こんばんは。

 

トシムリンです。

 

前回の記事でもお伝えした通り、先週は12日に米CPI,13日FOMC、14日日金融政策決定会合が開かれました。

 

まずCPIに関してですが、前回の記事では一般的に公表されている前年同月比は遅行指標であるため、

 

今後を占う上では不十分なデータだとした上で「今回のCPI(2024年6月12日発表)も確実に3%台でしょうし、3.3か3.4%になる可能性が高い」と述べました。(画像①参照)

 

前回の記事はこちらから↓

トシムリン投資研究所 (ameblo.jp)

 

        画像①(前回の記事から一部抜粋①)

 

CPIの結果は3.3%、コアは3.4%ととなり、私の予測した通りとなりました。

 

繰り返しにはなりますが、今回発表されたデータも含めて、アメリカのインフレ度合いはもう半年以上前から変わっておらず

 

粘着質なインフレとなっているのです。

 

こうした状況を鑑みて、今回のFOMCでは「タカ派姿勢が示される可能性もある」と述べました。

 

今回のFOMCでは政策金利は据え置かれ、「経済が順調に推移し、インフレが続く場合、適切な限り、FF金利を現在のレンジのまま維持する用意がある」として、今後の利下げに慎重な姿勢を示しました。

 

さらには「インフレが持続的に(長期目標の)2%に向かっているという確信を強めるためには、さらに良いデータが必要になる」「これまでのところ、データはわれわれにその確信を与えていない」と述べ、現在のインフレ鈍化のペースが利下げには不十分との見解を示しました。

 

FOMCメンバーによる金利予測マップのドットチャートでは、前回まではコンセンサスが年内3回の利下げが示唆されていました。

 

しかし、今回は「4人が利下げなし」、「8人が2回の利下げ」、「7人が1回の利下げ」となっており、コンセンサスは年内1回の利下げとなり、3回から1回へと修正されたため、タカ派的内容だったと言えるでしょう。

 

トレード帝王学会員様には5月31日の時点で私の見解として「年内の利下げはあっても1回、もしくはないと確信している」とお伝えしました。

 

今回のFOMCでは、この主張が”いまのところ”正しかったことが証明されたと言えるでしょう。

 

救いだったのはFOMCまでは利上げの必要性を主張する連銀総裁もいましたが、

 

足元のいくつかの経済統計が弱くなっているということもあり、今回のFOMCでは「追加利上げ」に関しては言及されなかったことでしょう。

 

続いて,13-14日に開催された日銀金融政策決定会合ですが、前回の記事では私は「経済統計を分析する限りでは日銀は今利上げすべきではないと私は考えている」、「14日の会合では利上げすら匂わせるべきではない」と述べました。

 

そして、結論として「日銀の決定によっては日経平均も更に崩れて、3万5000円割れの可能性もあることは視野に入れておくべき」、「日本が利上げを行ったとしても円安ドル高は基調は続くと見ている」と述べました。

 

日銀金融政策決定会合では政治的圧力に負けず利上げを見送り、政策金利である無担保コールレートの誘導目標は0~0.1%で据え置いたことは救いだったでしょう、

 

一方で、国債の買い入れの規模を減らす方針が決定されました。

 

つまり、これまでの金融緩和度合いを引き締めるということです。

 

これは緩和が縮小されるので、日本株にとってはネガティブではあるものの、そこまで大きな問題ではありませんでした。

 

今回、日本株にとって良くなかったのは「国債の買い入れの規模」を明確に示さなかったことと、

 

会合後の質疑応答では追加の利上げを行う可能性はあるのかと問われたのに対し、植田総裁は「その時までに出てくる経済物価情勢に関するデータないし入ってくる情報次第で、金利を引き上げて金融緩和度合いを調整することは当然あり得る話だ」と述べ、7月の利上げの可能性を示唆してしまったことです。

 

前回の記事でも述べた通り、「利上げすらにおわせるべきではなかった」のです。

 

今回、利上げを行わなかったのは救いとなって、現段階では3万5000円を割れていませんが、これにより日経は下落、ドル円は上昇となり、これも予測通りとなりました。

 

会員様には日経はショートの検討もあり、ドル円に関しては6月9日の配信で「もし強く下落した場合は155.50~155.95に引き付けて買を検討するのが無難」と配信しました。

その後、CPIの鈍化を受けてドル円は強く下落しましたが、155.50~155.95がサポートとなって上昇に転じたため、これも予測通りだと言えるでしょう。

 

 

市場参加者や多くのアナリストは浅い分析や雰囲気だけで相場を予測しているわけですが、

 

当たり前のことを当たり前に丁寧に分析することで、見えてくることも沢山あります。

 

SNS界隈では「私の秘密のトレード方法を知りたい方」、「勝利宣言大チャンス!」、「ある筋から仕入れたとんでもない情報」などといった謳い文句でライングループへ誘導し、さらにはコピトレなどに誘導しているのをよく見かけます。

 

一つ言えるの、相場にそのような聞こえのいいものは存在しません。

 

相場には王道しかないのです。

 

その王道をいかに検証を重ねて突き詰めていくかが常勝トレーダーへの近道です。


私は多くの方を見てきました。

 

全く同じことを教えているのに結果が出る人と出ない人がいます。

 

私はそれがなぜなのかが今でも一つの研究課題です。

 

その研究を重ねて一人でも多くの常勝トレーダーを輩出するのが私の一つのミッションでもあります。

 

現段階での研究結果では結果が出せる人と出せない人の違いは「学習を楽しめるか」です。

 

結果よりも学習を楽しんで行える人は少し時間はかかっても結果的に大きな利益を生み出しています。

 

その一方で自分で努力をせず、答えだけを求めて人の情報を断片的にとらえて雰囲気で取引する人は損失ばかり出しています。

 

私自身も日頃から、発表される経済統計の数値を使って、様々な計算式を当てはめたりして、トライ&エラーを繰り返し、かなり面倒なデータ分析などを行っていますが、私自身、その過程も楽しいです。

 

自分の投資人生を振り返っても、「成功までの過程」を楽しめているからこそ、今があると思います。

 

とにかく、私は自分が学習したいと思ったことに関しては、いくら払ってでも勉強してきましたし、今でもそうしています。

 

そして、会員様でも結果を出されている方は常にそのスタンスをもっています。

 

結局、最もいい投資先というのは「自分」なのです。

 

無料で沢山情報が手に入る良い時代ではありますが、無料で沢山いい情報が手に入るからこそ、その価値を見過ごし、

 

自分の頭で考えて行動できない人達が多くなっています。

 

とあるデータではTiktokやインスタのショート動画が流行っていることで、現代人の学力と集中力が低下しているという研究結果も出ています。

 

だからこそ、その逆、つまりは「常に意欲的に学習をするスタンス」を取れば、成功できるチャンスがあるということです。

 

さて、話はそれましたが、調整が続いているビットコインですが、そろそろ調整の最終局面に入りつつあるように見えます。

 

以下の画像のオレンジのヒストグラムは独自で作成した過去1年の安値からの乖離率です。

 

これをご覧頂ければ、今年の3月14日頃にビットコインが頭打ちになった理由も「過去最大の上方乖離水準に到達していたから」という説明で理解ができるかと思います。

 

 

このようにデータ分析を活用すれば絶対ではないのものの、一旦頭打ちになる可能性などを示唆してくれます。

 

現在は左の赤枠で囲ったポイントの縮小版に見えます。

 

これは単純に「似ている」というだけであり、過去に1回しかないのでデータ分析とも言い難いのですが、もし似たような動きになるのであれば、ここでは詳しく解説はしませんが、ビットコインも$63700~66060くらいで足場を固めてくることになるので、下落調整の最終局面に入ってきたように見えます。

 

※当ブログは教育を目的とするものであり、この情報に対する責任は負いません。
大概は会員様にリアルタイムで配信している内容の一部を断片的に記載してることが多く
一般公開情報にはタイムラグがある場合もございますので予めご了承ください。
学習を行わず、”情報”だけで投資判断を行うような安易な行動はくれぐれもお控えください。

最終的な投資決定は読者様ご自身の判断でなさるようにお願いします。