ブラック・ウィドウ(iTunes Store) | アレレの映画メモランダム/休日は映画の気分

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ジャンルや新旧問わずに週末に映画館に通っています。映画の感想から、映画がらみで小説やコミックなんかのことも書ければ。個人の備忘録的なブログです。

ブラック・ウィドウ(iTunes Store)


2021年作品/アメリカ/134分

監督 ケイト・ショートランド

出演 スカーレット・ヨハンソン


2021年10月17日(日)の午後、自宅で鑑賞しました。


ブラック・ウィドウの前に突如現れた、“妹”エレーナ。姉妹は、自分たちを暗殺者に育てたスパイ組織「レッドルーム」の秘密を知ったことで命を狙われる。唯一の味方は、かつて組織が作り出した“偽りの家族”だけだった。しかし、その家族の再会によってレッドルームの恐るべき陰謀が動き出す(以上、映画.comからの引用)、という物語です。


コロナ禍で公開延期のすえに、ようやく2021年7月に公開された新作です。こちらも見逃していたのですが、その後、レンタルになるものの価格が高かったのですよねー。それが最近低料金になったので鑑賞することにしました。やっぱり、こういうのは大きなスクリーンで観たかったです。〝アベンジャーズ 〟シリーズですが〝スパイもの〟としても面白かったですね。



《感想です》


〝アベンジャーズ〟シリーズで活躍するブラック・ウィドウこと、ナターシャ・ロマノフの隠された過去を描いた作品。時系列では、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(16)」の後にあたるとのこと。しかしながら個人的にはむしろ、3時間の超アクション大作にして衝撃の感動作だった「アベンジャーズ /エンドゲーム(19)」の前日譚というほうがしっくりとくるのです。


アベンジャーズのなかで特殊な能力や武器を持たず、普通の人間として格闘技や狙撃の訓練をつんだロシア人の女性エージェント、ナターシャ。本作では彼女の生い立ち、家族関係に遡り、そして凄腕のエージェントに育て上げた秘密組織〝レッドルーム〟との戦いを描きます。アクションシーンの連続で、テンポもよく、またそこに家族のドラマもあり、面白さを堪能しました。


クライマックスの〝騙し合い〟は、〝ミッション・インポッシブル〟シリーズのスパイもののようなところもありましたね。それと、ナターシャとその妹で同じくエージェントとして育てられたエレーナとの掛け合いも楽しくて、これまでにないユーモアを感じました。監督のケイト・ショートランドが女性のためか、ホームドラマ部分をかなり時間をかけて充実させてます。


冒頭の姉妹でのブリッジの場面(これも伏線になってるんですよね)や、擬似家族が本物の家族になっていくところも感動的ですし、母親と姉妹の物語を描くドラマとして実に良かったです。さらに、根底にはナターシャの過去に起こした事件への後悔みたいなものもあり、〝Your pain only makes you stronger(痛みだけが自分を強くする)〟というセリフも効いてましたね。


ストーリーがしっかりして分かりやすいのがいいです。難を言えば、敵役、特に絶対というようなボスキャラがいないところでしょうか。〝タスクマスター〟という敵キャラも出てくるのですが、ナターシャとの関係がもう少しドラマのなかで活かされていると良かったかも。でもナターシャは人間ですし、スーパーヴィランでなく、これくらいのバランスで丁度かもです。


キャストは、スカーレット・ヨハンソン、やっぱり最高です。そしてフローレン・ビュー、レイチェル・ワイズ、オルガ・キュリレンコと、美人女優が揃っています(オルガは素顔の見せ所がなく残念)。

きっと誰もが満足できるエンタテインメント作品だと思います。





トシのオススメ度:3

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3 良かったです
2 アレレ? もう一つでした
1 私はお薦めしません

ブラック・ウィドウ、の詳細はこちら: 映画.com


この項、終わり。