ユニット型特養の浴室
ユニット型特養では、ツーユニットでワングループというシステムが浸透しつつあります。
それぞれ、個別で対応するよりも、ツーユニットで介護士さんが、互いに連携をとりながら
介護に当たるほうが、合理的だからです。
特養の介護で、大変なのは入浴です。
大型の機械浴は、施設にひとつなのは、コストがかさむからです。
でもデイサービス併設のところは、デイで1台、特養で1台も普通です。
ユニット型の施設では、それぞれのユニットに1つの個別浴室はあたりまえなのですが、
その位置については、やはり隣接して設置するのが便利です。
入浴はリフトがあるとはいえ、介助は大変。
ここでも、ツーユニットで、隣接配置して、浴室相互はカーテンで区切るのが理想です。
ふたつの介護施設で、それぞれつながっている浴室の例です。
ひとつは中央配置で、トップライトから採光をとっています。
もう一つは窓のある浴室です。
いずれも、ツーユニットで、共同生活室を隣り合わせ、浴室も隣合わせ、
介護士も入所者も仲良く連携が、よいようです。
中央配置でトップライトによる採光。
脱衣室と2つの浴室がカーテンで仕切られている。
ショートステイの個浴、ツーユニット分。
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バリアフリー法による面積緩和
大都市では、病院の改築にあたり、気になるのは容積率です。
せっかく建て替えるのに、面積が増えないのでは、意味がありません。
廊下幅も、エレベーターや階段の基準も、病室の基準も、以前とは全く基準が違い
面積がいくら合ってもたりません。
そこで、面積の緩和基準が、あるのですが、バリアフリー法の認定を受けても
10%までです。備蓄倉庫や受水槽、省エネ設備の面積をふくめて25%まで
ということです。
さらに既存の建物には認めないということはちょっと理解に苦しみます。
療養病棟については、病室や、食堂や、機能訓練室に対する緩和もありますが、
なぜ療養病棟だけなんでしょうか、
病院全体で困っているのに、規制緩和が望まれます。
それでも東京都は、審査基準規定がさだまっているのに、横浜市は規定すらなく
審査に半年から1年かけるという慎重な対応です。
この法律がでてもう10年も経過しようとしているのに、以上のようです。
医療施設の利用者は、国民全体で、国民全体の問題だと思うのですが、
どうでしょうか?
などの緩和規定の例、療養病床に限るとは?
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介護セミナーでの質問事項
福祉介護施設のセミナーを有楽町のフォーラムで開催しました。
最新の特養施設の紹介が主なテーマでした。
ユニット型のはしりから、10.65m2のコンパクト形に至る状況を
わかりやすく説明しました。
合わせてコストと事業費の最新データも提供しました。
最後に参加者7名全てが、質問するという熱気のある反応に大変感謝しました。
質問の内容は、いかのとおりです。
まず
徘徊防止策について:
電気錠で出入り口をコントロールする、 電気錠もテンキーから非接触カードキーまで
いろいろな最新技術がある。とくに非接触カードキーは、入退出記録まで記憶し、エリアコントロール
までできるということで、精神病院などで多くの実例が出ています。
GPS機能までつけて入所者の身体に、指輪とか名札とか靴とかにうめこめれば、位置まで
わかります。
電気錠について: 震災の停電で電気錠が全部効かなくなったので、以降またキー・システムに戻したそうです。 電気錠は手間暇がかかりますが、電池式もあります。此方のほうが非常時には便利のようです。
介護者の腰痛防止策について:
これは建築的には、なかなか難しい状況です。 特に車椅子からベッドへの乗り移り、
車椅子から食堂椅子への乗り移り、車椅子から便器への乗り移り、ここでは、入所者に自らの力で
立ち上がるように、はしご型の手すりを設けることぐらいです。
やはりロボットスーツが一番のようです。
太陽光発電の経済性は?
なかなか投資を改修するのには時間がかかります。でも何より、不意の停電時に少しでも
電気が確保できるメリットと、補助金さえ出ればしめたものです。9.5kw以下の小規模の計画
を予定しておいて、補助金が出るのを待つという手があります。
コージェネの経済性は?:
5000m2以上の大規模施設ですと、お湯や電気を施設内で融通できるので経済的に
成立します。小規模ですと経済性には,不適です。でも 震災時に発電設備があるという
メリットが有り、これも補助金がでれば というところです。
WCについて:
ホース付きの便器は 尿瓶洗いに便利、オストメイトにもなり、高価なオストメイトを入れなくて
済みます。自動フラッシュバルブは、便利、でも全便所につけると故障のたびに10万円かかるので、
部分的に数を減らしておいたほうが、無難かも。
セミナー参加ありがとうございました
熱心に聞いていただけました
お互いに勉強になった一日でした。
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特養のガス設備
特養では、熱源としては、ガスの供給は欠かせません。
オール電化とはいかない、調理施設、 そして お風呂などへの給湯設備にガスが使われています。
都市ガスがきているところはいいのですが、都市ガスが供給されていない地域では、プロパンガスによる
供給となります。
その場合、プロパン庫をつくるか、ガスバルクというタンク設備をつくるかどちらかです。
ガスバルクという設備を設けると、安全上は安心ですが初期コストがかかります。
百万円単位で初期費用がかかるので、悩みどころです。
場合によっては、ガス供給業社が、ガス供給契約を条件に、無料にしてくれることもありますが、
それにしても高い。
給湯設備でガスボイラーは、石油ボイラーにとって変わり、メンテナンスが楽で、公害の元の煙も
でません。給湯ボイラーをセントラルにするか、家庭のように個別にするかが問題となります。
当然できるだけ配管の長さを短くするのが、いろんなメリットがあります。そのため一部に電気温水器を入れたりします。
今までガスが使われていた、食器洗い機や 医務室のガス滅菌器などは 電気に変わりつつあります。
なぜなら煙突がでるからです。 医務室や、調理でも煙突、排気管は厄介なものとなりますので、新築の場合は電気式に変えたほうがよさそうです。 新築でも煙突の処理は大変なのです。
ガスバルクつまりガスタンクです。ガスボンベよりスマート、
将来、調理設備もすべて電化される日が来るかもしれませんが、現在のところガスと電気と併用が無難なようです。
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6月22日(土)14時より有楽町国際フォーラムにおいて これからの介護施設 というセミナーをします。
お申し込みは 須加 まで お電話03-5743-5641 か FAX 03-5743-5642 で
クリニックの移転
某県庁所在地で、大学病院前の一等地のビルが売りに出されました。
検査専門のクリニックが移転できるかどうか、検討しています。
築15年の学校法人が所有しているビルです。
医療施設への用途変更が必要となります。
その場合、何よりも大切なのは、検査済証です。
これがないと、用途変更の許可がおりません。
さらに構造計算書がないと、もう一度計算しなおしになります。
現在のソフトは、昔の基準とは違っていて、計算し直すと、間違いなく NG になります。
構造再設計に、数百万円かけて対応するはめになります。
新基準法以降の、確認手続きの厳格化には、困ったものだと思います。
改修工事や用途変更には、現実に即した、規制緩和が必要です。
空きビルを、有効活用するために、積極的な政策を、政治家や関係官庁にお願いしたいと
思っています。
せっかくの一等地のビルが、有効活用できないようでは、タカラの持ち腐れです。
日本全国こうした事例が多いのではないでしょうか。
素晴らしい外観、高性能なカーテンウオール
図書館として使用されていたため、柱スパンは13mx25m
という、フレキシブルな無柱空間
さらに床荷重750kgという高性能な床設計、
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