サン・セバスチャンへ、ようこそ
2020年作品/アメリカ・スペイン/88分
監督 ウディ・アレン
出演 ウォーレス・ショーン、ジーナ・ガーション
2024年1月20日(土)、新宿ピカデリーのシアター5で、8時50分の回を観賞しました。
かつて大学で映画を教えていたモート・リフキンは、今は人生初の小説の執筆に取り組んでいる。映画の広報の妻スーに同行し、サン・セバスチャン映画祭に参加。スーとフランス人監督フィリップの浮気を疑うモートはストレスに苛まれ診療所に赴くはめに。そこで人柄も容姿も魅力的な医師ジョーとめぐり合い、浮気癖のある芸術家の夫との結婚生活に悩む彼女への恋心を抱き始めるが(以上、公式サイトからの引用)、という物語です。
日本では2020年公開の「レイニーデイ・イン・ニューヨーク(19)」から久しぶりにウディ・アレンの新作が公開されるということで出かけてきました。ただ、ウディ・アレンにまつわるゴタゴタで公開が遅れたんでしょうか、こちら2020年作品。当時84歳ということで、余力で撮っているような軽い映画ですね。
《短い感想です》
異国の地を舞台に、妻に浮気されている堅物の小説家リフキンが美女と出逢い、仲を深めていくという話です。全く新しさの無い映画でした。これまでずっとウディ・アレンの作品を観てきて、久しぶりにその語り口を楽しみたいというファンなら別ですが、そうでもなければ退屈なんじゃないかと思います。
スペインのサン・セバスチャンという街で開かれている映画祭の裏話というところもさして驚きはなく、名匠ビットリオ・ストラーロのカメラも平板、リフキンがはまり込むクラシック映画の世界も、ウディ・アレンのヨーロッパ映画へのリスペクトは分かりますが、よほど映画ファンでないと馴染みがないのでは。
この年になるとこんな美女と1日を楽しく過ごしたいという気持ちにも同情できるのですが、それは夢想というもの。そんな簡単に意気投合するとも思えないです。リフキンは妻の仕事の同伴ということで映画祭にやって来て、何を得たのか?。同情してしまいますねー。年老いた男の孤独を感じるエンディングでした。
自宅にたくさん買い置きしているウディ・アレンの初期のDVD/BDを封を切って見直したくなりました。
トシのオススメ度: 2
サン・セバスチャンへ、ようこそ、の詳細はこちら: 公式サイト
この項、終わり。