昭和43年「未来の建物」が、駅前に出来た!!! | 風来坊家「とし」の写真集ー「一日一写」

風来坊家「とし」の写真集ー「一日一写」

いつも見に来ていただいき、いいね!、ありがとうございます。
お返しは「日曜日」に集中して行っています。
よろしくお願いします!!

カメラで日々、撮っている日常風景を載せています。写真の著作権は放棄していません。無断使用はご遠慮ください。

その駅は、緩行線の駅でしか無く、あと、単線のしょぼい私鉄の小さな駅があるだけの街でした。










戦中、戦後、隅田川沿いに多くの工場が建てられ、出稼ぎの工員たちが、工場に近い地域への住まいを求めておりました。

そして、昭和43年、、、周りの工場企業などの要請などがあったのでしょう、、、
工員たちの大住いが作られました。








金町駅前団地



駅前団地の棟 案内図の裏には、「日本住宅公団 昭和43年」と言う銘板が打たれておりました!


築55年の歴史的建造物が、そこには建っておりました。

金町や千住エリアは、元々、「隅田川」沿いに、「工場」が多く、その工場で働く「工員」たちの「住宅」が、必要との判断から、駅前に「高層団地」が作られたようです。

団地の中には、公園なども有りましたが、、、
土曜日の朝9時ごろだったので、誰も居ませんでした。

金町駅を挟んで反対側には、




平成の代名詞「超高層マンション」も建っておりました。

多分、この団地で生まれたお子さんたちが、独り立ちし、家族を持った際に、手狭な「団地」では無く、「マンション」を買ったのでしょうね。

この昭和な団地も、やはり、静か。





駅前で、スーパーも有ったので、それなりに、人も居ましたが、、、

でも、団地の敷地に入っていくと、誰も遊んでいない公園などが見受けられ、ここも、高齢化が進んでいそうな感じがしてしまいました。


昭和高度成長期に、東北からやってきた若者が、上野駅で工場での生活を始めたのは、「工員寮」だったはずですが、その後に「結婚」などで、「住まい」が、必要になった時に、「大きな部屋」とお風呂などがある部屋が必要になりました。

そして、国もその問題から「住宅供給公社」を設立し、日本全国に「団地」と言うモノを作りました。

そのご夫婦から、生まれた子供たちは、その後、この狭い団地から、独立し、、、
仕事に付き、結婚し、子供が生まれ、おばちゃん、おじいちゃんちの近くの「マンション」に移り住んで行ったことでしょうね。

だから、金町駅前の団地と反対側には、、、




どでかい高層マンションが、建っておりました。

この高層マンションで暮らす、平成時代の新婚夫婦が、子供を持ち、次の時代、その子が「成人し」、家族を持つ時代、、、、

この「高層マンション」も、今の駅前団地のように、「同世代が一気に住んでしまった」事によって、あと、20年後、30年後、「子供たちが巣立っていった時」、、、、

この駅前の昭和の団地のように、「高齢化社会」に突き進んでいってしまう時代が、迫っている可能性を感じてしまいました。

まぁ、そのご夫婦が経済的に、マンションを買えるほどのゆとりのある収入であれば、途中で、「一戸建て」に転居している可能性もあるのでしょうが、、、

ローンを返済しているうちに、日本が再度、「不景気」になってしまい、給料が落ちてしまった時に、、、
この「高層マンション」で、一生、住まないといけない時が来るかもしれない、、、

それが、例えば、「55年後」

どうなっているか、、、、
あの親が住んでいた「団地」と同じ運命になっていくことも、頭に入れておいた方が、良いように思います。

平成時代、バブル崩壊や、工場の海外移転などによって生まれた「空き地」に、都内では、やたらめったら、「高層マンション」が建ちあがりました。

それも、一部屋、数千万円するようなマンションを。
そして、高層マンションの売り文句は、景色がいいとか、高い部屋だから、安全だとか、言われましたね。

でも、何かの拍子に、これから、不景気になって行ってしまった時に、買った時の収入を確保できなくなってしまったら、、、
その時、そのマンションに、「死ぬまで」住まないといけなくなる時が来る。

それは、人生80年と言われている中で、40歳で買ったなら、40年後の未来は、、、、
時の若者から、現在の「昭和団地」と同じ目線で、見られていることでしょう。。。

高層マンションを買うならば、「団地」をしっかりと、眺めて、あの「古びた団地」が、昭和の時代に「最新のかっこいい家」であったことを、もう一度、思い出しながら、「買う事をお勧めします」
(まぁ、投機目的や、あるいは、ローンなどを組まずに買える方々は、そんなに気にしなくても良いのでしょうが、、、)




今まで撮ってきた写真を「PhotoLibrary」にも掲載しています。良かったら、見に来てください!!

(サイズの大きい写真も掲載しています。必要であれば、PhotoLibraryにてダウンロードしてください。)

https://www.photolibrary.jp/profile/artist_13428_1.html