独立するにあたっての大きな壁は
場所選び。
機械を使うから街中は無理。かといって工業地帯はちょっと違う。
町から遠くないほどよい田舎。
そして家賃が安いにこしたことない。
できれば住居兼工房。でもこれだと嫁さんが通勤できる範囲にかぎられる。
それか住居このままで通勤時間1時間以内くらいで作業場を探すか。
ただしこれだと家賃が2か所分。相当安いところを探さないと。
話は聞いていたけどやっぱり場所探しは大変そう。
35歳くらいで独立できれば。なら今のうちから場所を探そうと思ったのが31歳くらい。
でもまだ4年あると思ってなんとなく場所探しがはじまりました。
はじめは近場から不動産を通さず使ってなさそうな倉庫を探してその辺にいる人に聞いたり、
でも見つからない。
あと通勤時間1時間圏内の市役所、町役場に廃校利用できる所はないかと訪ねても
この辺りでは廃校になった建物は残ってないみたい。
福岡全体でみてももう利用者がいたり、2年間限定だったり。これもだめ。
自分の足では限界あるなとダメ元で不動産に声をかけまくろうと。
田舎の不動産中心に声をかけて何カ所か見せてもらったけどやっぱり家賃が厳しい。
いい物件がでたら連絡くださいとお願いしました。
それから何回か連絡あったけどやっぱり厳しい。
やっぱ自分で探して直談判するしかと考えたのが「道の駅作戦。」
道の駅はほどよい田舎にあるしそこで働いている人は地元の人に違いないと。
で野菜売ってるおばちゃんや地鶏焼いてるおじちゃんにあやしまれないように
子供をだっこしながら尋ねると地鶏のおじちゃんが
「空いてる倉庫あるある。連絡しちゃーけん電話番号書いときない。」って返事。
やったと思いつつあまり期待しないようにお願いしました。
あれから1年くらい。連絡ありません。
でもこれきっかけで出かけるたびにその辺のひとに声をかけました。
去年の梅雨があけて間もないころ「筑紫野総合公園」がおもしろいという情報を聞き
子供をつれて遊びに行くことに。ここは穴場です。
遊具は充実してるし水遊びもできる。
大きい船が遊び場になってます。
その帰りすでに恒例になっていた工房探しの寄り道。
田舎ならではの商店発見。
アイスを買おうとお店に入るとコンビニでは売ってないようななつかしいアイス。
こういうのちょっとうれしくなります。
お会計の時お店のおじちゃんに「この辺に空き家か空き倉庫ないですか。」
と尋ねると空き家があるとのこと。親切に場所とその持ち主を教えていただき
訪ねることに。
作業場を探していることを持ち主のおばあちゃんに伝えると「もう古いから使えんよ。」と返事。
お願いしてとりあえず見せてもらうことに。
ちょっと前まで人に格安で貸していたみたいでもう出て行ったからいつか崩そうかと思っているとのこと。
でも崩すにもお金がかかる。
その話を聞いてここだと思い
「ここ貸してくれませんか?あともし借りたらこの中自由に改造していいですか?」
答えは
どうせ崩す予定だったので改造するのはかまわないとの事。
ただおじいちゃんに聞いてみないことには返事はできないということで
「また来ます。」
と約束をしてその場をあとにしました。
町からそんなに離れてないし今住んでるとこからも近いし。自然も残ってる。
ちょと光みえた1日でした。
つづく