テトリス(Apple TV+) | アレレの映画メモランダム/休日は映画の気分

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ジャンルや新旧問わずに週末に映画館に通っています。映画の感想から、映画がらみで小説やコミックなんかのことも書ければ。個人の備忘録的なブログです。


テトリス(Apple TV+)


2023年作品/イギリス/117分

監督 ジョン・S・ベアード

出演 タロン・エガートン


2023年6月3日(土)の夜、旅先のホテルで観賞しました。


米ソ冷戦のただ中にあった1988年、アメリカのビデオゲームセールスマン、ヘンク・ロジャースはソビエト連邦のコンピュータ科学者アレクセイ・パジトノフが考案した「テトリス」の存在を知る。そのゲームを世界に発信しようと考えたヘンクは、危険を冒してソ連へと渡り、アレクセイに会う。2人はテトリスを大衆に広めるため奔走することになるが、そんな彼らの前には冷戦の東西陣営を隔てる鉄のカーテン、そして張り巡らされた嘘や腐敗した世界が立ちはだかる(以上、映画.comからの引用)、という物語です。


アップルで無料配信されているのを知り、家族で泊まった愛知県岡崎市、じゃなかった、隣の三河安城市にある新幹線駅前のホテルにて、夜ベッドに寝転がりながら観たものです。岡崎市には、娘の希望で大河ドラマ館へ行ってきたんですけども、これはまた月報のほうで書きたいと思います。映画は面白かったですよ。




《感想です》


  • 実話をベースに映画としての面白さを足したサスペンスコメディ
  • 1980年代後半のゲーム機をめぐる世相が見えて懐かしく楽しい
  • テトリスを介した開発者とセールスマンの友情の物語でもあり


こちらの映画の脚本は、スパイアクションの「キングスマン」シリーズで有名なマシュー・ボーンが手がけたのですね。なるほど、たがらタロン・エガートンが主演なのですね。でもそういう売り方は全くされていなくて、私もたまたまこの映画についてラジオ番組で触れられていたのを聴いたので、観賞したのでした。


お話は誰もがどこかでいちどは経験したことがあるだろうパズルゲーム「テトリス」の知的財産権を巡って展開されるサスペンスコメディです。四つの形の異なるブロックが上から落ちてくるのを並べていくという単純だけど超絶にハマるゲーム。このゲームがもとはソ連で作られたものだというのは有名な話でしょうか。


お話の中心は、アメリカのゲームセールスマンで日本人の妻子を持つヘンク・ロジャース。彼が権利交渉のために冷戦下にあるモスクワに単身乗り込んでいくのですが、途中、命の危険、家族崩壊の危機に晒されながらも、テトリス開発者との友情を深め乗り切ってていくという、少し感動的なドラマに仕立ててあります。


テトリスを自社のプラットフォーム機に搭載するために権利獲得に向けて裏で動く実在の会社が実名でたくさん出てきます。任天堂の故・山内元社長とか、イメージそっくりで笑いますよ。テトリスをのせる次世代ゲーム機として、企業秘密である〝ゲームボーイ〟を見せるシーンは、懐かしく感動的ですらありました。


しかし、テトリスが面白すぎてソ連の労働者が働かなくなり国家危機を招いているというのは、大げさすぎとしても面白い逸話ですよね。映画では、派手なカーチェイスもあり、どこまでが事実でどこまでが創作なのか分からないです。かなりの部分は映画を面白くするために作らた?日本人の描き方もちょっとズレてますがご愛嬌。


日本人には馴染みの多いゲームをめぐる話で、テンポもいいので飽きないです。お時間あれば!




トシのオススメ度: 3

5 必見です!!
4 オススメです!
3 良かったです
2 アレレ? もう一つです
1 私はお薦めしません


テトリス、の詳細はこちら: 映画.com


この項、終わり、