
所用を終えて早めのランチ。
国際通りに面した綺麗なお店、開店間もなくで先客は1名。
「麺屋 ねむ留」と「真鯛らーめん 麺魚」ご出身らしいが、鴨フィーチャーということは「満鶏軒」の影響も受けているのだろう。
「満鶏軒」の塩は大好きだし、当店も鴨塩が券売機最上段とは嬉しい。
仕切り付きのカウンターは各席ごとに調味料が置かれ、丁寧な蘊蓄書きが張られている。
それらに目を通し終わったタイミングで、色彩感に溢れるラーメンが登場した。
■ スープ
「丸鴨と水のみ」というスープは、鴨のふくよかで濃密な旨味が満載。
塩ダレに封じ込めた魚介感は決して前に出ず、鴨の旨味を丁寧に後押ししている。
フォアグラ油らしきジビエ感がツンと鼻を刺激し、塩気とのバランスもジャスト。
予想通り「満鶏軒」と似たイメージで、個人的に理想とする鴨清湯に近い。
■ 麺
菅野製、低加水の細ストレート麺。
ムギュパツ食感と粉感が特徴的な、かつて煮干スープで良く出会ったようなタイプで、麺チョイスは「満鶏軒」と異なるようだ。
悪くはないけど、もうちょい加水率を上げたほうが鴨感を吸着するのではと思ったりする。
■ トッピング
低温調理の鴨ロースが3枚。
皮が炙られているのはナイスアイディアと思ったが、さほど香ばしさが感じられないのは勿体ない。
肉自体は甘旨味が詰まって美味しい。
シナコリメンマ、シャキッとした小松菜の食感も効いていて、特に小松菜は鴨スープには欠かせない具材だと思う。
味玉は半熟度、味の染み方共に丁寧な仕込みを感じさせるもの。
「麺魚」や「満鶏軒」譲りの柚子おろしは慎重に退避させておき、後半に優しく爽やかな味変を楽しむ。
卓調で目を引いた山椒オリーブオイルを垂らしてみたが、和洋クロスオーバー的なアクセントが斬新だった。
因みに、お願いすればゆず胡椒とわさびもお出しいただけるらしい。
■ 感想など
「満鶏軒」オマージュとも思える鴨清湯をベースに、麺や鴨炙り、卓調などにオリジナリティも感じる一杯。
店内は綺麗でゆったり快適だし、今や激戦区のこの界隈でも盛り続けることでしょう。
なお、原材料高騰等の理由により、2月1日より麺類の価格を50円ずつ引き上げると掲示されていました。
ご馳走様でした。