空気が流れるものづくり。   

空気が流れるものづくり。   

家具・居場所・あそび。

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気になっていた


「きんど」


に向かう。嫁さんのばあちゃん家から徒歩1分。


看板が出ていた。いままでぜんぜん気づかなかった。


その先の石段を上る。


まるでここだけ別世界。住宅街の中とは思えない空気が流れてる。

少し鳥肌がたった。


店に入ると2組くらいのお客さん。

やっぱ知ってる人は知っている。


とりあえず飲み物を注文しお店の人に後で話を聞いてほしいと伝えた。


待っている間、店の中を見渡すとなんかかっこいい。



薪ストーブの上のやかん。ふつうのようで見たことない。

エアコン。フィルターむき出し。

跳び箱。のテーブル。

ふつうは壁の中であろう鉄筋。むき出し。

幅広の杉の床板。を止めているコースレッド。


興味しんしんです。


と1枚のDMが目に留まる。


場所が見つかってからというもの雰囲気のいいお店とか気にして見るようになっていた。

あるとき見つけた美容室。嫁さんと「ここいいよねぇ。」といって写真をかってに撮っていた美容室。


その美容室のDMだった。


とお店の方がいらして自己紹介。


「居場所作家の古庄です。」


と。  まず美容室のことを聞いてみると古庄さんがつくったとの事。


それから


家具を作っていること。

独立を考えていること。

場所が見つかったけど築120年。リフォーム可能か?


を伝えました。




                                       つづく





もう9月半ば。


「これまでの事。」を書いているけど

ブログが今に追いついていない。


そのくせ久々の更新。


いろいろあった約1年分。


とりあえず書いてしまおう。   



明日から。


古家を買うという選択。


まったく考えてなかったけど急浮上。


おじいちゃんに聞いてみる。


「売ってもいい。」の返事。


自分たちにはもちろん考える時間が必要で

ゆっくり考える時間をもらうことに。


これで選択肢が広がった。


・住居はそのままで作業場として借りるか。


・住居兼作業場として借りるか。

 ただし住むには賃貸なのに井戸工事など初期費用が掛かる。


・買ってリフォームするか。


嫁さんとの話した結果住居兼作業場として借りるのは無し。家賃は安くてすむけど

初期費用が掛かりすぎる。ずっと住める保証もない。


買ってリフォームするのもやっぱり値段しだい。

でもその前に築120年くらいの家がリフォームして住めるようになるのか。の不安。


で何件かの建築事務所や工務店にみてもらいました。

返事はいろいろ。

・壊して新築建てる方がいい。

・リフォームに新築以上の費用が掛かる。

など。


やっぱ難しそう。


でもあと一カ所話を聞いてみたいところが。

リフォームとかネットで検索してたらたまたま出てきたところ。

地図をみたら嫁さんのばあちゃんの家から徒歩1分くらいだったので

気になってた。

カフェもやっているみたいで。

カフェついでにということで向かいました。


                             つづく






















空き家を見つけて1週間後。


「あそこはとりあえずキープ。もう少し別も探してなかったら

顔を出しに行こう。」と自分。


すかさず嫁。

「こういうことは早いほうがいいと。行くよ。」


そんな焦らんでも、と思いつつ空き家の持ち主のもとへ。


貸してくださいの返事は、まる。

おじいちゃんも了解してくれました。


そしてなにより驚いたのはこの1週間で2組この空き家を貸してほしいと

訪ねてきたそうで自分がこの土日に来なかったら別の人に

貸そうと思っていたみたい。


鳥肌全開。


もし先週雨でも降って公園に行ってなかったら。

そして今日来てなかったら。


また嫁さんに頭が上がらない。

嫁さんの決断力のおかげ。

いつの日かいきなり仕事帰りに車を買ってきた決断力。すごいです。


とりあえず場所決定。


そしてこの古家のことおじいちゃんに聞くと

築120年くらいだそうだ。

もともとは平屋。あとで増築した部分が2階建てになってて、

その1階は納屋でおばあちゃんが畑仕事で今も使ってるみたい。


自分が借りるのは平屋部分。

床をはがしてコンクリ打って想像が膨らむ。


おじいちゃんとの会話の最後の方

「本当は売ろうか考えよった。」



この言葉、少し気になりつつこの日は帰りました。



                                             つづく






独立するにあたっての大きな壁は

場所選び。


機械を使うから街中は無理。かといって工業地帯はちょっと違う。

町から遠くないほどよい田舎。

そして家賃が安いにこしたことない。


できれば住居兼工房。でもこれだと嫁さんが通勤できる範囲にかぎられる。


それか住居このままで通勤時間1時間以内くらいで作業場を探すか。

ただしこれだと家賃が2か所分。相当安いところを探さないと。


話は聞いていたけどやっぱり場所探しは大変そう。


35歳くらいで独立できれば。なら今のうちから場所を探そうと思ったのが31歳くらい。

でもまだ4年あると思ってなんとなく場所探しがはじまりました。

   

はじめは近場から不動産を通さず使ってなさそうな倉庫を探してその辺にいる人に聞いたり、

でも見つからない。

あと通勤時間1時間圏内の市役所、町役場に廃校利用できる所はないかと訪ねても

この辺りでは廃校になった建物は残ってないみたい。

福岡全体でみてももう利用者がいたり、2年間限定だったり。これもだめ。


自分の足では限界あるなとダメ元で不動産に声をかけまくろうと。

田舎の不動産中心に声をかけて何カ所か見せてもらったけどやっぱり家賃が厳しい。

いい物件がでたら連絡くださいとお願いしました。


それから何回か連絡あったけどやっぱり厳しい。


やっぱ自分で探して直談判するしかと考えたのが「道の駅作戦。」


道の駅はほどよい田舎にあるしそこで働いている人は地元の人に違いないと。

で野菜売ってるおばちゃんや地鶏焼いてるおじちゃんにあやしまれないように

子供をだっこしながら尋ねると地鶏のおじちゃんが


「空いてる倉庫あるある。連絡しちゃーけん電話番号書いときない。」って返事。


やったと思いつつあまり期待しないようにお願いしました。


あれから1年くらい。連絡ありません。


でもこれきっかけで出かけるたびにその辺のひとに声をかけました。


去年の梅雨があけて間もないころ「筑紫野総合公園」がおもしろいという情報を聞き

子供をつれて遊びに行くことに。ここは穴場です。

遊具は充実してるし水遊びもできる。

大きい船が遊び場になってます。


その帰りすでに恒例になっていた工房探しの寄り道。


田舎ならではの商店発見。

アイスを買おうとお店に入るとコンビニでは売ってないようななつかしいアイス。

こういうのちょっとうれしくなります。


お会計の時お店のおじちゃんに「この辺に空き家か空き倉庫ないですか。」

と尋ねると空き家があるとのこと。親切に場所とその持ち主を教えていただき

訪ねることに。


作業場を探していることを持ち主のおばあちゃんに伝えると「もう古いから使えんよ。」と返事。

お願いしてとりあえず見せてもらうことに。


ちょっと前まで人に格安で貸していたみたいでもう出て行ったからいつか崩そうかと思っているとのこと。

でも崩すにもお金がかかる。


その話を聞いてここだと思い


「ここ貸してくれませんか?あともし借りたらこの中自由に改造していいですか?」


答えは


どうせ崩す予定だったので改造するのはかまわないとの事。


ただおじいちゃんに聞いてみないことには返事はできないということで


「また来ます。」


と約束をしてその場をあとにしました。


町からそんなに離れてないし今住んでるとこからも近いし。自然も残ってる。


ちょと光みえた1日でした。



                                           つづく