麺屋 咲 @船橋市 〜「特製中華そば(塩)」 | としくんの「ぶらぶラーメン日記」

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麺屋 咲

船橋市(東中山)

【メニュー】特製中華そば(塩)
【価格】1050円(特製トッピング250円含む)

[訪問時期] 2020年4月上旬(休日) 昼
[注文方法] 券売機にて
[スープ] 鶏豚+魚介/清湯
[味] 塩
[麺] 平打ち手もみ太麺(160g位)
[トッピング] チャーシュー2種、わんたん、海苔、メンマ、小松菜、味玉、糸唐辛子、葱



自粛中の準地元ランチ。
店主さんは市川大野の「中国料理 菜華」のご子息で、定休日に麺屋 咲として2年半ほど間借り営業をしていたらしい。
残念ながらその間RDBにレポは上がらなかったが、今回移転した「とものもと」跡に入ると、たちまち評判を呼んだ。
定刻開店時には私一人で、後客は4名。


メニューは中華そばの醤油と塩で、今回は塩の特製をチョイス。



高台で調理の様子は見えないのだが、麺を丹念に手もみしたり、仕上げの油を慎重にかけているらしいのが分かる。


待つこと約7分でラーメン登場。
「手前と奥で異なる2種類の油を使っているので、違いをお楽しみください」的な説明がある。



■ スープ
メニューの案内で、その2種類の油が「特製金目鯛油」と「特製椎茸油」であることは分かっていた。
「手前は何油なんですか?」と聞いたら、「椎茸の軸、アンチョビ、ポルチーニです。奥は金目鯛に生姜、ニンニクです。」とご丁寧に教えてくれた。
それではと、手前のスープから飲んでみれば、分かりやすいグアニル酸の旨味ジュワー。


奥側は全く異なり、言われてみれば鯛っぽい魚介オイル。


ベースのスープは、鶏・豚の動物系に魚介を合わせた清湯で、塩気はやや高め
よく見ると大きな背脂が浮かび、2種の油と相まってこっさり感で迫る。
2種類の油を比較しながら飲む内に、融和のグラデーションがかかり、いきなりレンゲを7〜8回も往復してしまった。
ダブル香味油は何度か経験あるが、ここまで迫力あるぶつかり合いは初体験だ。


■ 麺
麺もかなりインパクトがある。
浅草開化楼製の全粒粉入り平打ち太麺に、直前手もみを加えたボコピロ縮れ
七彩系にも似たコシとモッチリ食感、甘味すら伴う小麦感、どちらも病みつきレベルだ。
これがパンチあるスープにジャストフィットするのだから、間違いなく好み。



■ トッピング
チャーシュー2種4枚、わんたん2個、海苔、メンマ、小松菜、味玉、糸唐辛子、葱。
チャーシューは、肩ロース低温調理と燻製バラ肉が2枚ずつ。
後者が特に美味しいので、倍ぐらいの厚さにカットしてあると、かなりテンション上がりそう。


箸休めでは、軟らかなメンマとシャキッとした小松菜が対照的。
大きめに刻まれたが、スープと絶妙な相性で存在感ある。


特製はチャーシュー2種、わんたん2個、味玉が追加になる。
わんたんは生姜香る大きな肉餡が美味しいのだが、濃いめの味付けがスープと喧嘩している感じ。



味玉は割った途端にスープに卵黄流出
250円はまあリーズナブルだと思うのだが、一部好みから少し外れた。


■ 感想など
ハイスペックなダブル香味油の、競り合いとフュージョンが印象的な一杯。
と言うと香味油マジックのように取られそうだが、ベースのスープが秀逸だからこその効果。
麺だってかなり美味しい。
たまたま頼んだ特製トッピングが合わなかったので、デフォ仕様なら更にスコアアップしていたと思う。
楽しみなお店が出来た。

ご馳走様でした。