病院の見学1
東京慈恵会医科大学葛飾医療センターの見学会に参加してきました。
鉄骨造地上9階建、述べ面積29000㎡の大きな建物ですが、外観は巨大な塊では無く、随所が小さなボリュームとして見えるように工夫されています。
設計者の話を聞くと、病院の各部門ごとをそれぞれ外壁に形として表現すること、そしてそれぞれの集合が下町の雰囲気を感じさせるようにしたとのことでした。
免震構造としていること、河川に隣接するため1階床レベルを回りから1m上げていること、地下階を設けずに全ての設備機器を屋上に集約していること、など災害に対する配慮も万全です。
敷地の中ではこれまで使われていた古い病棟の解体工事が進んでいました。新しい駐車場やアプローチが完成するのはもう少し先です。
新しい病棟を建てるにあたり、葛飾区の公園を一体敷地として病院を建て、別の場所に同面積の公園を新たに作る計画です。総合設計制度も取り入れ、区と一体になった巨大プロジェクトでした。
全体が完成したらまた見に来たいと思います。
都志デザイン 本田www.toshidesign.com
外来ロビーの設計
外来ロビーは、病院の顔です。
シンプルで、明るく、落ち着きのある、感じのいいロビーをご紹介しましょう。
聖路加病院の内装設計を手がけた、日本の病院インテリア設計の第1人者である吉川さんの設計によるものです。 当社の顧問をしていただいています。
自然光と人工光が絶妙の配分でアレンジされています。
家具に対する細やかな配慮、
木の素材の柔らかさで、患者さんを暖かく迎えています。
これから、吉川さんと新しい病院の設計にとりかかります。
明るい自然光と間接照明、 入り口正面の受付の奥がロビー、
閉鎖的でなく、心のなごむ、クリニックのロビーです。
落ち着いた雰囲気のロビー。
ロビー用椅子は座が若干高く、立ち上がりやすい配慮がされている。
診察机も吉川さんのオリジナルデザイン。大手家具メーカーから既製品として販売されている。 カラーコーディネートされた、明るい雰囲気の診察室。
馬場 正三
中国長春での仕事
中国におけるあらたな仕事が始まりました。
場所は吉林省長春市。あらかじめ天気予報を調べて見ると、何と最高気温がマイナス10度、最低気温がマイナス20度の寒い地域です。そのため防寒対策が欠かせません。新しいダウンジャケット、防止、手袋などを購入し、低温度だと極端に消費が激しくなるというデジタルカメラの予備バッテリーも準備、万全の態勢で乗り込みました。
寒々しい朝。マイナス20度の世界
今回の仕事はモデルルームの内装や外装の提案、及びマンションのプラン提案です。
長春市の少し外れた場所に中信地産というデベロッパーが200万㎡という広大な敷地に共同住宅と戸建住宅を開発しています。
工事は何期かに分かれているのですが、その一部についてのモデルルーム提案です。
既に建物が完成している戸建住宅のエリアを見学に行きました。
外観はフランス風の意匠でまとめており、既にもう殆どが完売しているとのことです。
しかしながら入居はまだまだ先です。周囲には商業施設も学校も無く生活の基盤が整っていないからです。
それらが整備されるのは何時ごろでしょうか。
中国では共同住宅も戸建もスケルトン渡しが一般的です。
つまり購入者は躯体だけの状態で購入し、内装工事は別途自費にいて後から行うのです。
したがってこれらの戸建も内装は未工事でした。
中国では新築の建物でも傷みのスピードが速いと聞きます。
現に完成したばかりの戸建の外観も、傷みが確認できる箇所が幾つかありました。
まだ先である入居時に、鮮度が高い外観を保つことが出来るのか、少し心配になりました。 都志デザイン 本田www.toshidesign.com
戸建エリアの案内板
キッズプラザ
消火実験
昨年末に行ったサテライト型特養スプリンクラー設置工事の消防検査では、ちょっと面白いことを行いました。
実際のスプリンクラーを作動させて、消火の様子を確認するという実験です。
通常の消防完了検査ではそこまで行うことはありません。スプリンクラーへの給水作動状況の確認や警報盤の検査までが一般的です。
居室内には入居者がいる訳ですからスプリンクラーの放水確認を行う訳にはいきません。
新築の場合でも仕上げが完了したばかりですので、やはり放水確認を行う訳には行かないのです。
今回の消防完了検査では消防署からのたってのお願いということで、屋外にてスプリンクラーの放水実験を行いました。
駐車場に配管とスプリンクラーヘッドを用意します。
そして実験のために一時的に消火用の給水と接続します。
このための準備はかなり大変なのですが、施工者のスタッフは快くかつ手際よく応じて準備しました。
このように火を近づけます。
すると勢い良く水が放たれて火が消えます。
実は前年に群馬県内にある別のグループホームでもスプリンクラーの設置工事を行い、その時も同様の実験を行いました。
やはり消防完了検査の時に消防署からのお願いということで対応したものです。
この時は消防署からも研修目的で若い隊員が沢山見学に来ました。そうした署内の教育的目的もあったのでしょう。
数年前小規模なグループホームで火災による死亡事故があり、これまで必要とされてなかった規模のグループホームや特養にもスプリンクラーの設置が義務付けられました。
実験を見ると、初期消火の役割としては十分効果があると思います。
一方でたとえ初期消火とはいえ突然冷たい水が天井から降ってくると、入居しているお年よりはビックリしてしまいます。何だかそれも心配です。
スプリンクラー以外による有効な初期消火のしくみが無いものかと思うことしきりです。












