日本初・新在直通新幹線で、山形は、、、 | 風来坊家「とし」の写真集ー「一日一写」

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現在、山形以外に、秋田も走っているのだが、、、

1992年7月。

山形新幹線が「新在直通新幹線」として、福島から山形まで、開通。

それまでの「山形へ」は、福島駅で、新幹線から、在来線特急「つばさ」に乗り換える形での運行となっておりましたが、、、

新在直通により、東北新幹線から直接、東京への新幹線の運行が開始されました。

ここで得た新在直通による運行経験により、「盛岡」から「秋田」への「秋田新幹線」も「こまち」が、1997年3月に開業し、現在、山形新幹線と秋田新幹線の二新幹線のみが、ミニ新幹線として、走っております。

この「山形新幹線」が出来た際は、本当に、日本全国で、「我が町にミニ新幹線を!」と声が上がったのを思い出しました。

今回、山形駅について、山形新幹線開業で、山形市街地と駅周辺は、大きく発展していたことは、分かりましたが、、、

別の面も気付かされてしまいました。





山形駅前には、ホテルルートインや、高いマンションなどが建ち並び、山形新幹線効果と言うものを、目の当たりにしました。

でも、駅から少し離れた、旧中心市街地で、新たなる問題と言うモノも気付かされてしまいました。


それは、別名「ストロー効果」とも呼ばれています。





山形県唯一のデパート「大沼」

山形市内の最も中心地「七日町」にあった地元デパート「大沼」

でも、2020年、、、経営不振に陥り、閉店してしまいました。

現在も、山形の中心建物として、その遺影は保っているものの、、、

中には入れず、また、他の商業施設としての利用も無く、、、
「廃墟」として、山形の一番の中心地に廃墟と言う形で残っておりました。

現在、この大沼が無くなってしまい、山形県には、デパートが無いそうです。

今回のお正月旅で、山形で一泊するので、駅の周りの中心市街地の「七日町」で夜食でも買うか~と思って歩いていたら、この大沼デパートを見つけて、ここなら、何か買えるかなぁ~
って、近づいて行ったら、、、

シャッターが閉じられた状態になっていたので、こりゃ、お正月休みなのかもね~
って、思いながら、いつ、冬休みが終わるんだろう??
って、思って、扉の前まで行っても、「冬休みの終わり」「最開店」の日も、明記されていなくて、、、

そして、外の広告幕もまったく、無かったので、違和感を覚えて、スマホで調べて、初めて、「閉店」を知りました。


山形と言うのは、1時間20分ぐらいで、大都市「仙台」に行けてしまう事も、この衰退原因かもしれないと、今回の歩きで、ちょっと、感じてしまいました。


ちなみに、日本全国で、デパート無い県は、現在、「山形県」と「岐阜県」「徳島県」「島根県」だそうです。

ふと思うに、どの県も、近隣に「政令指定都市」が近い事も要因かもしれないと感じてしまいました。

それにしても、新幹線の止まるほどの県庁所在地ですらも、デパートが無いと言うのは、、、

実は、「山形新幹線」が、「ストロー効果」を起こしてしまい、、、
人が集まるために「新幹線」を敷いたつもりが、、、
「新幹線」が出来たことで、他の地域に行きやすくなり、山形を衰退させてしまった印象も、若干、感じ取ってしまいました。

現在も、日本全国のあっちこっちで、新幹線誘致をやっていますが、、、

「新幹線」が、「ストロー」として、地元の人々が、それまで、遠くて行けなかった大都市に、簡単に行けてしまう事によって、地元資本が苦しめられてしまう現実も直視しておいた方が良い事を、山形市街地で、大いに感じてしまいました。


”デパートなし県”が4つに・・・
苦境にあえぐ令和の百貨店
(2023年12月05日 東海テレビ)

https://www.tokai-tv.com/tokainews/feature/article_20231205_31587





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