こんばんは。

 

トシムリンです。

 

ビットコインは硬直状態がしばらく続いていましたが、やっと少し動きが出ましたね。

 

筆者はこれまで「今年はビットコインは3万ドル台が限界」と繰り返し主張してきました。

 

その上で、直近の過去2つの記事では「ファンドが$30600~30700近辺で大量にロングを積んでいることから、この近辺まで戻ってくると「やれやれ売り」が入りやすい」と述べ、さらには以下の内容を記載しました。

 

過去の記事はこちらから↓

流動性の巻き戻しは引き続きビットコインにとって重石に | トシムリン投資研究所 (ameblo.jp)

 

コロナ起因のインフレ抑制には成功したが新たな懸念発生 | トシムリン投資研究所 (ameblo.jp)

 

その後、想定通り、$28550を下回るとファンドのロングのロスカットが誘発されて一気に下落しました。

 

 

トレード帝王学会員様と今回動画を購入された方の特典としてビットコイン分析動画などをお届けしているのですが、こちらの動画では多角的に分析した上で「$25640~26720で買いを検討するのが無難」と述べました。

 

8月17日ビットコイン分析ダイジェスト動画↓

 

その後、$25640~26720まで下落して現状はサポートとなっていることから想定通りだといえます。

 

 

ビットコインの上値が重く$28850を下回ると一気に下落する可能性があると予測したのは当然ながらファンドの動きを分析した結果でもありますが、ビットコインは”とある”指標と相関性が高く、この指標は先行的に下落していたことも材料視していました。

 

今回の動画「ワグネル反乱から読解く未来の暗示~」でも解説していますが、相場は「多数派」がカモにされる傾向があります。

 

例えば、ロングを行っている人が多ければ下落する可能性が高くなりますし、ショートを行っている人が多ければ上昇する可能性が高くなるということです。

 

7月頃に3万ドルを超えた際にはSNSを見てもほとんどのインフルエンサーや投資家は「ビットコインはそのまま4万ドルまで上昇する」というような意見が多く、その中で筆者のように「3万ドル台が限界」と言ってる人はかなり少数派だったように感じます。

 

相場は生き物であり、完全に読み切ることは難しいことは大前提ですが、多くの人が「買いだ!」、「売りだ!」と言ってるときこそ冷静になって一歩引いて相場を見ることが大切です。

 

ただ、冷静になるといってもチャート上で見えてこないこともあるので、こうゆう時こそ,ファンドの動向や内部の動きを見ることが大切です。

 

17日に公表された7月のFOMC議事要旨では「インフレに著しい上振れリスクがあり、金融政策の追加引き締めが必要になり得るとの認識を大半の参加者は引き続き示した」としてインフレが鈍化しない可能性を当局者の大半が懸念し、利上げ継続が必要になり得るとの見解が示されました。

 

さらには、その前日に発表された鉱工業生産は前月比1%上昇、小売売上高も前月比0.7%増となり、これだけ利上げをしてもアメリカの景気は堅調に推移していることが示唆されました。

 

こうしたことを背景に米国債利回りや実質金利は上昇し、実質金利乖離率に対して上方乖離となっています。

 

 

なぜ昨日ビットコインが下落したのかと問われるならば実質金利が上昇したからといえるでしょう。

 

このようにビットコインにとって「金利上昇」は天敵の一つです。

 

但し、現在の金利上昇は悪い金利上昇ではありません。

 

恐らく、8月25日のジャクソンホールでは米経済見通しは引き上げられると予測しています。

 

つまり、アメリカの景気が回復している中での金利上昇となっていることから今のところ、米株が劇的に売られるよう状況でもないといえるでしょう。

 

ビットコインに関して言えば金利の上昇は天敵となるため、金利が落ち着かない限りは引き続き上値は限定的になりやすいです。

 

しかし、現状は様々な指標に対してそれなりに売られすぎ感が出ているように見えます。

 

従って、$24120~25820は一旦サポートになってもおかしくないと考えています。

 

もし、勢いよく下落した場合は$19805~22125までの下落を想定する必要がありそうです。

 

※当ブログは教育を目的とするものであり、この情報に対する責任は負いません。
大概は会員様にリアルタイムで配信している内容の一部を断片的に記載してることが多く
一般公開情報にはタイムラグがある場合もございますので予めご了承ください。
学習を行わず、”情報”だけで投資判断を行うような安易な行動はくれぐれもお控えください。