まずはいつも通り、前回の記事を含めたこれまでの予測を振り返るとしよう。
前回の記事
https://jp.cointelegraph.com/news/toshimurin-s-bitcoin-price-analysis-13th-november-2025
では以下のように結論付けた。
「サイクル分析は、反発や反落といった相場転換の「おおまかなタイミング」を把握するための手法であり、前後にずれが生じることも多い点は念頭に置く必要がある。」
「これまでの周期データを照らし合わせると、ビットコインが次に一旦のボトムをつける可能性が高いタイミングは11月17日前後と見られる」
「したがって、ここから数日のうちに「短期的な底打ち」が訪れる可能性が高まっていると考えられる。」
その後、指摘してきた通りサイクル分析はあくまで大まかなタイミングを把握するためのものであるため反発時期には若干のズレが生じたものの、11月17日前後と想定していた反発は11月21日に一旦確認され、概ね想定通りの動きだったと言える。(図1参照)
その後、価格は再び下落し、6万ドル台前半まで押し戻される展開となった。

[図1 前回の予測とその後の動向]
私は2024年6月4日(https://jp.cointelegraph.com/news/jpcointelegraphcom-news-toshimurin-bitcoin-price-analysis-20240604)
に投稿した記事において、エリオット波動の観点からビットコインはこれから始まるメガトレンドの初動に位置していると結論づける一方で、5波の形成が完了した後には相応の調整が起こる可能性があると指摘していた。
さらに2025年4月22日の記事(https://jp.cointelegraph.com/news/toshimurin-bitcoin-price-analysis-20250422)
では、上昇継続の可能性は高いものの波動構造としては5波目に該当するため、その後の反落リスクには警戒すべきだと警告している。
加えて2025年8月26日の記事(https://jp.cointelegraph.com/news/toshimurin-bitcoin-price-analysis-20250826)
では、10月から11月にかけて下落リスクが高まる可能性に言及し注意を促しており、これらエリオット波動に基づいた一連の分析と予測は、その後の実際の価格推移と整合する形となった。
現在、日米の主要株価指数やゴールドが底堅く推移する一方でビットコインが大きく下落している理由として、マクロ環境の変化や資金フローのシフト、AI投資への資本移動、さらには量子コンピューターの進展による暗号技術への不安など様々な要因が挙げられている。
しかし、これらは表面的な説明に過ぎず、本質的な要因は市場の流動性の枯渇にあると考えられる。ビットコインは「デジタルゴールド」として語られてきたが、現実の需要や物理的裏付けを持つゴールドとは異なり、その価格は主に米ドル流動性に支えられてきた側面が強い。
その米ドル流動性の代表的な指標の一つがリバースレポであり、これはいわばドルの待機場所として機能し、市場に資金が不足した際にはここから資金が放出されることで流動性が補われてきた。
実際、これまでビットコインはリバースレポから資金が市場へ流入する局面で上昇を続けてきたが、2025年8月頃を境にリバースレポ残高は大きく減少し、現在も枯渇に近い状態が続いている。(図2参照)

[図2 枯渇するリバースレポ]
この流動性供給源の縮小こそが、足元の下落の最大要因とみられる。
したがって、リバースレポが再び増加し市場へ資金を放出できる環境が整わない限り、ビットコインの劇的な上昇は期待しにくい。
リバースレポが増えるシナリオはいくつか考えられるが、現状の金融環境を踏まえると最も現実的なのは量的金融緩和(QE)の再開であり、その兆しが明確になるのは米国経済の減速懸念が一段と強まった局面だろう。
もっとも、米国経済には一部に弱さが見え始めているものの全体としては依然堅調であり、利下げにも慎重な姿勢が続いていることから、QEへ転換する時期はまだ先になる可能性が高い。
この前提に立てば、ビットコインを含む暗号資産は2026年前半、特に4月中旬頃までは明確な底打ちを示しにくく、仮に反発があっても本格的なトレンド転換は6月中旬以降になるとの見方が成り立つ。
これまでの記事でも繰り返し解説してきた通り、現在の値動きをエリオット波動の観点から捉えると、中期的な上昇5波(オレンジ)が完了し、それが上位時間軸の長期1波(紫)として位置付けられる中で、足元は長期2波(紫)の調整局面に相当すると考えられる。(図3参照)
[図3 エリオット波動の観点からみた今後のビットコイン予測]
このため、今年形成されるボトムは長期視点では有力な仕込み機会となり、その後は長期3波(紫)の開始につながる可能性が高く、「億り人」になる最後のチャンスだと考えている。
もっとも、過去のように短期間で数倍から数十倍に達する局面はすでに終わり、ここからは時間をかけた上昇を待つ忍耐が求められる段階に入っている。
またビットコイン単体で何十倍というシナリオは描きにくいため、有望なアルトコインを選別することで相対的に高いリターンを狙う戦略が重要になる可能性がある。今後期待できる銘柄やテーマについては、サロンで別途詳しく解説していく予定である。
足元ではビットコインが大きく下落しているが、私はビットコインが株式の先行指標になっていると考えている。
そのため、近いうちに株式市場も下落に見舞われると予測しているため注意が必要だ。
