RAMEN CIQUE
杉並区(阿佐ヶ谷)
【注文】 塩ラーメン+焼きトマト
【価格】 750円+150円
[訪問時期] 2017年2月下旬(平日) 夜
[注文方法] 券売機にて
[出汁] 鶏+野菜+魚介/清湯
[味] 塩
[麺] 細麺(150g位)
[具] チャーシュー、メンマ、麩、海苔、焼きトマト、小松菜、白髪葱
「らぁめん山と樹」からの連食です。
ラーメン本で脚光を浴びていた頃にも訪問できず、少し前までスパコンに強力プッシュを受けていた店。
因みに現在のオススメには関西の店が4つ入っている。。。何なんだ。
という訳で、初訪問はこっそりと夜の連食。
標題の食券を買い、ダンスでも出来そうなフロアを通ってカウンターに腰を下ろす。
夜はこんな感じなのか、店内は以前聞いていたような混雑も無く先客は2名。
長いことスパコンに洗脳されていたこともあって、店主さんの所作を見ている内に不思議な高揚感が覚える。
ほどなく待望のご対麺。
■ スープ
ひと口啜った感想を素直に書けば、「チキンラーメン」と「野菜スープ」を合わせたような不思議な印象だった。
勿論そんな単純なものではなく、鶏・魚介・野菜が複雑に重なった奥深いスープ。
鶏の旨味は中々力強いし、魚介もじんわりと存在感がある。
野菜の滋味深さと仄かな甘みは、このスープで特別な働きをしているようだ。
円やかな塩ダレが三者のジャストバランスな出汁感をそっと後押しし、旨味の強さは飲むほどに増幅していく。
いやあ、恐れ入った。
■ 麺
三河屋製麺製の全粒粉入り細麺。
啜り心地と喉越しの良さは正に快感クラス。
ややボソな麺肌にスープが良く絡み、小麦風味と一体化していく。
淡麗スープには鉄板の麺だ。
麺量は150g前後だろう。
■ 具
チャーシュー、メンマ、麩、海苔、小松菜、白髪葱、そして追加した焼きトマト。
チャーシューは肩ロースの煮豚。
ホロトロな食感は良いのだが、何故か若干のくさみを感じ、それがこの一杯で唯一残念だった点。
メンマのコリコリ食感はナイスアクセント。
一旦麩に染み込んだスープには、何とも言えぬ旨味が加わっていて、この変わり種を選択した理由が良く分かる。
トマトはローストされることで甘味が際立ち、酸味とのコンビネーションが良い。
お凌ぎにそのまま食べるのも有りだが、出来ればその甘酸な旨味をスープに十分落として啜りたい。
僅かに洋を感じるトマ塩スープは中々オツである。
■ 感想など
この澄み切った、繊細そうな淡麗スープが放つ力は凄い。
焼きトマトや麩といった当時の変わり種も、奇をてらった訳でなく確り計算されたものであると、身に染みて感じた。
流行りに左右されないオンリーワンな仕様は、今後も色褪せずに食べ手を魅了し続けることだろう。
もっと早く、スパコンに従っておくべきだった。
ご馳走さまでした。